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ハムスターってどんな動物?|知らないといけない生態と特徴(Ver.2)

 2019/03/16 1 ハムスターの生態と特徴 この記事は約 9 分で読めます。 23,910 Views

ハムスターは地下生活をしてるネズミの仲間

ハムスターには数種類が存在し、その一部がペットとして飼育されています。大人から子供までにも人気のかわいい動物です。
ハムスター ハムスター

分類・種類

ペットで飼育されてるハムスターには中型のゴールデンハムスター、小型のジャンガリアンハムスター、キャンベルハムスター、チャイニーズハムスター、ロボロフスキーハムスターがいます。

分類

ネズミ目(げっ歯目)キヌゲネズミ亜科

種類

ハムスターとはキヌゲネズミ亜科に属するネズミで24種類が知られています。ペットではゴールデンハムスター、ジャンガリアンハムスター、キャンベルハムスター、ロボロフスキーハムスター、チャイニーズハムスターが飼育され、過去にはクロハラハムスターも流通していました。なお、ドワーフハムスターと言う名称は、ジャンガリアンハムスター、キャンベルハムスター、ロボロフスキーハムスターなどの小型の種類の総称です。
表:ハムスターの分類

ネズミ目 キヌゲネズミ亜科 ゴールデンハムスター属 ゴールデンハムスター
ヒメキヌゲネズミ属 ジャンガリアンハムスター
キャンベルハムスター
ロボロフスキーハムスター
キヌゲネズミ属 チャイニーズハムスター
クロハラハムスター属 クロハラハムスター

分布

ヨーロッパからアジアの乾燥地帯や半乾燥地帯

生態

環境:半乾燥地帯~草原の寒暖差が厳しい地域

行動
・過酷な環境のために、温度が一定に保たれる地下に巣を作って生活をしています。寒冷期は巣に籠り、冬眠する種類もいます。
・夜行性で、昼は巣の中で休み、夕方頃から活動を始めます。巣穴の中には、寝室、食料貯蔵庫、トイレを設けています。
食料を蓄える貯蔵行動も見られます。
食性:草食に近い雑食性 で、植物の葉、茎、根、実や種子、時に昆虫などを食べています。
寿命:約2年

これがポイント!(分類・生態)
・げっ歯の仲間で絹のような毛をしているキヌゲネズミ
・ペットではゴールデンハムスター、ジャンガリアンハムスター、キャンベルハムスター、ロボロフスキーハムスター、チャイニーズハムスターが飼育され、過去にはクロハラハムスターも流通していた
・乾燥した地域の巣穴を掘って生活
・夜行性
・草食に近い雑食

特徴

性格

一般的にハムスターの性格は穏やかで、通常は鳴くことはありません。興奮や闘争の際には、「キーキー」、「チッチッ」 と声を出します。さらに反抗すると仰向けの姿勢になって、口をあけて「ギーギー」」と甲高い声をあげます(威嚇反応) 〔Bauck et al.1997〕。

メスはオスよりも気が強く、身体も大きくなり、 攻撃的な性格をしています。
ハムスター喧嘩

習性

夜行性で、捕食者を避けて明け方と夕方にエサを探すために巣穴から出てきて活動を開始します。昼間は14時間位寝ていて、時々トイレに起きてくる程度です。触っても起きないくらい熟睡するハムスターもいます。

運動量は豊富で、1日に7〜13時間も歩行し、移動距離は11.5〜21.1㎞にも及びます〔奥木1972〕。
ゴールデンハムスター
床敷に潜ったり、床敷を使って巧みに巣を作る習性があります(営巣行動)。巣穴の代わりになる小屋・巣箱の中にも好んで潜りこみます。
ハムスター 
エサは頬袋に入れて巣に持ち帰り、貯える習性があります(貯蔵行動)。ハムスターはエサを巣穴に貯えることで安心するようです。しかし、巣に貯わられたエサは全てを食べることはないので、肥満になることはありません。巣穴・小屋の中のエサが腐っていないか、定期的に確認してあげましょう。
ハムスター頬袋 ハムスター頬袋
大きな頬袋を持つため、物を蓄えるという意味のドイツ語のhamstern(ハムステルン)から、ハムスターと命名されたと言われています。古高ドイツ語(地方のドイツ語)で、hamustraという単語があり(元々コクゾウムシという虫の意味)、それがいつのまにかハムスター(クロハラハムスター)という意味で使われたという節もあります。ドイツ語の「買いだめする、溜めこむ」という動詞ハムスターンは、ハムスター(hamster)のエサをため込む習性からきています。

綺麗好きな性格で、自ら積極的に毛づくろいをします。前足や口を使って、体全体の毛を綺麗にします。

冬は活動を休止し、ゴールデンハムスターでは約5(±2)℃の低温環境になると、巣の中で冬眠します〔米田 1991〕。低温以外に照明不足、ストレスも冬眠の引き金になるため注意しましょう〔Hoffman et al.1965〕。

ハムスターが冬眠したらどうする?

