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小鳥のグリットインパクション

3 セキセイインコの病気 この記事は約 2 分で読めます。 6,424 Views

胃に砂がたまりすぎるている

鳥は歯を欠くため、咀嚼(そしゃく)をしません。そのため2つある胃の2番目の筋胃(きんい)の中にグリッド(Grit )と呼ばれる砂粒状のものを貯めることによってエサをすりつぶし、咀嚼のような感じで消化の補助をします。そのため筋胃を砂嚢(さのう)あるいは砂肝(すなぎも)と呼ばれます。胃の中のグリットが溜まりすぎる病気がグリットインパクション(Grit Impection)です。

グリットとは?

グリッドの素になるものとしては種子食の中に混じった砂や、ボレー粉、イカの甲羅(カトルボーン)、塩土、焼き砂、サンドパーチカバーの砂、植木鉢の土、ペレットに含まれるカルシウムの粒などがあります。基本的に成分は炭酸カルシウムになります。

症状は?

筋胃の中に過剰のグリットが停留し、突然の嘔吐や食欲不振を起こし、食滞を起こすことがあります。グリットインパクションを発症しているかどうかは、レントゲン検査でないと判断できません。

レントゲンで診断される

下の写真は普通の量のグリットが確認されるレントゲン写真です。お腹のあたりに見える白色粒上のものがグリットです。

次の写真は、大量のグリット筋胃に停留し、症状が見らえる鳥のレントゲン写真です。

レントゲンだけでなく症状とともに診断する

元気や食欲、排泄にも問題なくグリットインパクションのようにレントゲン検査で診断されることも多いです。レントゲン検査では筋胃の大きさは分からずに、グリットだけの評価であるため、停留してつまっているかは実際の所は分かりません。必ず症状とともに診断して下さい。

治療は?

シードやペレットなどの粒餌から、流動食に切り替えます。または潤滑剤の内服投与でグリットの排泄を促し、ボレー粉などによる小さいグリットは消化による溶解を待ちます。

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