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オグロプレーリードッグ・リチャードソンジリスの飼育(特別保存版Ver2)

 2018/11/13 3 プレーリードッグ・ジリスの飼育 この記事は約 6 分で読めます。
プレーリードッグケージ

プレーリーはさみしがり屋!ジリスはツンデレ!

●プレーリードッグは2003年から輸入が禁止されています。そのため日本で販売されている個体は、国内で繁殖されたものに限られています。個体数が少ないこともあり、人気が高いものの中々入手できないのが現状です。日本での繁殖期は1〜4月なので、その時期に幼体が販売されます。

飼育

●オグロプレーリードッグとリチャードソンジリスは体の大きさが異なりますが、基本的な飼育方法は同じです。

飼育頭数

●オグロプレーリードッグは群れで生活をしているため、1頭で飼育すると寂しがるといわれています。しかし、オス同士の複数飼育は相性が合わないことが多く、激しいけんかが起こりますので、注意してください。複数で飼育するならば、メス同志が理想です。
プレーリードッグ群れ
●複数の飼育が難しいことが多いために、人が相手をする時間を設ける必要があります。
プレーリードッグ
●リチャードソンジリスは基本的に単独の飼育がよいでしょう。

ケージ

●巣穴が掘れるような深さを備え、広い面積が確保できるケージが理想的です。しかし、オグロプレーリードッグやジリスが潜れるような深い床敷を敷くのは困難です。
●一般的にはウサギ用などの大きな金網タイプや水槽タイプのケージなどを使用します。
 
●金網タイプのケージの欠点は、金網を齧り、歯のトラブル(切歯の不正咬合や破折、歯牙腫)のおそれがあります。

●金網タイプケージの網目を小さくするために、ケージに金属のネットやバーベキューの網などを張るなどの工夫をしましょう。

金網を咬んで歯のトラブルが多発!

床敷は、牧草、木製や紙製のチップなどが適しています。
●ケージの中にエサ容器や給水器、小屋・巣箱などをレイアウトして設置してください。
●暗くて狭いところが大好きです。自分一人で落ち着ける場所が必要なので、中で動けるくらい余裕がある小屋・巣箱を1つ用意しておくとよいでしょう。
●小屋・巣箱の代わりに毛布やタオルなどの布を入れると、上手く利用して寝床にします。
●活動的で力が強いために、ケージの扉には鍵をしないと脱走するので注意してください。

温度・湿度・照明

●オグロプレーリードッグは冬眠をしませんが、冬に気温が低下すると活動量が低下し、低体温や心拍数や呼吸数の低下などの休眠状態に陥ることがあります〔Kofoed 1958〕。
●リチャードソンジリスは野生では冬眠をしますが、ペットでは冬眠することが少ないです。
●オグロプレーリードッグもリチャードソンジリスも、体力が低下していたり、病気であると、冬眠や休眠中に死亡することがありますので、飼育下では保温することが賢明です(温度・湿度)。

冬眠させないで!

表:温度・湿度

項目 数値
温度 18-24℃
湿度 30-70%

●オグロプレーリードッグやリチャードソンジリスは昼行性の動物で、時に日光浴をすることをお薦めします(照明)。
●長時間の日光浴をすると熱射病・熱中症になりやすいため、1回で数10分位にとどめ、ケージの一部に日陰を設けてください。

食事

エサ

●草食性のため牧草を主食にし、専用ペレットや野菜などを与えてください。
●プレーリードッグ・ジリス用ペレットはあまり流通していないため、代用品としてウサギ用ペレットを与えることもできます。
●ペレットや牧草は常にエサ容器に入れておき、腐りやすい野菜は時間を決めて新鮮なものを与えてください。
●前足を器用に使えるため、エサを手にもって食べるのが特徴です。
プレーリードッグ

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●ヒマワリなどの種子を好みますが、多く与えると肥満になり、脂肪肝などの病気になるので注意して下さい。

●給水器も皿タイプとボトルタイプがありますが、多くが壁掛け式のボトルタイプで飲んでくれます。

ケア

●ケージの中に動物を入れてエサを与えるだけという単調な飼育は、成長や健康維持、繁殖のみならず、精神的的なストレスの原因になります。
●動物が持つ野生本来の行動を発現できるような環境作りのために、生息地に適応した体の特徴や生態を、環境エンリッチメントに沿って考えてみてください。ケージを広くする以外に、運動をさせる、物を齧る、人のコミュニケーションがポイントになります。
●特にプレーリードッグはケージ内で一日中飼われることを嫌う性格をしています。特に人に馴れると、ケージから出して欲しいために鳴いたり、ケージを齧る行動が多くなります。性格を読んで上手くケージから出すタイミングを計ってください。

プレーリーは人と意志疎通をする!

運動

●活発な動物ですが、最低の運動量は一概に決まっていません。ケージの中で回し車を回したり、ケージの外に放すことで運動量を増やすなどの策もとられています。
●部屋の中で放すと何でも齧られてしまいます。家具や電気コードなども齧って破壊されますので、必ず目の届く範囲で放すようにしてください。

●高さを認識できないため、カーテンや高い所に登って落下して、骨折が多いので注意してください。

●回し車はあまり動かしませんが、小さい時から回し車を覚えると回すようになります。

●ハーネスを付けて屋外へ散歩をすることもできますが、逃亡や危険が無いように細心の注意を払ってください。

コミュニケーション

●プレーリードッグは人との積極的なコミュニケーションをとり、馴れる動物ですので、焦らずじっくり接してください。敵と味方を判別する能力が高く、ペットとして小さい頃から飼育していると、飼い主の顔を覚えて人に寄ってくるようになります
●プレーリードッグは人に馴れると、抱かれることを欲したり、飼い主の帰りを歓迎するような喜びの声や表現をみせます。
プレーリー

プレーリードッグは可能な限りかまってあげて!

●リチャードソンジリスは警戒心が強いためか、人に馴れるのにやや時間がかかります。

ジリスは馴れるのに時間かかる

齧り木

●物を齧ることも習性の一つであるため、齧ることでストレス防止にもつながります。ケージの金網を齧らせないためにも必要で、齧り木になるようなものを置いてあげましょう。また、木製の小屋・巣箱も齧らせる目的で与えるのもよいです。
プレーリードッグ齧り木

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砂浴び

●穴を掘ったり、土の中を転げ回って体の汚れを落とします。飼育下でも、嫌いでなければ砂浴びを行ってもよいでしょう。砂はチンチラの砂浴び用の砂を使います。

爪切り

●地中を掘るために、爪はとても鋭くなっています。野生では爪を削る環境がありますが、飼育下では爪が伸びすぎることがあります。おとなしい性格であれば定期的に切ってあげましょう。ただし、爪が黒色をしており、血管がみえないため、爪切りの際には出血しないよう注意してください。

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参考文献
■Koford CB.Prairie dogs,whitefaces,and blue grama. Wildlife Monographs 3.The Wildlife Society.Washington DC.p78.1958

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