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フクロモモンガの雌雄鑑別と繁殖│なぜか双子!

 2019/04/05 1 フクロモモンガの生態と特徴 この記事は約 6 分で読めます。 1,473 Views

雌雄鑑別

●雌雄鑑別は分かりやすく、頭にある前額腺をはじめ臭腺が発達しているのがオスです。臭腺からの分泌物で頭の毛が濡れて、はげて見えるのがオスになります。
 
●オスのぺニスは肛門近くから露出し、先端は二股に分かれており、尿道はその分枝部に開口しています。陰嚢はぺニスとお腹の間にみられます。
 

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●陰嚢は一つにみえますが、中に精巣が2つあります。

●メスの外陰部は肛門の近くにあり、外観からはお尻の穴しかみえません。
 

繁殖

●フクロモモンガが生息している南半球では6-7月の冬に繁殖しますが〔Suckling 1984〕、飼育下では一年中繁殖ができます。
●年に2回繁殖することができます。
●繁殖させることは意外と簡単ですが、生まれてきたフクロモモンガのことをしっかりと考えてください。自分で飼えるのか?もし飼えないのであれば里親を探さなければなりません。

性成熟

●性成熟は、オス は8~12ヵ月齢、メスは 12~14ヵ月齢です〔Johnson-Delaney 2002〕。
●オスは性的な成熟を迎えると精子が作れるようになります。メスは子供をつくれる体になります。

発情

●発情したオスはそわそわと落ち着かなく動き、勃起をすることが多くなります。発情するとキャンキャンと犬が鳴くような声を出してメスを誘うこともあります。
●メスは繁殖期に約29 日間隔で発情し、発情期は約2日間です〔Brust 2009〕。発情をしているのか外観からは分かりにくいです。

交配

●交配はまずはお見合いからで、基本的にオスとメス1頭ずつで行います。
●発情したオスは興奮して活発に動き回り、メスの匂いをかいできます。交尾はオスがメスの背中に回ってペニスを挿入します。

妊娠・出産・赤ちゃん・子育て

●妊娠期間は約16 日です〔Johnson-Delaney 2002〕。
●フクロモモンガは有袋類で、胎盤がないために子を子宮で育てることができません。新生子は赤子の未熟な状態で産まれ、メスのお腹にある育仔嚢と呼ばれるお腹の袋で育てられます。
●育仔嚢の中は毛が生えており、4つの乳頭があります〔Brust 2009〕。

袋の中はどうなっているの?

●交配後16日位で出産しますが、新生子は体長約5mmの未熟な状態の赤子です。1~2頭産まれます。
●新生子は自ら母親の外陰部からはい出だして育仔嚢に移動します。母親は産道から育仔嚢までをの通り道を舐めて、この唾液の匂いを頼りに新生子は育仔嚢まで誘導されるのです。出産と育仔嚢までの移動は数分で終わりますので、人が気づきません。
●育仔嚢の中で母乳を吸って大きくなり、50~75日間は育仔嚢で育てられます〔Brust 2009〕。
 

赤ちゃんなのにすごい奴!

●新生子は7~10日齢で目が開き、育仔嚢で動き始めます〔Brust 2009〕。
●出産後20~30日位で育仔嚢の膨らみが目立つので、妊娠していることが、この時点でやっと分かります。
●妊娠中のフクロモモンガには栄養価の高いエサが必要になりますので、タンパク質と脂肪が多いペレットを与えてくだしい。
●安心して子育てができるような環境やエサの管理を行ってください。出産後は神経質になるため、ケージ内は暗くして静かにしましょう。

●子は次第に育仔嚢から出ている時間が増えてきます。育仔嚢から子が出ることを脱嚢と呼びます。
 
●脱嚢した子は、親の真似をしながら遊んだりもするようになります。離乳食の準備をこの時期にするとよいでしょう。
 
●離乳が近づくにつれて、子に離乳食として、小動物用ミルク、ゼリー、果物、フクロモモンガ用ペレットをふやかしましょう。離乳するようになったら徐々に硬いペレットに変えていきましょう。

表:繁殖知識

性成熟 オス 8-12ヵ月齢、メス 12-14ヵ月齢
〔Johnson-Delaney 2002〕
繁殖形式 季節繁殖(生息している南半球では真冬の6-7月)〔Suckling  1984〕。
多発情(繁殖期に約29 日間隔で発情。発情期は約2日間〔Brust 2009〕)
飼育下では周年繁殖も可能
妊娠期間 約16 日〔Johnson-Delaney 2002〕
産子数 1-2頭(通常2頭)〔Johnson-Delaney 2002〕
離乳 50-75日齢〔Brust 2009〕


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参考文献

■Brust DM.Sugar Gliders.Exotic DVM 11(3).Zoological Education Network.Florida.US.p32-41.2009
■Goldingay RL.Photoperiodic control of diel activity in the sugar glider(Petaurus breviceps).In Possums and Gliders.Smith AP,Hume ID.eds.Surrey Beatty&Sons with Australian Mammal Society.Sydney.Australia.p385-391.1984
■Green RH.Skulis of the mammals in Tasmania.Queen Victoria Museum and Art Gallery. Launceston.Tasmania.Australia.1983
■Johnson-Delaney CA.Suger glider.Other small mammals.In BASAVA manual of Exotic Pets 4th ed.Meredith A,Redrobe S.eds.British Small Animal Veterinary Association.UK.2002
■Lindenmayer D.Gliders of Australia: a nutural history. University of New South Wales Press.2002
■Suckling GC.Population ecology of the sugar glider,Petaurus breviceps,in a system of fragmented habitats.Australian Wildlife Research 11.p49-75.1984

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