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初公開!フェレットを長生きさせるコツ

 2019/05/01 2 フェレットの飼育 この記事は約 8 分で読めます。 219 Views

理論的に長生きさせる5つの策!

●病気が多いフェレットですが、それらの病気の発生を少なくすれば理論的に長生きする確率が高くなります。
●フェレットにかかりやすいジステンパーウイルスやフィラリアはワクチンや予防薬により病気にならないようにできます。ジステンパーワクチンとフィラリアの予防は必ずしてください。その上で長生きできるコツを解説します。
●すばり長生きさせるコツは以下の5つです!

  • ジステンパー抗体測定&検診血液検査
  • コロナウイルス&ヘリコバクター対策
  • 副腎腫瘍対策
  • インスリノーマ対策
  • リンパ腫対策

ジステンパー抗体測定&検診血液検査

●フェレットのジステンパーワクチンの追加接種を毎年する以外に、抗体検査をする考えが支持されています。ワクチンを接種すると体の中でできる抗体が数年間にわたり残っているとされ、毎年血液検査で抗体を測定し、抗体が十分にあればワクチンを接種しません。副作用が怖い飼い主さんであればとてもよい方法だと思います。
●Dr.ツルの提案です。フェレットも2年目以降は、毎年抗体を測定する血液検査を行い、十分な抗体があればワクチン接種しないですみます。

抗体測定と血液検査を同時にする!

ジステンパーワクチンの詳細はコチラ!

●採血する手間は一回ですみますので、同時に検診で血液検査をすることをお勧めします。肝不全や腎不全などが初期に見つかることがありますので、早期発見・早期治療に結びつきます。

コロナウイルス&へリコバクター対策

●フェレットのコロナウイルスは聞きなれていないと思います。緑色の下痢をするグリーンウイルスという名前はどこかで聞いたことがあるでしょう。新しいフェレットを迎えした時の、先住のフェレットに起こる、お迎え症候群もその原因の一つといわれています。

●お迎え症候群はコロナウイルス以外に、ヘリコバクターと呼ばれる細菌も関与しているといわれています。
●例え元気でもコロナウイルスとヘリコバクターのキャリアーのフェレットがいます。慢性の下痢をしているフェレットにはコロナウイルスが多いです。吐き気癖のあるフェレットにはヘリコバクターが多いです。糞から簡単に調べることができますので、ぜひ検査を受けてください。

●ヘリコバクター菌は抗菌剤を長期に飲ませて除菌して治すプログラムがあります。

コロナウイルス&ヘリコバクター検査を受ける!

コロナウイルスとヘリコバクターの詳細はコチラ!

副腎腫瘍対策

●フェレットに多い副腎の病気は、ホルモン異常によって様々な症状がみられます。脱毛、外陰部の腫大、乳腺の腫れ、前立腺のトラブルによる頻尿や排尿困難などを引きおこします。副腎の病気は次第に副腎腫瘍になることが多いです。

副腎腫瘍の詳細はコチラ!

●副腎の病気は、遺伝、エサ、光周期、早期の避妊・去勢手術などが原因とされています。飼い主としてできる対応は、卵巣や精巣を摘出していないフェレットを購入して飼うか、体内のホルモンを正常化にするしかないです。
●卵巣や精巣を摘出していないフェレットを飼育するのは、とても管理が難しいので、体内のホルモンを正常化にするために、メラトニンというサプリメントの内服投与あるいはフェレトニンのインプラント剤を投与します。

メラトニン

●メラトニンは主に体内時計に関与するホルモンで、国内で販売されていませんので、個人輸入で海外から購入してください。現在までフェレットに対して副作用はみられていませんが、毎日経口投与をしないといけません。

メラトニンを飲ませよう!

フェレトニン

アメリカではフェレトニン(Ferretonin)と呼ばれる背中の皮下に埋め込むインプラント剤が使われています。少し太い針になりますが、マイクロチップくらいの大きさなのでフェレットへの負担も少ないです。フェレトニンは、3〜4ヵ月間効果が持続しますので、毎日薬を飲むよりはフェレットへの負担は少なく、費用の面でも軽減できるでしょう。

フェレトニンは獣医師と相談して!

