専門獣医師が解説するトカゲのグラブパイ・べジバーガー
ゲル(ゼリー状の)フードのことです!
グラブパイは昆虫食のヒョウモントカゲモドキ、幼体のフトアゴヒゲトカゲなどに与えます。ベジバーガーはアオジタトカゲやデグー、成体のフトアゴヒゲトカゲなどに与えます。昆虫食向けのグラブパイ、草食傾向のある雑食性爬虫類向けのベジバーガーは、基本は虫を粉末状にしたエサで、お湯で溶かして作るゲル状(セリーのような硬さ)にして与えるフードになります。
ゲル状のフードは調理の一手間を要しますが、消化に適した量の水分を含んだエサになります。粉末の中に海藻由来の成分も配合されているため、お湯で溶かして冷ますことで、ゼリーのように固まります。
グラブパイはフェニックスワームを主原料とし、昆虫粉末を75%と多く配合されています。エサとなる昆虫である子コオロギやワームはカルシウムとリンの比率が悪く、カルシウムをダスティングする必要があるのですが、グラブパイは2:1と理想的なバランスとなっています。昆虫を主食とする爬虫類に、生き餌を与えることに抵抗がある飼い主にとって便利な商品です。グラブパイやベジバーガーは作る際に湯の量を調整して水分量を増やすことができます。脱水していたり、腎不全・痛風になった爬虫類にも適したフードとなります。
グラブパイの使い方
粉末状のグラブパイを熱湯で溶かして、冷めないうちによくかき混ぜて下さい。
常温で冷ますと、固まったゲル状のグラブパイができあがります。
冷えて固まったグラブパイを分割して、与える動物の大きさに合わせて食べやすいようにカットして調節して下さい。
餌容器にいれておいたり、ピンセットで直接与えます。
グラムパイやベジフード一回購入して使ってみて!
保存と消費期限
作ったグラブパイやベジバーガーは保存方法によって消費期限が変わり、冷蔵保存は2~3週、冷凍は6カ月です。冷凍保存した物を使う時は自然解凍して与えます。空気に触れると劣化しやすいので、もし、保存をする場合には必ず密封して保存して下さい。清潔に保たないといけないので、分割する際などは素手で触れないようにしましょう。