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ハムスターが冬眠しました・・・どうしたらよいですか?

 2021/02/12 5 ハムスターのER この記事は約 4 分で読めます。 419 Views

5℃以下にすると冬眠する?

冬眠とは生命活動を停止することで寒さが厳しい冬を乗り越えていく一部の動物がとる手段です。野生のハムスターだけでなく、ペットのハムスターも冬眠をします。ゴールデンハムスターは5℃(±2℃)の低温の環境では冬眠する傾向にあり〔米田 1991〕、ここから冬眠する温度は5℃と言われています。実際にケージの中が何度になっていたのか、しっかり温度計で測定して下さい。

体温が低下させて生命維持のために眠ることでエネルギー消費を抑えています。

実際にどんな感じなの?

冬眠すると低体温症になり、体が驚くほど冷たくなり触れても反応をしませんので、まるで死んでいるように見えます。心拍数も呼吸数も低下します。しかし、冬眠したハムスターは時々起きだしてエサを食べることもするそうです〔花谷 2007〕。

冬眠の原因は外温度の低下、日照不足、栄養不足やストレスなどが関与しますが、一番に影響するのが外気温で、次に日照不足になります。照明時間を短くする、いわゆる暗い時間を長くすることで冬眠に入りやすくなります〔花谷 2007〕。

ゴールデンは1週間以内の冬眠

ゴールデンハムスターの冬眠期間は最大でも6~7日と言われています〔Daan 1973〕。気温5℃で、24時間中2時間しか明るくしないでいると、約80%が2〜5日間した報告があります〔花谷 2007〕。

ジャンガリアンの冬眠は1日以内

ジャンガリハムスターはゴールデンハムスターのような長い日数の冬眠でなく擬似冬眠と呼ばれる1日以内の冬眠です。1日以内のことなので、日内休眠(Daily torpor)とも呼ばれています。外気温が15℃で、 8時間の照明時間にした所、体温の低下して5時間50分の休眠に入った記録があります〔Ibuka et al.1986〕。

疑似冬眠と死亡を見分けるポイント

冬眠はまるで死んでいるようですが、死んでしまうと完全に体がだらんとし、目や口も明いていることがあります。冬眠だとよく観察すると、ほんの僅かに胸が上下しているように見えて呼吸が確認できます。ヒゲがわずかにピクッと動くこともありますので、よく観察して下さい。なお、死亡するとしばらくして死後硬直が起こるので、皮膚の弾力もなく、手足も固まっていきます。

冬眠した時の自宅での緊急対応

冬眠に入ったハムスターをヒーターやストーブに直接当てて急激に温めることはやめて下さい。急激に暖めると、循環がよくなり、心臓に負担がかかり死に至ってしまう可能性があります。急速に暖めるのではなく、ゆっくりと暖めるがコツです。

まずは30分ハムスターを温かい部屋に移動し、両手でハムスターを包み込んで自分の体温で温めて下さい。循環を促すために、ハムスターの体を優しくさすってあげてみましょう。

それでも覚醒しない場合は、湯たんぽやカイロをタオルに巻いて火傷をしないように、1時間ほど焦らずにゆっくりと温め続けてみましょう。

しばらく時間が経っても覚醒しない場合は、死亡確認と同時に、動物病院へ連れて行ってあげて下さい。

上記の緊急対応をせずに、カイロなどで暖めながら、動物病院へ受診するのが一番よいと思います。

まと

冬眠すると、体力を消耗して覚醒せずに死亡することもあるため、冬眠はさせない方が賢明です。野生ではハムスターは冬眠前に栄養をたくさんとって準備をしますが、ペットのハムスターはその準備が十分にできていない場合が多いです。そのような状態で冬眠をしてしまうと、最悪の場合は死んでしまう恐れがあるので、冬眠を防ぐためにしっかりと冬は保温をして下さい。

参考文献
■Ibuka et al.A paper presented at Japan-US seminar on biological rhythms (Honolulu).1986
■Daan S. Periodicity of heterothermy in the  garden dormouse, Eliomys quercinus (L). Netherlands Journal of Zoology23.237-265.1973
■花谷利春.ハムスターの冬眠現象とその作出(セミナー「生体の温度・水分センサーの機能と構造」).低温生物工学会誌53.57-63.2007
■米田嘉重郎.シリアンハムスター.げっ歯目.各論.実験動物学.田嶋嘉雄監.朝倉書店.東京.1991

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