インスリノーマ対策

●インスノーマは膵臓の腫瘍化により、低血糖を起こす病気です。ボーとしたり、後足がふらついたりして、ひどくなると痙攣発作までみられます。
●診断されたら生涯にわたって付き合わないといけない病気です。外科手術は完治というよりは痙攣発作を減らすために行われ、低血糖値が進行しないように強制給餌をしたり、内服薬で進行を遅くします。

インスリノーマの詳細はコチラ!

●インスリノーマはエサと遺伝により発症するといわれています。エサは炭水化物が問題視されており、穀類などを減らしたペレット(小麦フリーペレット)が理想といわれています。しかしエサを変えただけで、必ずしも予防できたり進行を遅らせるとは限りません。

穀類を減らしたペレットがベター!

小麦フリーペレットはコレ!

 

小麦が使われていないペレット!

リンパ腫対策

●リンパ腫とは血液の悪性腫瘍(癌)で、白血球という血液細胞の中のリンパ球が腫瘍化します。
●腫瘍化したリンパ球は、血液だけでなく、リンパ節や脾臓、肝臓、腎臓、胃腸、骨髄など様々な場所で増殖します。その増殖した部位により、症状や検査、治療法が変わってきます。症状は元気や食欲の低下がみられ、痩せてきます。
●全身の転移状況を知るために、血液検査、レントゲン検査、超音波検査、CT検査を行い、基本的な治療は抗がん剤になります。
●副腎腫瘍はもちろんのこと、インスリノーマとリンパ腫も腫瘍なので、腫瘍の発生に関する要因を除去し、抗腫瘍効果のあるサプリメントを投与したり、サプリメントが配合されているペレットを与えましょう。

腫瘍サプリメントを与えよう!

腫瘍サプリメントはコレ!

 

キノコの中に含まれているβグルカンは、免疫細胞を活性化させ、腫瘍細胞を抑制する効果が期待でき、副作用もありません。腫瘍だけではなく、高齢や病弱の動物に対しても免疫力が高める役目もあります。

 

腫瘍サプリ配合ペレットはコレ!

 

アガリクスのキノコの成分、初乳の主成分であるヌクレオチド、血液循環をよくするDHA・EPAが配合されたペレットです。これらの成分で総合的に腫瘍発生を抑えることを期待したいです。

参考文献
■Buchanan KC, Belote DA.Pancreatic islet cell tumor in a domestic ferret. Contemp Top Lab Anim Sci42(6).46-48.2003
■Caplan ER,Peterson ME,Mullen HS,Quesenberry KE,Rosenthal KL,Hoefer HL,Moroff SD.Diagnosis and treatment of insulin-secreting pancreatic islet cell tumors in ferrets: 57 cases (1986-1994).J Am Vet Med Assoc15.209(10).1741-1745.1996
■Fox JG,Correa P,Taylor NS,et al.Helicobacter mustelae-associated gastritis in ferrets.an animal model of Helicobacter pylori gastritis in humans.Gastroeentrology99.352-361.1990
■Fox JG,Dangler CA,Sager W,Borkowski R,Gliatto JM.Helicobacter mustelae-associated gastric adenocarcinoma in ferrets (Mustela putorius furo). Vet Pathol34(3).225-229.1997
■Quesenberry.KE.Basic Approach to Veterinary Care.In Ferrets,Rabbits,and Rodents Clinical Medicine and Surgery.Ferrets.Hillyer EV,Quesenberry KE, eds.WB Saunders.Philadelphia.1997
■Rosenthal KL,Peterson ME,Quesenberry KE,Hillyer EV,Beeber NL,Moroff SD,Lothrop CD Jr.Hyperadrenocorticism associated with adrenocortical tumor or nodular hyperplasia of the adrenal gland in ferrets:50 cases (1987-1991).J Am Vet Med Assoc15.203(2).271-275.1993
■Shoemaker NJ,Schuurmans M,Moorman,et al.Correlation between age at neutering and age at onset of hyperadrenocorticism in ferret.J Am Vet Med Assoc216:195-197.2000
■Weiss CA,Williams BH,Scott JB,Scott MV.Surgical treatment and long-term outcome of ferrets with bilateral adrenal tumors or adrenal hyperplasia:56 cases (1994-1997).J Am Vet Med Assoc15.215(6).820-823.1999

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