専門獣医師が解説するファンシーラットの品種〔Ver.2〕いわゆるカラーラット!
目次
飼われているラットはファンシー色!
ファンシーラットは被毛の柄や色、毛質、耳の形状や位置、目の色などの組み合わせて様々なバリエーションが作られています。流通している多くが毛が短い短毛種が圧倒的に多いです。
毛色
毛色はアグーチ、アルビノ、ブラック、ホワイト、ベージュ、ブルー、クリーム、チョコレート、ココア、ミンク、ブルーベージュ、シナモン、オレンジ、シャンパンなど多くのカラーが存在しています。
アルビノ
野生個体、つまり本来のドブネズミのカラーです。
アルビノ
アルビノは黒色色素が抜けているため、全身が白色で、目は赤目です。
ブラック
全身が黒色で白い毛はほとんどみられません。目も黒目です。幼体の時に茶色を帯びるものがいますが、成長とともに黒色に変化します。
ホワイト
全身白色で、目は黒色です。ブラックアイド・ホワイト(Black-eyed white)とも呼ばれています。
ブルー
青色を帯びた灰色で、灰青色といわれるカラーです。
クリーム
全体が淡い薄茶色をしているます。
模様
模様は、ハスキー、フーデッド、バークシャー、キャップド、マスクド、ベアバック、ヒマラヤン、ダルメシアン、サイアミーズ、アイリッシュ、エセックス、ストライプ、バリゲイテッド、ブレイズ、ハチワレなど多くの柄が存在します。
ハスキー(ハスキーラット)
腹部の被毛が白色で、背側に色がついている模様をしています。犬のハスキーのような模様です。
フーテッド
フーテッドは頭巾斑とも呼ばれ、頭部が有色で、頭から耳の間を通って尾のつけ根まで一直線に色がついています。
キャップド
帽子を被ったように頭部だけに色がついています。
マスクド
仮面をつけているように色がついています。
ベアバック
背中を大きく露出させたという意味で、頭部と肩のあたりまで色がついています。
ブレイズ
微量部に白色の太い線が入った模様です。
ハチワレ
頭部の色が左右に割れた模様です。
毛質
毛質はノーマル以外に、サテン、レックス、ブリッスル、ヘアレス(スキニー)、ダブルレッキスなどが存在します。
レックス
巻き毛で髭もヒゲも縮れています。
へアレス
無毛の個体ですが、鼻先にわずかに毛が生えていることがあります。
耳の位置と形状
耳の位置と形状から、ノーマル(立ち耳)、ダンボ、グレムリンなどが存在します。
ノーマル(立ち耳)
通常のラットは頭部の上に向かって耳がついています。
ダンボ
頭の横の低い位置に丸く大きな耳がついているのが特徴で、象のダンボに似ていることから命名されました。
目の色
目の色は、ブラック、レッド、ルビー、オッドアイなどが存在します。
ブラック(黒目)
通常の黒色の目です。
レッド(赤目)
黒色色素を欠いたアルビノなので、赤色の目をしています。
ルビー
ルビーはブドウ目とも呼ばれ、黒色のメラニン色素が少ないため、角度によって目の色が赤色や黒色を帯びた、いわゆるブドウの色をしています。
オッドアイ
左右の目の色が異なる個体を指します。
その他
マンクス
尾がないラットで、ネコの品種で同じく尾がないマンクスから命名されました。テールレスとも呼ばれています。
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