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プレーリードッグ・ジリスの呼吸が変・・・ 歯牙腫

 2019/03/19 4 プレーリードッグ・ジリスの病気 この記事は約 4 分で読めます。 3,417 Views
プレーリードック歯牙腫

前歯の根っこのしこりが歯牙腫(しがしゅ)!

歯牙腫は歯の根っこの組織が腫瘍のように丸く増殖する病気です。英語名でオドントーマ(Odontoma)とも呼ばれています。人や犬などの歯牙腫とは病態が異なるために、仮性歯牙腫と呼ばれることもあります。

なぜなるの?

プレーリードッグの前歯は常生歯で、生涯伸び続けます。歯の根っこの先端には空間かあり、歯を伸ばす細胞が埋まっています。
プレーリー前歯
プレーリー前歯の根っこ
根っこの細胞が失活して、腫瘍のように丸いコブのように増殖をします。
プレーリー歯の根っこ
プレーリー歯の根っこ
プレーリー歯牙腫
プレーリー歯牙腫
細胞が失活する原因は、金網ケージをかんだり、前歯が折れることなどで、根っこに刺激が加わることが考えられます。

どんな症状?

上顎の前歯のコブは、鼻の通り道(鼻腔)の真下にあるので、鼻炎を起こしたり、呼吸がしずらくなります。下顎の前歯のコブは、顎のあたりに位置しますので、口が開けずらくなります。

初期症状は、くしゃみ、ヒュウヒュウという呼吸音、鼻水、鼻を気にする症状がみられ、次第に呼吸がしずらくなり、食欲が落ちて痩せてきます。

プレーリーやせる
ひどくなると、呼吸困難になり、お腹にガスがたまり、衰弱して死亡します。
プレーリーお腹ガス
プレーリードッグは呼吸のほとんどを鼻で行われますので、歯牙腫のしこりが鼻腔を塞ぐことにより、開口呼吸や呼吸困難などの呼吸器症状がみられます。

検査は?

歯牙腫はレントゲン検査やCT検査で前歯の不正や折損の確認、歯根部のこぶの確認により診断します。

プレーリーレントゲン

根っこは正常

プレーリーレントゲン

根っこの小さいコブ

プレーリーレントゲン

根っこの大きいコブ

治療は?


完治させるのは外科的にこぶができた歯を抜歯するしかないです。内科治療はあくまでも進行を遅くするだけです。内科治療は、抗生剤や抗炎症剤の投与、ネブライジングなどを行います。しかし、内科的治療は鼻炎の治療や全身状態、食欲、呼吸状態などの改善を目的にしています。抜歯は全身麻酔で行われ、コブを完全に摘出できれば完治が期待できます。しかし、歯が弱っていると途中で歯が折れます。コブが周りの骨と癒着がひどいと抜けないこともあります。その判断はCT検査になります。


プレーリー抜歯
プレーリー抜歯
抜歯が失敗に終わったり、抜けない場合は、鼻の上部の骨に穴を開け、別の気道を確保する方法があります。しかし、鼻腔が変形したり、狭まくなっていると、穴を開けても呼吸状態は変わりません。この判断はCT検査になります。
プレーリー造窓
プレーリー造窓
プレーリー造窓
一度あけた穴はふさがらないのですが、皮膚は自然にふさがってくるのど、定期的に穴を広げる処置も必要になります。
プレーリー造窓

これがポイント!
・歯の根っこに見られるしこりが歯牙腫
・英語でオドントーマとも呼ばれている
・食べずらくなるだけでなく、鼻水がでたり、苦しくなる
・完治は手術しかない

まとめ

歯牙腫は金網ケージを噛ることが原因で、前歯の根っこの細胞に異常がみられ、しこりになります。治療は大変なので、とにかくケージを噛らせないようにしましょう。

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