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ウーパールーパーってどんな動物?|知らないといけない生態と特徴(Ver.2)

 2020/03/28 1 ウーパールーパーの生態・特徴 この記事は約 6 分で読めます。 2,895 Views
ウーパールーパー

アホロートルって?

●ウーパールーパーの学術的にはアホロートルと呼ばれているメキシコサンショウウオ(メキシコサラマンダー)です。アホ?間抜けな顔をしているからアホ?と言う名前がついたのでしょうか?

なんでアホロートルという名前なの?
・見た目がアホっぽく見えるからではありません。英名のAxolotlからきており、正式な発音はアクショラトルやアショロトルになります。
・Axolotlという言葉は15~16世紀のメキシコのアステカ文明で表記されていたもので、Altは水、Xolotlは犬を意味し、水に住んでいる犬という意味になります。神として崇拝の対象となっていました。

●アホロートルはメキシコサンショウウオが幼形成熟(ネオテニー)(下記参照)したものです。簡単に言うと子供の格好をした大人で、幼体のオタマジャクシのエラを残したまま性成熟をし、手足が生えた感じになっています。
●原種は絶滅危惧種としてワシントン条約のCITESⅡ掲載種となり、海外への輸出が禁止されています。日本で流通しているものは全て国内でCB(繁殖)個体です。
●日本では1985年に日清焼そばUFOのコマーシャルにで、宇宙からやってきた「ウーパールーパー(現地語で、愛の使者という意味)」と呼ばれるキャラクターに使われたことがありました。色はアルビノで、ポップなキャラクターソング(ウーパー・ダンシング)とともに大流行し、一世風靡をしました。これがウーパールーパーの始まりで、このブームのためにアホロートルやメキシコサンショウウオとしてではなく、ウーパールーパーという名前が有名になりました。
●当時のキャラクターが白色であったため、ウーパールーパーは白いのがノーマルという印象が強くなっています(原種は黒系統の斑模様です)。

www.6262.co.jp/blog/2017/07/-1985-ufo-ufocm.html
●アホロートルもしくはメキシコサンショウウオ(メキシコサラマンダー)と呼ぶ方が好ましいですが、本稿では本種をウーパールーパーと呼ぶことにします。

分類・生態

分類

両生類有尾目トラフサンショウウオ科トラフサンショウウオ属
学名Ambystoma mexicanum
英名:Axolotl(Mexican mole salamander,Mexican walking fish)
別名:ウーパールーパー

分布

メキシコのソチミルコ湖およびその周辺

ウーパールーパー分布図
●現在のソチミルコ湖は土地開発や埋め立てなどによりほぼ残っておらず、湖とは呼べなくなるほど小さくなり、用水路のようになっています。以前はメキシコ盆地内のスムパンゴ湖やチャルコ湖・テスココ湖にも生息していましたが、やはり埋め立てにより生息地が消滅しています。
●数世紀にわたる開発や水質汚染、さらに外来魚も持ち込まれ、生息数も激減しています。
●メキシコ政府は1992年に、残されたメキシコサラマンダーを守るためにソチミルコを自然保護区とし、周囲の一帯もユネスコの世界遺産ラムサール条約登録湿地にしています。

生態

環境
・ソチミルコ湖はメキシコ盆地南部にあり、平均標高は約2,200mです。最も暑い時期で最高26℃、最低10℃、寒い時期には最低5℃にまで下がり、冷たい湖です。
行動
・夜行性で、昼は岩の隙間や倒木の下などに隠れて、夜に活動します。

ネオテニー
・両生類の幼体(オタマジャク)はエラを持ち、エラ呼吸をしています。大人になるにつれて手足が生えて、エラがなくなり、肺や皮膚による呼吸を行います。体が大きく変化するこの現象を変態と言います。


・ウーパールーパーをはじめとするトラフサンショウウオの仲間は、比較的寒冷な地域に住んでいます。生息地である湖は水温が低いことに加え、ヨウ素が少ない環境なので、変態に必要となる甲状腺ホルモン(サイロキシン)を生成できません。変態ができずにエラのあるまま手足が生えてきている状態を幼生成熟(ネオテニー)と言います。
・アホロートルという言葉は、正式には変態しないトラフサンショウウオを指します。トラフサンショウオにはウーパールーパーのみならず、アンダーソンサラマンダーなどの幼生成熟を行う他の種のことも含んでいますが、現在はメキシコサラマンダーを指すことがほとんどです。

食性
・肉食性で、水中の子魚、昆虫、甲殻類(小エビ)、ミミズなどを食べています。
・活発に動き回って補食するのではなく、環境にとけ込んで待ち伏せして、目の前を通った獲物を一口で飲み込みます。
寿命:平均寿命は10~15年、野生では5~8年です。

身体

全長:10~25cm(オスの方が大きくなります)
体重:50~200g

特徴

●メキシコサラマンダーは驚異的な再生能力を持ち、手足や尾、エラのみならず損傷した臓器までも再生します。このことから採取され、実験動物として長く研究されています。

性格

●温和で大人しく、エサと間違ってかみつくことはあります。
ウーパールーパー

身体

●胴体は円筒状で、大きな尾を持っています。尾には上下に薄い背びれと腹びれがあり、左右に振って水中を泳ぎます。
ウーパールーパー
●左右に3本ずつ外鰓(がいさい)と呼ばれるエラを持っています。エラは水中で生活する動物が、水中の酸素を取りこみ、体内の二酸化炭素を排出して呼吸を行うためのものです。魚に見られるエラは内鰓(ないさい)と呼ばれ、体外へ突出する樹枝状や羽状などのエラを外鰓と呼びます。
アホロートル ウーパールーパー
●皮膚の表面が滑らかな個体が多いですが、粒状の突起がある個体もおり、脇腹には12本の肋条と呼ばれる縦溝が見られます。
アホロートル
●口には明確な歯はありませんが、口の中の口蓋の上顎中央部に並ぶ歯を持ち(口蓋歯鋤口蓋骨歯列と呼ばれている)、逆U字に並んでいます。両生類の有尾類では種類の鑑別に使われます。
ウーパールーパー
●短い手足には指があり、前足の指は4本、後足は5本です。指は扁平で先端が尖り、わすかな爪を持ち、水かきはあまり発達していません。
ウーパールーパー ウーパールーパー

ポイントはコレ!
・生物学的にはメキシコサンショウウオ
・サンショウウオが幼形成熟(ネオテニー)したものがアホロートル
・現地のメキシコのソチミル湖では絶滅に近い
・ソチミルコ湖は冷たい湖
・胴は円筒状、大きな尾、背びれと腹びれがあり、水中を遊泳する
・左右に3本ずつ外鰓がある
・夜行性
・肉食性で、水中の子魚、昆虫、小エビ、ミミズなどを食べる

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