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鳥がペレットを食べてくれないんです・・・

4 セキセイインコのQ&A この記事は約 5 分で読めます。 23,120 Views
鳥のエサ入れ

エサはいまだにシードですか?

●種子が主食だと、脚が弱くなる脚弱、羽やクチバシが変形したりする栄養性嘴羽毛形成不全低カルシウム血症などの病気になりやすくなります。長生きさせるためにも、総合栄養食であるペレットを与えるべきですが、なかなか難しいです。味?好み?鳥のわがまま?が原因でしょう。
●種子とペレットには、それぞれ長所と短所があります。種子のほうがおいしくて嗜好性が高いですが、ペレットは食べ慣れていないことから、あまり口にしてくれないです。種子からペレットへの切り替えは、最初は食べないのがほとんどですが、焦らないでください!鳥の主食をペレットにする方法は以下の4つあります。

  • 3日(みっか)3日(みっか)法
  • 朝一ペレット法
  • ペレット粉ふりかけ法
  • お袋の味法(ふやかしペレット挿し餌)

3日(みっか)3日(みっか)法

●まずは3日かけて、種子を何グラム食べているか、料理用の秤で計測してください。
●次にエサ入れに3日分の種子を入れて、3日間はエサをつぎ足さないでください。結果的には鳥は3日で食べきるわけです。
●それを確認したら、2.5日分のエサを入れて(通常の5/6位のエサ)、最後の3日目の半日はエサがなくなるわけです。その半日にペレットのみを与えてみて下さい。

→ペレットに見向きもせずに食べない場合
①あきらめて種子を与えて下さい。翌日から再び3日間かけて同じことを繰り替してみましょう。鳥との根気比べになります
②お腹が空いているようであれば、補助的に小松菜、チンゲンサイ、ニンジンなどの野菜を与えると、そちらをペレットの代わりに食べますので、餓死することもなく、ダイエットにもなります。
→少し食べている場合
①少しでも食べている場合はペレットを何グラムを食べたのか確認して下さい。少しでも食べているようであれば、しめたものです。
②次回の3日間の3日目は、全てのエサをペレットに変えてみましょう。食べる量が増えているはずです。これで食べる量が少しずつ増えているようであれば、ペレットの比率を多くしていきます。

注意
●一切ペレットを食べずに、衰弱したり、体重が減るようであれば、今まで与えていた量の種子を与えて下さい。根比べの負けです。
●病気の鳥や痩せている鳥には試さないでください。

朝一ペレット法

●鳥は朝になり明るくなるとエサを食べる習性があります。前日の夜からは野菜と水だけを与え、朝にペレットだけを入れてみましょう。空腹なので食べる可能性があります。
●この方法で食べる鳥であれば、種子の代わりにペレットだけを入れる時間を増やし、少しづつ切り替えができるはずです。

注意
●一切ペレットを食べずに、衰弱したり、体重が減るようであれば、今まで与えていた量の種子を与えて下さい。
●病気の鳥や痩せている鳥には試さないでください。

ペレット粉ふりかけ法

●少しでも口にペレットを含んでもらうことを目的に、ペレットをすりつぶしたり、パウダー状にして、それを種子に振りかけます。それによって、種子を食べる際に、一緒にペレットの成分も口に入ります。

●イースターのインコセレクションバイタルパウダーは粉状になっており、ペレット粉ふりかけに適したパウダーです。本製品は他のパウダーフードと異なる点は、栄養のバランスはもちろんのこと、乳酸菌と消化酵素が入っているので、サプリメント的な役割もします。

 

ふりかけならコレ!

 

お袋の味法(ふやかしペレット挿し餌)

●この方法は、種子からペレットへの切り替える方法ではないのですが、ヒナの時の挿し餌にふやかしたペレットを与えます。ヒナが大きくなるにつれて、ふやかす時間を短くして芯が残るくらいのペレットを与え、次第にふやかさなくてもペレットをそのまま食べてくれます。まるでお袋の味を体に教え込むような方法です。

ふやかしペレット挿し餌の詳細はコチラ!

●この時点で使用するペレットはヒナや成長期用の高カロリーの商品を使用してください。イースターのインコセレクションバイタルペレットは粗タンパク21.5%以上、粗脂肪7.0%以上、粗繊維5.0%以下、総エネルギー430kcal以上/100gという成分で、脂肪が高いために嗜好性に優れています。もちろん乳酸菌と消化酵素も配合されているので、下痢しやすいヒナや幼鳥に適したペレットです。

 

まずはコレをふやかしペレット挿し餌に使う

 

●最終的には一人餌では、ふやかしていない乾燥したペレットをエサと思い込むので、完璧に食べてくれます。

●成鳥になったら、カロリーや脂肪が少ないイースターのインコセレクショントータルペレットに切り替えていきます

 

最終的にこのペレットを食べる!

 

※番外編

●ペレットの味が苦手な場合、好きな果物を絞ってペレットに染み込ませたり、甘い成分が配合されているペレットを選ぶことで食べてくれる鳥がいます。
●甘い成分を常に摂取することで、肥満や糖尿病になりやすくなるので、せっかくペレットを主食にして、健康になってもらう主旨に反します。

まとめ

種子を食べ続けていた鳥に対して、ペレットに切り替えるのは確かに難しいかもしれません。ペレットに切り替える方法を試行錯誤すれば、時間はかかりますが、食べてくれるようになる方法があるはずです。焦らず、じっくりと取り組みましょう。

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