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爬虫類の脱皮不全と対策とお薦め商品|特にヘビの飼い主さん必見!

4 ヘビの病気 この記事は約 8 分で読めます。 4,250 Views

脱皮不全とは?

●脱皮が上手くいかないことを脱皮不全と呼ばれ、特にヘビに多い病気です。古い鱗や皮が剥がれ落ちずに残ります。剥がれ落ちなかった鱗や皮の部分は、ただれたり、感染により炎症が起こります。また、血行阻害により指先や尾の先が壊死したりします。まぶたの脱皮不全が起こると結膜炎や角膜炎などの目の病気になります。
●脱皮不全が起きて古い鱗や皮がのこると、そこから次の脱皮不全になってしまうことも多いです。

ヘビの脱皮不全

●脱皮した皮が細かい断片で体についていませんか?そこから炎症が起こることが多いです。

●脱皮不全を繰りかえすと鱗が分厚くなり、ゴワゴワになってきます。
パイソン脱皮不全
●ヘビやヤモリなど瞼のない種類は、汚れや乾燥から守るため目の表面に薄い皮があり、これをアイキャップ(Eye cap)と呼びます。アイキャップの脱皮不全が起こった時は、無理に除去しようとしないで下さい。目を傷つける可能性がありますので、動物病院で処置をしてもらいましょう。

ヤモリ(ヒョウモントカゲモドキ)の脱皮不全

●体全体を脱皮した皮が体表から浮いてかぶさっている状態が続いていませんか?ヤモリはストレスを感じています。
●目の周囲に脱皮した皮の断片が残っていませんか?結膜炎や角膜炎になりやすいです。
●指先や尾の先に脱皮した皮が残ってしまっていませんか?炎症が起こったり、壊死して脱落します。

 

トカゲ・カメレオンの脱皮不全

●脱皮した皮が糸のようによじれて体に絡んでいないですか?トカゲはストレスを感じています。
●硬い鱗が剥がれていない状態ですか?炎症が起こりやすくなります。
●指先や尾の先に脱皮した皮が残ってしまっていませんか?ヤモリと同じように炎症が起こったり、壊死して脱落します。

なぜ起こるの?

●以下の原因が考えられます。

  • 飼育環境の乾燥
  • 動物の脱水
  • 動物の栄養のアンバランス
  • 病気

飼育環境の乾燥

●ケージや水槽の空気が過度に乾燥していると脱皮が上手くできません。

動物の脱水

●動物が脱水した状態だと、古い鱗や皮が剥がれません。

動物の栄養のアンバランス

●爬虫類の皮膚はタンパク質であるアミノ酸からなります。栄養のバランスがとれていないエサは新しい鱗や皮を作りません。

病気

●腸炎が起こると栄養を上手く吸収しません。肝不全などの肝臓が悪くなるとアミノ酸が作られません。
●もちろん爬虫類自身が病気であると新陳代謝に影響が見られ、うまく脱皮をしてくれませんし、自分でかんで古い皮をはがすヒョウモントカゲモドキ、物に古い鱗をひっかけるヘビは脱皮が完了せずに体表に残ってしまいます。
●体表にダニが寄生していたり、火傷の痕などがあると脱皮不全になりやすいです。

脱皮の際に注意すること!

●多くの爬虫類は、脱皮前になると体の色がくすんだり、目が白濁するといった外見に変化が現れます。脱皮の兆候が現れたら、以下の3つのことを確認して下さい。

  • 飼育環境の湿度は?
  • 水を飲んでいるか?
  • 脱皮しやすい環境か?
  • 鱗や皮が残っていないか?

飼育環境の湿度は?

●乾燥による脱皮不全は、湿度管理をきちんと行うことで回避できます。脱皮の際の湿度は60~70%ほどに保湿しておく必要があります。
●保湿の方法は、いつもより霧吹きや散水の回数を増やす、保湿性のある床材を使用するなどの策がとられています。保湿性の高い床敷は、ヤシガラや赤玉土、バークチップなどが利用できます。生体に合わせたものを選んで利用しましょう。
●タッパーに湿らせた水ゴケを入れて設置しておくと、湿度が上がりやすくなるため、お薦めです。水ゴケは床敷全体に敷くのもよいですが、湿気が高くなりすぎると、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衛生的に感染が起きやすいので注意して下さい。

最高の水苔ならコレ!

 

水を飲んでいるのか?

