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野菜(哺乳類・鳥類・爬虫類)

概要

●野菜は草食動物以外にも多くの動物の食材として与えられています。水分が多く含まれているため、積極的に飲水をしないような動物には適しています。しかし、多く与えすぎと軟便や下痢が起こすこともあり、種類や個体によって与える量や割合は使い分けましょう。
●野菜は新鮮な状態で与えないとしなびやすく、動物が食べないこともあります。

●一般的に与えてよい野菜は以下のようです。
・コマツナ
・チンゲンサイ
・ニンジン
・ブロッコリー
・パセリ
・セロリ
・モロヘイヤ
・カブの葉
・大根の葉
・サラダ菜
・カリフラワー
・ミツバ
など

●水分が多いので控えめにあげる野菜は以下のようです。
・キャベツ
・レタス
・白菜
など

●カルシウムが多い野菜は、尿路結石や腎不全が心配な動物では、あげ過ぎないように注意しましょう。
・コマツナ
・チンゲンサイ
・シュンギグ

●中毒成分が含まれたり、栄養素的な問題から、与えてはいけない野菜は以下のようです
・イモ類
・ジャガイモの芽と皮
・ネギ類
・たまねぎ
・生の豆
・ニラ
・ニンニク
など

キャベツと甲状腺

キャベツは与えすぎると甲状腺腫(甲状腺が腫れる病気)を起こすと多くの書物に書かれています。甲状腺ホルモンはヨードが原料となりますが、キャベツには、ゴイトロゲンという成分が多く含まれていて、甲状腺へのヨードの取り込みを阻害します。そのため、甲状腺ホルモンの原料が不足し、結果として甲状腺ホルモンそのものの不足し、不足したホルモンを増やすために、甲状腺を刺激するホルモンを分泌し、甲状腺自体が腫れるといわれています。しかし、ゴイトロゲンが甲状腺腫瘍を起こした文献は僅かにありますが、多いものではありません。キャベツにはよい成分がたくさん含まれています。ゴイトロゲンを多く含む野菜は他にも、メキャベツ、ハクサイ、カリフラワー、ブロッコリーなどもあげられます。それほど過敏にならなくてもよいと思います。

ホウレンソウとシュウ酸

ホウレンソウに含まれているシュウ酸は、カルシウムと結合してカルシウム酸塩という形になり、カルシウムの吸収を阻害するといわれています。しかし、大量のホウレンソウを食べない限り、体に影響することはありません。よく質問されるのですが、「ウサギの尿路結石の予防になるのではないか?」。そこまでの効果は残念ながらありません。