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ハムスターの歯の病気|エサが上手く食べれない・・・

 2020/03/25 3 ハムスターの病気 この記事は約 6 分で読めます。 5,124 Views
ハムスター不正咬合

ハムスターは前歯が伸び続ける

野生のハムスターは種子や植物をエサとして噛るために、前歯が発達しています。噛ることですり減らないように、生涯にわたって伸び続ける、常生歯(じょうせいし)です。なお、奥歯は伸び続けません。前歯の表面のエナメル質にはミネラルが沈着しているので黄色ですが、これは異常ではありません。奥歯は白色です。下の前歯は上の前歯より長く、上の3倍~4倍ほどです。
ハムスターの歯 ハムスター頭骨骨格
エサを食べるときに、上下の前歯が当たることで削れていくため、ペレットなどの適度の硬さのエサを与えていれば、前歯が伸びすぎるといった問題は起こりません。歯根には歯を伸ばす特集な細胞が密集しています。それらの細胞が失活すると歯が伸びなくなります。
ハムスターのレントゲン写真

なんでなるの?

原因は、ずばり以下の4つです。

  • 並び項目
  • 柔らかいエサ
  • 並び項目
  • ケージの金網を齧る
飼育下では柔らかいエサを食べることが多く、長く伸びることがあります。前歯が長く伸びた状態を過長歯(かちょうし)と言います。ハムスターを初めとするげっ歯類の前歯は歯の構造的に、骨に緩く結合しています。そのために、上下の前歯がお互いに異常な方向から力をかけることで、異常な方向に伸びたりします。ケージの金網を齧ることが最も多い原因ですね。上下の歯のかみ合わせが悪くなるのを不正咬合(ふせいこうごう)と言います。
ハムスターケージ噛み

歯の病気って?

過長歯・不正咬合

不正咬合になると歯が変な方向にはえて、上下が上手く噛み合わないために、適度な長さになりません。歯が伸びると口が上手く閉じなくなります。特に上の前歯は湾曲が強く、円を描きながら伸びることがあります。湾曲して口の中の方向に伸びた前歯は、口を傷つけたり、刺さることもあります。
ハムスター不正咬合 ハムスター不正咬合
過長歯は折れやすくなり、またケージの金網を齧った時に引っかけて折れたり、骨折を伴うような事故も起こります。折れた前歯が伸びなくなったり、歯の根っこ(歯根)に感染を起こすこともあります。
ハムスター不正咬合

歯牙腫

歯根の特殊な細胞は、ケージを噛るなどの衝撃を受けると異常な状態になり、石灰化を伴いながら丸く増殖していきます。レントゲン写真で見ると歯根に白色に丸くしこりのように確認されます。このしこりを歯牙腫(しがしゅ)と言います。
ハムスター歯牙腫
上の前歯にできた歯牙腫は、位置的に鼻や目に近いので、影響を及ぼします。歯牙腫は鼻腔を狭くしたり、塞ぐために、呼吸が早くなったり、鼻水も見られ、呼吸困難を起こします。眼球が歯牙腫により押されて突出すると、涙目や目ヤニが見られます。目が閉じ気味になっていることももあります。
ハムスター眼球突出

根尖膿瘍

歯根に感染により、膿がたまる状態を根尖膿瘍(こんせんのうよう)と言います。歯根の周囲の骨も溶けることも珍しくありません。下の前歯の根尖膿瘍だと、下顎が膿で膨らみ、破裂すると黄白色の膿が出てきます。
ハムスター根尖膿瘍 ハムスター根尖膿瘍
上の前歯の根尖膿瘍だと、眼球が突出して目から膿が出てきます。
ハムスター根尖膿瘍

虫歯

ハムスターは虫歯ができやすい動物で、甘いおやつや果物を多く与えていることが原因です。前歯でなく奥歯に虫歯はできます。虫歯で歯が溶けたり、抜けて奥歯がなくなることが多いです。下のレントゲン写真見て下さい。下の奥歯が一部ムシ歯のなって、抜けて隙間になっているのが分かります。
ハムスター虫歯のレントゲン写真

歯の異常の初期症状は?

