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爬虫類・両生類の脱皮

脱皮とは?

●古い鱗や皮が剥がれ落ちることを脱皮といいます。爬虫類や両生類の脱皮は私たち人間の垢(あか)と同じで、古い角質が剥がれおちます。古い物と新しい物が入れ替わるという現象を新陳代謝と言いますが。両生類や爬虫類の脱皮は新陳代謝の証明で、健康のバロメータになります。
●爬虫類はの鱗は、外界からの刺激から体を守るためにあり、また乾燥に耐える役目があります。脱皮で剥がれた皮は主に硬質のタンパク質であるケラチンからなります。新しい鱗はケラチンを作って、その外側の古い鱗を剥がしていきます。

●新しいケラチンの増生は、カメの場合はじりじりと継続的に行われますが、両生類やトカゲ、ヘビの場合は休止している時期と一気に増生する時期があります。そのため、カメの脱皮は特に目立ちませんが、甲羅も皮膚の一部なので、古い甲板がポロリと剥がれ落ちます。

脱皮の方法

●爬虫類ではカメとトカゲ、そしてヘビで脱皮の仕方が異なります。
●カメやトカゲでは体の表面の古い皮がバラバラに剥がれる形で脱皮しますので(部分脱皮)、さほど目立たないこともあります。

●ヘビは口の部分から古い皮が剥がれ、脱皮した殻は靴下を裏返して脱いだように、裏返りながら剥がれて全身の皮が一繋がりに剥がれます(全身脱皮)。ヘビの抜け殻として有名ですね。

●実はヤモリもトカゲよりはヘビに近い脱皮をします。

脱皮の頻度は?

●脱皮は個体差や種類m成長度合いによって頻度が異なります。一概に脱皮頻度はこのくらいが普通ということは言えません。

幼体か?成体か?

●新陳代謝の激しい幼体の期間は脱皮の頻度が高く、成体になると脱皮の間隔が長くなります。

夏と冬?

●爬虫類は夏になると気温が高くなり、新陳代謝が高くなるので脱皮の頻度が高くなります。

種類で違う?

●あえて言うならばヒョウモントカゲモドキとフトアゴヒゲトカゲは2〜3週間に1回、ナミヘビは1〜3ヵ月に1回くらいだと思います。
●ヘビやヤモリの仲間は、比較的決まった頻度で脱皮することが多いです。幼体時のヘビも2週間に1回の割合で脱皮する傾向にありますが、一方、パイソンの成体などの大型のヘビは1年に1回しか脱皮しないようなこともあります。

脱皮の際の体の変化

●多くの爬虫類は、脱皮前になると体の色が白色を帯びたり(くすんだり)、目が白濁します。

目も脱皮する?

●ヘビやヤモリなど、まぶたのない種類は、汚れや乾燥から守るため瞳の表面に薄い皮(皮膚)があり、アイキャップ(Eye cap)スペタル(Spectacle)といいます。脱皮の際にアイキャップも脱皮します。ヘビの脱皮不全でアイキャップが遺残することもあります(アイキャップ遺残)。

脱皮のとっかかり

●脱皮の際に古い鱗や皮をひかっける物があった方が行いやすいです。爬虫類は体をこすりつけるので、ケージの中に岩やレンガ、流木などを設置していると引っかかって剥けやすくなります。
●素焼きのシェルター(ウェットシェルター)は、体を擦り付けるのにも利用でき、保湿効果もあるので有用されています。

種類毎の脱皮

カメ・ワニ

●カメやワニは部分脱皮をします。カメの手足や顔や頭は少しづつ継続的に脱皮するので分からないです。甲板は1枚づつ、ワニの場合はウロコがポロポロと剥がれ落ちて、水底に沈んでいます。

ヘビ

●ヘビは靴下を脱ぐように全身脱皮をします。頭の先から尾の先までキレイにヘビの形になっているいる抜け殻になります。

●ヘビは脱皮の一週間前位からエサを食わなくなりじっとしていることが多いです(拒食)。同時に、目が白濁し、全身もくすんで、つやがなくなり、乾いたような感じになります。その3~7日くらい経つと、脱皮が行われます。脱皮後は、エサを食べるようになります。

ヤモリ(ヒョウモントカゲモドキ)

●多くのヤモリは、まず全身にうっすらと膜を被ったような感じになり、つやもなくなります。その膜の所々に亀裂が入り、脱皮の皮が浮き上がってきます。ヤモリは、それを口を使って引っ張ったりしてどんどん取り去っていきます。古い皮は食べてしまうヤモリもいます。

トカゲ

●脱皮の明確な前兆がありません。小型種は、ヤモリやヘビのように全身脱皮に近いですが、アガマ(フトアゴヒゲトカゲ)やイグアナ、カメレオンの仲間は、全身の皮が浮いてポロポロと細かい断片になって古い皮が剥がれ落ちます。

両生類

両生類は、脱皮した皮は食べてしまうのが普通です。特にカエルは、四肢をを使って全身をこすって剥がします。水生の有尾類の場合は、脱皮途中で水に流されてしまって食べることができずに、いつまでも、脱皮した皮がふわふわと水中を漂っていることも多いです。