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ブンチョウの雌雄鑑別と繁殖|求愛ダンスと求愛ソング!

 2019/08/01 1 ブンチョウの生態と特徴 この記事は約 5 分で読めます。 4,139 Views

雌雄鑑別

ブンチョウはオスとメスがほぼ同じ色をしています。クチバシとアイリング(Eye ring)などの体の特徴、性格、行動や鳴き声で鑑別しますが、ややあいまいです。雌雄の違いは、生後半年位で明確になっていきますので、幼鳥の時の判断は不確実です。最終的には遺伝子(PCR)検査で雌雄を鑑別するのが最も確実です。

  • クチバシ
  • アイリング
  • 性格
  • 行動(求愛ダンス)
  • 鳴き声(ぐぜりと求愛ソング)

クチバシとアイリング

オス

オスはクチバシが濃い赤色をしており、上クチバシの背中が盛り上がっています。アイリングの赤色もメスと比べて濃いです。

メス

メスのクチバシは上クチバシの背中がなだらかです。オスのクチバシと比べて細長く、色も淡赤色をしています。アイリングの赤色はオスと比べて薄く、途中で途切れていることもあります。

性格

オス

オスは感情表現が豊かで、活発で気が荒いです。攻撃的な態度を取ることがあります。
ブンチョウ

メス

メスはオスと比べて比較的おっとりして、穏やかな性格をしています。

行動と鳴き声

発情すると雄雌ともに発情行動が見られます。

オス

オスは幼鳥からぐぜりと言う小さな鳴き声でグジュグジュとさえずりの練習をします。次第に「キュルキュル」や「グチュグチュ」といった感じになり、そのうち求愛の時の鳴き声(求愛ソング)を出せるようになります。発情のピークを迎えたオスは止まり木の上で体を膨らませて、ピョンピョン飛び跳ねる行動を繰り返し(求愛ダンス)、「ピチューイ」「ピーヨピーヨ」(求愛ソング)を歌います。

メス

メスは尾羽を左右に振りながら「チュンチュン」「キャンキャン」と鳴きます(ディスプレイ)。

遺伝子(PCR)検査

ブンチョウの性別は、獣医さんでも間違えることがあります。遺伝子検査は、採血をして血液を調べてもらう方法です。専門の検査機関に依頼するので、結果がわかるまでに1〜2週間ほどかかります。遺伝子検査こだと、ほぼ確実に性別が分かります。

繁殖(巣引き)

鳥を繁殖させることは巣引きと呼ばれています。相性がよく、年齢が近い雌雄の番を同居させて、巣を用意して下さい。ブンチョウの繁殖は容易ではありませんが、繁殖させると卵づまりなどの繁殖疾患卵巣・卵管の病気も、インコほど多くは発生しませんが、計画的な繁殖以外は、無駄な発情をさせないようにしましょう。ブンチョウは日本では9~6月が繁殖期ですので、この期間であればいつでも繁殖が可能です。

性成熟

性成熟は6~7ヵ月齢です。オスは性的な成熟を迎えると精子が作れるようになります。メスは卵が産めるようになります。
ブンチョウ

発情

上述したようなオスとメスで発情兆候が見られます。発情させるために、栄養価の高い繁殖期用のペレットやシードに切り替えて下さい。産卵に備えてビタミンやカルシウムなども十分に補給しましょう。

交配

交配はまずはお見合いからです。基本的にオスとメス1頭ずつ同じケージに入れますが、相性が悪ければすぐに喧嘩が始まります。メスとオスのケージを隣同士に置いて、相性を確認してから一緒にするとよいでしょう。発情したオスはメスに対して盛んに求愛行動を示し、交尾をせまります。メスはオスを気に入ると、尾を上げて交尾を許容します。交尾はオスがメスの背中の上に乗って、お尻をこすり合わせて精子を注入します。相性が悪い場合はペアの組み合わせに変えて下さい。

産卵

交尾後にメスのケージに巣箱を用意をしますので、巣材にするために、ワラ、牧草、シュロ、紙などを与えて下さい。自ら営巣を始めます。
ブンチョウ
ブンチョウには巣箱あるいは壺巣を用意するとよいでしょう。

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巣の中に入っている時間が長くなると、それは産卵の兆候の始まりです。産卵は毎日1個ずつ産み始め、産卵数は5~6個です。3~4個産んだ頃から抱卵を始めます。

抱卵は16~18日位で、メスは1日中巣にこもりっきりになります(巣ごもり)。出てくるのは糞とエサを食べる時ぐらいなので、1日数回ぐらいしか出てきません。オスは基本的に巣箱の中にこもらず、本来のオスの仕事はエサを抱卵中のメスに届けたり、巣箱の前で見張りをします。母鳥は神経質になっています。巣箱の中を覗いたり、ケージを移動させるのは最低限にして下さい。刺激すると抱卵をやめてしまいます。

ヒナ・子育て

ふ化が始まると、ヒナの鳴き声が聞こえるようになります。ヒナは未熟な状態の赤子で、目も耳も開いておらず、体温調節もできません。母鳥が上手にヒナにエサを与えます。ヒナはふ化後に数日で目が開き、羽も生えてきます。
ブンチョウ 
全身の羽が生えそろったら、ヒナでなく幼鳥と呼ばれます。巣からヒナが出てくるようになり、この状態を巣立ちといいます。
ブンチョウ
自分でえさを食べるようになることを一人餌(ひとりえ)といいます。一人餌になったら、別のケージに移してあげましょう。
ブンチョウ
幼鳥は3~5ヵ月後に親の羽に変わります。手乗りに育てる場合には、生後18~20日齢で巣からヒナを取り出し、親変わりにエサを与えます。
ブンチョウふいご ブンチョウ手乗り

手乗りの方法はコチラ!

表:繁殖知識

性成熟 6-7ヵ月齢
発情 季節繁殖(9-6月)
繁殖回数 1回/年
産卵数 5-6個(連日に産卵)
抱卵 16-18日
巣立ち 25-30日齢
これがポイント!
・オスはアイリングもクチバシも真っ赤で目立つ
・オスは気が荒く、メスに対して求愛ダンスと歌う
・ブンチョウの繁殖期は9~6月

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