専門獣医師が解説するセキセイインコの関節痛風〔Ver.2〕指の白いぶつぶつ

関節痛風
セキセイインコでは関節痛風が特異的に好発し、老鳥で発生します。診断には血液検査や針生検査などが必要となり、鳥にとって侵襲が大きいので、以下のような症状が見られるため、その症状から診断されることがあります。
- 指に黄色や白い結節ができる
- 趾の関節が腫れる
- 止まり木をつかみたがらない
- 脚あげて、趾をかむ
関節部分に黄白色の結節(尿酸結節)が見られます。最初はあまり目立ちません。
症状が進行すると脚の関節が腫れ、止まり木をつかみたがらなくなります。
次第に尿酸結節は大きくなり、はっきりとしてきます。
疼痛のために脚を居城し、自ら趾かむようになります。痛みが増すと、食欲や活動性が低下し、膨羽などの全身症状が表れることもあります。全身症状まで見られると、治療してもあまり延命できないことが多いです。