目の脇のしこり?専門獣医師が解説するウサギの瞬膜腺過形成
瞬膜腺過形成とは?
発情したオスは甲状腺ホルモン(サイロキシン)とアルドステロンというホルモンが瞬膜腺を刺激して大きくすることが知られています〔Eglitis 1964〕。しかし、大きくなりすぎて目から飛び出るくらいの増殖を示すことがオスだけでなく、メスでも起こり瞬膜腺過形成と呼ばれています。
腫大した瞬膜腺は通常は瞬膜の内側に収まっていますが、指で目の内側を押すと増殖した瞬膜腺が飛び出てきます。
痛いの?
腫大がひどくなると通常から飛び出た状態になりますが、ウサギは視界が狭くなり見えにくくなりますが、炎症や目ヤニは見られません。腫脹した瞬膜腺が涙点を塞ぐために涙が鼻涙管を介して流れずに涙目になります。
治療は?
定期的な観察を続けるか、外科的に瞬膜腺を切除する治療を選択するしかありません。
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参考文献
■Eglitis I.The glands.In The Rabbit in Eye Research. Prince JH.ed.Charles C.Thomas.p38-56.1964