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ファンシーラットの雌雄鑑別と繁殖|オスも子育てを手伝います!

 2019/03/16 2 ファンシーラットの生態と特徴 この記事は約 5 分で読めます。 912 Views
ラット繁殖

繁殖は簡単

●ラットはマウスと同様に繁殖は簡単にできます。しかし、増えたらマウスと異なり、体が大きいので飼ってくれる人を探さないと大変なことになります。

雌雄鑑別

●雌雄は生殖孔と肛門の距離で鑑別します。
●オスはメスと比べてして、生殖孔(包皮の出口)と肛門の距離が長いです。

●成熟したオスは精巣が大きくなり、陰囊が膨らみます。

●オスは成熟後も鼠径輪が開いているために、陰嚢が膨らんでみえない時がありますので、注意してください。
●メスはオスと比べて、生殖孔と肛門の距離が短いです。

繁殖

●ラットは1年中いつでも繁殖することが可能な周年繁殖動物です。
●繁殖させることは意外と簡単ですが、生まれたラットのことをしっかりと考えてください。自分で飼えるのか?もし飼えないのであれば里親を探さなければなりません。

性成熟

●性的な成熟は約60日齢でを迎え、オスは精子が作れるようになり、メスは子供をつくれる体になります。

発情

●発情したオスはそわそわと落ち着かなく動き、陰嚢は僅かに腫れるくらいで、あまり分かりません。
●メスは4~5日間で繰りかえして発情します。
●実験動物のラットでは、メスの膣の細胞を顕微鏡で観察して(膣垢検査、スメア検査)、発情期を確認して交配に用います。

交配

●交配はまずはお見合いからです。基本的にオスとメス1頭ずつで行いますが、メスにオスを引き合わせるには、まず発情しているメスのケージにオスを入れます。あるいは、オス同士以外は協調性もあるので、オス1頭と複数のメスのハーレム状態でも構いません。
ラット
●約1週間ほど同居させれば普通は交尾が行われることが多いです。
●発情したオスは興奮して活発に動き回り、メスの外陰部の匂いをかいで、交尾をせまります。
●メスはオスを気にいると、ロードシス(Lordosis)と呼ばれる尾を上げた姿勢がみられます。これは交尾を許容しているのです。
●交尾はオスがメスの背中に回ってペニスを挿入します。交尾の成功の確認は、メスの陰部に膣栓がついているか否かで判定できます 。
●交尾後はオスとメスは一緒のケージでも構いません。

妊娠・出産

●妊娠期間は21~23日です〔Baumans et al.2010〕。
●妊娠した子供の数によりますが、交尾後約15日くらいで、お腹が大きくなってきます。この時期に巣箱の用意をします。あるいは床敷を使って自ら巣穴を作ります。
●妊娠中のラットには栄養価の高いエサが必要になりますので、エサはヒマワリの種などのカロリーが高いものを加えてあげるとよいでしょう。

赤ちゃん・子育て

●産まれてくる子供の数は、3~18頭です〔Baumans et al.2010〕
●新生子は未熟な状態の赤子で、目も耳も開いておらず、体温調節もできません。
●最初は柔らかいエサで慣れさせ、離乳するようになったら徐々に固いエサに変えていきましょう。
●安心して子育てができるような環境やエサの管理を行ってください。出産後は神経質になるため、ケージ内は暗くして静かにしましょう。
ラット ラット
●集団で子育てをすることも可能で、他のメスは自分の子以外でも巣づくりし、子を巣に集め、保温したりグルーミングしたりするように世話をします〔Rosenblatt 1967〕。オスも子育てを手伝いますが、交配したことのなりオスでは子への攻撃をすることがあるので注意してください〔vom Saal FS et al.1982〕
●子育ての間にストレスをかけたり、赤ちゃんに人の匂いがついたりすると、子食い(食殺)をすることが多いため、出産したら、掃除や床敷の交換なども最小限にしましょう。
ラット幼体

これがポイント!
・生殖孔と肛門の距離で雌雄を鑑別する
・1年中繁殖する周年繁殖動物
・繁殖は簡単
・性成熟は約60日齢
・メスは4~5日間で発情を繰り変えす
・オスも子育てを手伝う
表:繁殖知識

性成熟 約60日齢
繁殖形式 周年繁殖 発情周期4-5日
妊娠期間 21-23日
産子数 3-18頭
離乳 約21日齢

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参考文献
■Baumans V.The Laboratory mouse.In The UFAW handbook on the care and management of laboratory and other research animals.Universities Federation for Animal Welfare.8th ed. Hubrecht R,Kirkwood J.eds.Wiler-Blackwell.Oxford.UK.2010
■John K.Animals in Person: Cultural Perspectives on Human-animal Intimacy.Berg Publishers.p131.2005
■Rosenblatt JS.Nonhormonal basis of maternal behavior in the rat.Science156(3781).1512-1514.1967
■vom Saal FS,Howard LS.The regulation of infanticide and parental behavior: implications for reproductive success in male mice.Science215(4537).1270-1272.1982
■石橋正彦,高橋寿太郎,菅原七郎,安田泰久編.実験動物学.ラット.講談社.東京.p66.1984

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