ブンチョウの顔がはげてきました・・・?〔専門獣医師の解説〕
顔や頭がはげてきました・・・
顔や頭だけの羽が抜けてしまいます。体の羽が抜けるなら、ダニや栄養の問題、自分でつついて抜いてしまうことが考えられますが、顔や頭だけが抜ける原因って何でしょうか?
原因は?
顔や頭を怪我した、しこりができた等の原因も考えられますが、考えられる原因は主に以下の2つです。
- 甲状腺機能低下症
- 皮膚糸状菌(カビ)
- 血流不足
甲状腺機能低下症
甲状腺から出る甲状腺ホルモンが低下します。甲状腺ホルモンは代謝をつかさどり、顔や頭の羽が抜けてきます。皮膚にはフケやカサブタなどはあまり見られません。甲状腺ホルモンが分泌されずに、甲状腺の細胞が代償的に肥大することもあります(甲状腺腫)。
皮膚糸状菌症
皮膚糸状菌症とはカビによる感染症で、顔や嘴の羽が抜けて、皮膚やクチバシに黄色のカサブタが見られます。
重篤になると二次感染により、皮膚炎が起こります。
カビが疑わしい時はコレつけて!マイクロシンAHWスキンケア!
何これ!すごいじゃん!もっと早めに教えてよ!皮膚の赤みやカサカサやフケ症などの皮膚トラブルに使えるスキンケア商品で、細菌、真菌(カビ)、ウィルスに使え、炎症も抑えます。体に優しいpH中性のスーパーオキサイド水(超酸化水)で、副作用がなく鳥に安心して使えますね。体液と浸透圧が同じなために刺激がないので、目、鼻、口など粘膜にも使えるのがうれしいです。鳥が本来持っている治癒力もアップさせる優れものです。
楽天で購入!
血流不足
頭部皮膚の血流障害が発生要因として強く疑われています。血流不足の原因は、メスの発情、肝疾患、甲状腺機能低下症、肥満、過食、運動不足などによ高脂血症です。また脱水でも血流が不足します。そして、ストレスにより、交感神経が興奮して血管が細くなります。
検査は?
甲状腺機能低下症は皮疹以外ににも甲状腺腫による呼吸の異常が起こります。皮膚糸状菌症はカサブタや羽から真菌培養を行って診断します。血流不足は上記の発生要因を除外して暫定的に診断します。
治療は?
甲状腺機能低下症では、食事療法ならびにヨウ素や甲状腺ホルモン剤を投与します。皮膚糸状菌症は抗真菌剤を投与します。真菌症では同居しているブンチョウにも感染する恐れがあります。ストレスの有無はケージの大きさなどを広くしたり、フォージングに工夫をするなどの対策を練って下さい。