飼育鳥の代謝性骨疾患 カルシウムやリンの欠乏や吸収不良によって、骨の形成に障害が生じる疾患です。これが成長期の雛に起きるとくる病、成鳥に起きると骨軟化症と呼ばれ、このような代謝要因で発生する骨の疾患を、総じて代謝性骨疾患 […]
骨髄骨 鳥類の骨の髄腔は空洞で軽くできていますが(ハニカム構造)、発情や代謝性疾患によって、髄腔にカルシウムが蓄積することがあります。 カルシウムの代謝、特に産卵期間中において、内骨膜に沿った髄腔内にカルシウムが沈着し、 […]
鉄が貯まるって? 鉄貯蔵病とは、臓器内に過剰な量の鉄が蓄積して細胞損傷を引き起こす病態を指し、全身の臓器に発生するが、肝臓に最も影響を及ぼしやすいです〔Sandmeier et al.2012,Rupley 1997,T […]
嗅覚は弱いの? 鳥は優れた視覚と聴覚を持っているが、嗅覚が弱いイメージがあります。詳細な嗅覚についてもほとんど解明されていませんが、一部の鳥類のグループでは嗅覚が発達しています。 意外と良いかも キウイは獲物のミミズの匂 […]
放鳥時に注意 放鳥時に鳥が危険なものを口にしたり、接触したりしないよう、注意が必要です。人の食べ物(チョコレートやアボカド、ネギ類、リンゴの種)を摂取すると下痢や中毒を起こすものがある。また、観葉植物の中には鳥にとって有 […]
原因 骨折は、屋内での放鳥時に、落下やドアに 挟まれたり、人に踏まれるなどの事故で起こります〔Orosz 2002〕。鳥類の皮質骨は非常に緻密で引張強度が高いが、非常に薄くて脆い面もあり、衝撃を受けると簡単に砕けたり砕け […]
歯が無いんで・・・ 歯を欠く鳥は胃で食物を細かく砕すために特殊な胃の形態を備えています。基本的に全ての鳥で、胃液を分泌する腺胃(前胃)と食物を 磨り潰す作用をもつ筋胃(後胃)の2つに分かれていますが、これら腺胃と筋胃の形 […]
胸肉 翼は上昇行程中に平たくなり、拘束循環による揚力を維持します〔Rayner 1988,Tobalske et al.2003〕。翼の筋肉は、翼の向きと形状を調整するのに役立っています〔Dial 1992,Dial e […]
飛ぶための心臓 鳥の心臓血管系は呼吸器系とともに、飛翔時に十分な酸素と代謝を維持できるように進化し〔Scott et al.2011,Butler et al.2016〕、飛翔する体温の高い鳥類は、四腔の心臓、高収縮期血 […]
高体温 一般的な鳥の体温は40~42℃で、哺乳類よりも高いです。その理由は、代謝を促進させて、空を飛ぶという激しい運動に伴う大きなエネルギーを得るためです。鳥類は哺乳類と同じように体内で自ら熱を生産し、体温調節をする恒温 […]