過長歯や不正咬合になるとエサ上手に食べることが出来なくなり、痩せてきます。悪化すると歯が口から飛び出して発見されます。元気だけど、あまりエサが減らないという状態が初期症状ですね。

治療は?

多くの過長歯や不正咬合は完治できない状態で発見されます。前歯が伸びたら定期的にカットするしかありません。ハムスターの歯には神経が通っており、飼い主が自宅でカットすることはお勧めできませんので、動物病院で処置を受けましょう。歯のカットの頻度やタイミングは状態により、短いと2週間、長いと2ヵ月位が目安になります。歯のカットは麻酔をかけないで行う方法と麻酔をかけて行う方法の2つがあり、それぞれ一長一短です。麻酔をかけないでカットすると、ハムスターは暴れて怪我をしたり、歯が縦割れすることもあります。間違えて歯ではなくて舌を切ってしまうこともあります。麻酔をかけてカットする方法は、麻酔でのリスクはあります。しかし、きちんと正しく短く歯がカットできますので、歯のカットの処置の間隔が長くなります。
ハムスター不正咬合 ハムスター歯のカット
前歯が使えないので、エサをカットして小さくすることができません。ペレットであれば割って小さな片にするか、ふやかしてドロドロにして与えてください。種子であれば、ヒマワリは殻をむいて中身を小さく切るか、小鳥のエサで使われるヒエ、アワ、キビなどの小さい粒のものを与えてください。小さくすることで、奥歯だけを使ってエサが食べられます。野菜も、もちろん細かくカットしてから与えて下さい。ハムスターによって、好みもありますし、食べられるエサの大きさも異なりますので、色々と試して一番に食べるエサを探してください。

まずは自分でハムスター歯を見て!

ハムスターの前歯が伸びているのかの確認を飼い主として行ってください。普段から前歯の長さをチェックして、正常な状態を把握しておくことが大切です。前歯の確認するには、ハムスターの首の後ろの皮膚を人差し指と親指でしっかりと挟んで持ち上げて下さい。身動きがとれなくなり、前歯が見えます。
ハムスター保定

予防は?

普通に飼育してれば、ハムスターの前歯が伸びすぎることはなく、定期的にカットすることも不要です。歯が伸びないようにする対策は以下の通りです

  • ケージから金網をなくす
  • かじり癖対策をする
  • ケージ内のレイアウトを変える
  • 硬いエサを多くする

ケージから金網をなくす

歯が負けてしまうような、ケージの金網部分を齧っている時は要注意です。周囲が金網である金網ケージならば、アクリルやガラス製の水槽タイプのケージに変えて下さい。
ハムスター水槽ケージ

ハムスターのケージの選び方とお勧め商品はコチラ

ケージの天井だけが金網になっている時は、ハムスターが天井に届かないようなレイアウトを考えてください。

かじり癖対策をする

ハムスターはかじる習性がありますので、全くかじらせないのではなかく、齧ってもよいかじり木などを与えます。ハムスターの好みで、お好みの齧り木が変わってきますので、いろいろな物を与えてみましょう。かじり木以外にも、木製の小屋やトンネルなども隠れる以外にかじらせてよいですね。ケージ内でかじる物をめ増やしておくと良いです。ハムスターによっては、特にかじることに執着する性格の個体がいます。その原因としては、ストレスを感じているか、運動量が足りないので、外に散歩をしたいかのどちらかです。

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ケージ内のレイアウトを変える

レイアウトを変えて、天井の金網を噛まないようにしたり、たり、床材の掃除をしたり、散歩をさせるなどすぐに改善をしていきましょう。どうしても治らないときはケージを金網対応から水槽に変更するのが効果的です。運動をもっとたくさんさせてストレスで齧るのを防ぐために、回し車やトンネルなどを多く設置するよいです。

固いエサを多くする

ハードタイプのペレット、ヒマワリの種子、クルミなどの硬いエサは前歯をよく使って食べるので伸び過ぎるのを予防します。しかし、ペレット以外はカロリーが高いので与えすぎには注意して下さい。

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