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ファンシーラットってどんな動物?│知らないといけない生態と特徴

 2019/05/16 2 ファンシーラットの生態と特徴 この記事は約 4 分で読めます。

人気がじわりじわり上がっている注目のペット!

●ラットは野生のドブネズミを改良してつくられた実験用のネズミです。野生のドブネズミとは違って、安全で衛生的な環境で繁殖しているため、病原菌などの心配もありません。
ドブネズミ
●ペットのラットは実験動物と区別するために、ファンシーラットという呼称で呼ばれています。

分類・生態

●ファンシーラットの起源は古く、18~19世紀のヨーロッパでペット用として繁殖されたのが始まりで、現在は世界各国の繁殖家によって、多様な毛色と毛質が存在しています。
●ペットのラットは野生種とは性格や身体特徴も異なる点が多く、本稿ではペット用のラット(ファンシーラット)について解説します。

ファンシーラットはドブネズミ

分類

ネズミ目(げっ歯目)ネズミ科クマネズミ属
学名:Rattus norvegicus
英名:Fancy rat
別名:ドブネズミ、ラット

分布

野生種のドブネズミの起源はカスピ海周辺とされ、現在では、世界中に分布していると考えられています。

身体

●頭胴長:20~25cm
●尾長:15~20cm
●体重:オス300~800g メス200~500g
(品種により差があり、加齢に伴い体重が増加します。マウスと異なり、オスとメスとで体格の差があり、オスの方が大きいのが特徴です)

生態

●行動:夜行性で、昼は巣の中で休み、夕方頃から活動をはじめます。
●食性:雑食性で、植物の葉、茎、根、実や種子、昆虫、鳥の雛、小型爬虫類なども食べています。
●寿命:2.5~3年

特徴

習性

●穏やかで、野生種と比べるとおとなしい性格です〔John 2005〕。知能が高く、学習能力に長けています。
ラット
●社交性のある動物で、仲間と行動を共にし、家族を愛し、面倒をみてくれる人を認識することもできます。人に馴れると、飼い主との信頼関係が築かれ、甘えてくるようになります。

●マウスと比べて夜行性が強く、昼に起き出すことは少なく、ずっと寝ています。
●ラットもウサギほどではありませんが、食糞をします。
●基本的にほとんど鳴くことはありません。
●夜行性の動物なので視力が弱く、そのかわり聴覚(超音波でコミュニケーションをとる)と嗅覚(体臭やフェロモンで個体識別や性的誘導を行う)が発達しています。

愛情深く優しくて頭がよいネズミ

身体

●野生種に比べてファンシーラットは体が小さく、反対に耳は丸くて大きく、尾は長いのが特徴です。そして、一般的に顔立ちがより鋭く、目も丸いです。

●尾は太くて大きく、尾の皮膚は鱗状をしています。
●乳頭は6対(12 個)あります。
●前足の第1指は退化しているため、前足の指は4本、後足の指は5本です。

後足
●歯は前歯と奥歯があり、全部で16本で、特に前歯は大きくて鋭く、硬いものもかじります。前歯は常生歯で、生涯にわたり伸び続けますが、奥歯は伸びません。前歯の表面は黄褐色をしていますが、これは虫歯ではなく、体内のミネラル質が沈着しているからです。

●目の周りに赤色あるいは黒色の排出物が付いていることがあります。これは目の奥にあるハ-ダー腺に含まれるポルフィリンが光に反応して赤色になっているのです。血の涙とも呼ばれていますが、血液ではありません。正常でもみられることですが、病気やストレスによって多くでます。涙は鼻に排泄するので、鼻の周囲に色がついていることもあります〔石橋ら 1984〕。

赤い涙は正常!

●ラットは胆嚢がありませんが、その理由はよく分かっていません。肝臓の一部が胆嚢の代替機能を果たしているともいわれています。

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参考文献

■Baumans V.The Laboratory mouse.In The UFAW handbook on the care and management of laboratory and other research animals.Universities Federation for Animal Welfare.8th ed. Hubrecht R,Kirkwood J.eds.Wiler-Blackwell.Oxford.UK.2010
■John K.Animals in Person: Cultural Perspectives on Human-animal Intimacy.Berg Publishers.p131.2005
■石橋正彦,高橋寿太郎,菅原七郎,安田泰久編.実験動物学.ラット.講談社.東京.p66.1984

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