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哺乳類・鳥類の種子のエサ

種子はおいしいけど・・・

●植物の種子はシード呼ばれ、アワ、ヒエ、キビ、カナリーシードなどの穀類の種子がエサとして使われています。
●これらの種子は個別でも購入できますが、ミックスシードと呼ばれる混合された商品として売られているのが大半で、味のバリエーションがあり、げっ歯類や鳥は喜んで食べてくれます。しかし、ミックスシードでは好きな種子から食べるので、栄養の偏りが起こります。
●アワ、ヒエ、キビ、カナリーシード中心のミックスシードは、ビタミン・ミネラルとタンパク質に問題があります。ビタミンやミネラルが低いので、鳥では脚弱くる病などが起こりやすいです。鳥でミックスシードを与えている場合は、野菜やボレー粉(牡蠣の殻を乾燥してて砕いたもの)やカトルボーン(イカの甲を乾燥させたもの)などの副食を与えて、ビタミンやミネラルを補給させます。シードのタンパク質もやや少なく、アミノ酸のバランスも崩れていますので、げっ歯類では栄養性脱毛、鳥では羽やクチバシの変形がみられ、成長不良を起こします。
  
●エゴマ、ナタネ、ニガーシードなどのタンパク質と脂肪が多いシードもあります。ミックスシードの中に配合されていると嗜好性が高くなりますが、そればかりを食べてしまい、肥満になりますので、これらのシードをミックスシードに大量に配合すればよいとは限らないのです。
●種子を食べるハムスター、マウス、ラット、シマリスなどにとって、種子のエサを頬袋に入れたり巣内に貯蔵 するという行動は、本能を満たす役目もあります。基本的にペレットを主食にし、エサのメニューに変化をもたせる程度で副食で種子を与えてください。
●特にげっ歯類では、脂肪の多いヒマワリの種子やアーモンドなどの嗜好性の高い種子にのみ興味をそそられて、偏食になる場合があるので注意してください。
 

表:種子の栄養成分表(日本食品標準成分表より:100g中の含有量)

エネルギー(kcal) 蛋白質(g) 脂肪(g) 線維(g) 糖質(g) Ca(g) P(g)  

VitA(IU)

B1(mg) B2(mg)
ヒエ(皮) 307 9.9 4.8 8.3 61.3 33 330 0 0.4 0.1
アワ(皮) 307 9.9 3.7 7.0 63.5 21 240 0 0.4 0.1
キビ(皮) 299 12.7 3.8 9.1 57.1 20 270 0 0.4 0.1
カナリーシード 379 11.5 5.6 12.0 65.6 50 550 0
小麦(殻) 335 13.0 3.0 2.4 66.9 30 390 0 0.46 0.09
大麦(殻無) 341 10.6 2.8 1.4 69.4 40 340 0 0.60 0.09
オート麦(殻無) 372 13.5 5.6 1.1 66.5 30 360 0 0.2 0.08
エン麦 317 13.0 6.2 12 65.3 55 320 0 0.3 0.1
オーチャードグラス 13.8 4.3 12.0 60.7 280
トウモロコシ(生) 350 8.6 5.0 2.0 68.6 5 290 100 0.3 0.1
ナタネ 19.0 43.4 10
エゴマ 544 17.7 40.0 14.2 15.2 390 550 0.54 0.29
ニガーシード 20.0 44.0 13.0 25.0 440 600
ソバの実 300 10.8 2.8 9.0 61.0 42 300 0 0.32 0.12
麻の実 463 29.5 27.9 22.1 9.2 130 1100 11 0.35 0.19
ヒマワリ 611 19.9 56.4 2.7 14.1 95 540 0 2.1 0.24
サフラワー 517 16.2 38.5 34.3 78 50 1.16 0.24

皮:皮つき
殻:殻つき
殻無:殻なし
生:生

鳥用のミックスシード

●鳥のエサとなるミックスシードの配合比は、ヒエ5:アワ2:キビ1~2:カナリーシード1が一般的で、この配合で、タンパク質10%、脂質4%くらいの程度となり、理想的な栄養バランスとなります。
●キビは少し硬いので、胃腸が弱い鳥には少なくするべきといわれています。胃炎やカナリーシードは脂肪がやや多いことから嗜好性も高く、過食することで太るので、割り合いを少なくしているのが普通です。高タンパク質高脂肪であるナタネ、エゴマ、ニガーシードなどのシードを配合すると、タンパク質が補給できますが、肥満になります。これらのシードはカルシウムも多く含まれています。麻の実やヒマワリの種なども、栄養価が高いシードですが、種子が大きいのでインコにとって食べにくいこともあります。オート麦は脂肪が少なくて、上質なタンパク質を摂取できるので、配合に加えているメーカーが多いです。
       
●市販のミックスシードだけでなく、自分でミックスする場合は、インコの状態を考えてやってみましょう。ミックスシードは味のバリエーションが広くなり、インコも毎日飽きずに食べる楽しみがでてきます。

オリジナル配合にトライ?

鳥用の皮つきシード

●シードには皮つきタイプ(殻つき)と皮むきタイプ(殻なし、剥き餌)があります。
●皮付きシードは、種子に皮(殻)が付いた状態で、自然に一番近い形のエサです。栄養が豊富で、水分も適度に含まれています。鳥は皮をむきながら食べるので、ストレス解消にもなります。しかし、食べた後に皮がエサ容器に残るため、エサが減っているかどうか分かりにくくなり、皮が飛び散ることがあります。
●皮むきタイプは皮をむいた状態で、皮が飛び散ることがなく、エサが減っているのが一目でわかります。皮なしシードは幼鳥やクチバシの異常で硬い物が食べられないときなどの使用をおすすめします。こちらは皮のゴミが出ないので、留守が多い人やシードの皮を取り除くのが大変という方に向いています。しかし、皮付きと比べて栄養価が低く、傷みやすいです。皮むきシードは体調を崩しているときなどに与えるようにし、普段は皮付きのシードを与えるとよいでしょう。

げっ歯類でのミックスフード

●ミックスフードと呼ばれているペレットや種子が混ざったエサでは、嗜好性が高いものから食べてしまう欠点があります。ペレットを中心に与えている場合は、種子は副食程度にとどめるべきでしょう。

できればミックスフードは主食にしないで!

●リスではクルミ やドングリなどの硬い種子の殻を剥く行為は、前歯の伸び過ぎを予防し、ストレスを減らす役目があります。