●給水器に水がしっかりと入っているのか?野菜も食べるヒョウモントカゲモドキは量を増やすと水分摂取になります!草食のイグアナならば水分の多いレタスなどの葉野菜を多く与える!などの策があります。

●温浴で飲水するならば、温浴の時間や回数を増やすとよいです。

脱皮しやすい飼育か?

●簡単に言えば、脱皮のとっかかりになるものがあるどうかです。脱皮の際、爬虫類は体を物に擦りつけて少しずつ古い鱗や皮を剥いでいきます。ケージの中に岩、レンガ、流木などを設置し、脱皮しやすくさせて下さい。
ヘビの脱皮
●素焼きや陶製のシェルターは、体を擦つけけるのにも利用され、保湿も同時にできるのでお薦めの商品です。
●脱皮不全対策を考えるならウエットシェルターモイストロックをお薦めします。どちらもシェルターですが、天井に水をためることができるので、飲水もできるし、保湿対策もばっちりです。また二つのシェルターとも表面がザラザラしているので脱皮のひっかかりになります。それぞれの商品は体の大きさに合わせて選らんで下さい。

ウエットシェルター

●ウエットシェルターは素焼きの製品なので、シェルターの壁の外側と内側からも水露が出てきます。つまりケージ内もシェルター内も全体的保湿されるのが特徴です。
●天井の水を貯める部分は深くできており、十分な水を貯めることができます。
●素焼きの製品は十分に水を含むので、掃除をしないとシェルターにカビが生えることがあります。白色を帯びてきたり、緑色や茶色の点々としたものが見られたら、それはカビでしょう。熱湯消毒やカビに効果のある消毒を使って定期的に綺麗にし、最後に天日干しをして乾燥させて下さい。

湿度なら任せて!ウエットシェルター!

 

 

モイストロック

●モイストロックは爬虫類専用のシェルターとして岩のような自然に近いデザインをした見た目がよい陶製の商品です。
●ウエットシェルターは商品の外側も内側も水露がでて保湿をするのに対し、モイストロックはシェルター内だけを高湿度に保ちます。またカビが生えにくい素材を使用しています。
●シェルターの底面にカバーが付いているので、シェルターの下の床敷が濡れなくて衛生的に使えます。しかし、シェルター内の汚れを掃除するのが面倒です。
●天井の水を貯める窪みが浅いので、爬虫類が登って水がこぼれることがあります。

かっこよいレイアウトならモイストロック!大・中・小から選べるよ!

 

鱗や皮が残っていないか?

●古い鱗や皮が体に残っている場合は、人が手を貸して脱皮を補助することも必要になります。ピンセットや毛抜きなどで、お湯で少し濡らして古い鱗や皮をつまんで剥がします。綿棒でこすりながら行ってもよいでしょう。
 
●一気に剥がすと下の新しい鱗や皮膚まで傷つけることがありますから、ゆっくりと行って下さい。剥がす時に、不自然な抵抗があったり、爬虫類が痛がる時は無理をしないで、後日行うべきです。

●なかなか剥がれない場合はぬるま湯に入れてから剥がすか、脱皮補助剤を使用します。

ぬるま湯に入れてから剥がす

約30℃のぬるま湯の中に生体を入れて、お湯が冷めないように入れ変えたり、継ぎ足したりして、10~20分つけておきます。その後ふやけてきた鱗や皮で手で優しく剥いてやりましょう。お湯につけている間は逃げないように注意して下さい。ヘビの温浴

脱皮補助剤を使う

●脱皮補助剤を体に直接スプレーし、指先で優しく塗り込んで下さい。その後に鱗や皮で手で優しく剥いてやりましょう。その後も脱皮予防として1ヵ月毎くらいに全身にスプレーして塗り込んであげて下さい。

爬虫類用脱皮促進スプレー

脱皮を迎えたら一吹きして!スムーズな脱皮を行うための皮膚のコンディションスプレーです。ヘビやトカゲに直接吹き付けて使て下さい。保湿と殺菌効果のあるホホバオイルと皮膚を向上させるビタミンEが配合されています。目にかかったり舐めたりしても無害ですので安心して使えます。

まとめ

●健康な個体の脱皮不全は、多くが環境が原因ですが、繰り返して脱皮不全を起こすようであれば、何かしらの病気を抱えていることもあります。その場合は早めに動物病院で診察を受けましょう。

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