身体

太い首、寸胴な体、短い尾をしています。なお、ドワーフハムスターの尾はゴールデンハムスターと比較してやや長く、特にチャイニーズハムスターはハムスターの中で最も長く、バランス感覚がよく、物をつかむようなこともできます。
ハムスター
歯は前歯と奥歯があり、全部で16本です。特に前歯は大きくて鋭く、硬いものもかじります。前歯は常生歯で、生涯にわたり伸び続けますが、奥歯は伸びません。前歯の表面は黄褐色をしていますが、これは虫歯ではなく、体内のミネラルが沈着しているからです。
ハムスターの歯
口の中に左右に頬袋を持っています。エサをみつけると、頬袋に貯め込んでおく習性があり、顔が大きくなったように見えます。
ハムスター頬袋 ハムスター頬袋

頬袋の中でエサが腐ったり、頬袋に炎症などが起こると、頬袋脱になります。
ハムスター頬袋脱
縄張りを示すマーキングやオスがメスに対する求愛の際に、匂いを発する臭腺があります。臭腺は男性ホルモンが支配しているために、オスのほうが発達しています〔Stoddart 1976〕。ゴールデンハムスターの臭腺は、両側の腰に直径3mm位の暗褐色~黒色の班のとして確認できます。分泌物により臭腺の周りの毛が濡れていることがあります。
 ハムスター臭腺
ハムスター臭腺
ジャンガリアンハムスターやキャンベルハムスターでは、腹の真ん中にくぼんだ臭腺があり、茶褐色の分泌物がたまっています。ジャンガリアンハムスターには左右の口の脇に小さい白色の臭腺も見られ、この臭腺は威嚇反応の際に、人が不快と感じる臭いを発します。
 ハムスター臭腺

前足の指は、第1指は退化しているため、4本ですが、人のようにエサを持つことかできます。
ハムスター前足
後足の指は5本あり、前足よりやや大きいです。
ハムスター後足
胃はエサを発酵する前胃、胃酸や酵素が分泌する後胃の2つに分かれ、基本的に吐くことはできません〔Longley 2008〕。そして盲腸も大きく、前胃と盲腸の2か所で発酵機能を持つことから、マウスやラットなどのげっ歯類と比べて、食性はやや草食に傾いています。

視力はあまりよくありませんが、聴覚が優れており、仲間と超音波でコミュニケーションをとっています。
ハムスター

これがポイント!(特徴)
・巣穴で生活、潜るのが好き
・頬袋を持ち、エサを入れて運搬して巣穴に貯める(貯蔵行動)
・冬眠する
・メスの方が性格が強い
・手足と尾が短く、寸胴な体形
・臭腺の位置は種類で異なる
・ハムスターは胃が2つあり、吐けない
・視力は悪く、超音波でコミュニケーションをとる

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参考文献
■Balk MW,Slater GM.Care and management,In Laboratory Hamsters,Van Hoosier,Jr.GL McPherson,CW eds.Academic Press.Orlando.Florida.p63–64.1987
■Bauck L,Bihum C.Basic anatomy,physiology,husbandry and clinical techniques.In Ferrets,Rabbits and Rodents:Clinical Medicine and Surgery.Hillyer EV,Quesenberry KE.eds.WB Saunders.Philadelphia.p291-306.1997
■Bivin WS,Olsen GH,Murray KA.Morphophsiology.In Laboratory Hamster.Hossier GL Jr,MacPherson CW.eds. Academic Press.Orlando.Florida.p10-42.1987
■Hoffman RA,Hester LJ,Townes C.Effect of light and temperature on the endocrinesystem of the golden hamster.Comp Biochem Physiol15.p525-533.1965
■Lipman NS,Foltz C Hamster.In Handbook of rodent and rabbit medicine.Laber-Laird.Swindle HM,Flecknell P. eds.Elsevier Science.Tarrytown.NY.p59-90.1996
■Poiley SM.Growth tables for 66 strains and stocks of laboratory animals.Lab.Anim.Sci22.759–779.1972
■Stoddart DM,Mammalian Odours and Pheromones.Edward Arnold.London.UK.1976
■Whittaker D.The Syrian hamster. In UFAW Handbook on the Care and. Management of Laboratory Animals,Eighth Ed.Wiley-Blackwell,Oxford,UK,p348-358
■奥木実.ハムスター.実験動物各論.田嶋嘉雄編.朝倉書店.東京.1972
■米田嘉重郎.シリアンハムスター.げっ歯目.各論.実験動物学.田嶋嘉雄監.朝倉書店.東京.1991

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