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ウサギのスナッフル|間違った情報が多すぎるので正しく解説!

3 ウサギの病気 この記事は約 4 分で読めます。 1,361 Views

スナッフルって?

●ウサギがくしゃみをしたり、鼻水がでると、スナッフルという病気と診断していませんか?
●スナッフル(Snuffle)とは、「鼻をふんふんいわせる」、「鼻がつまる」、「鼻水がでる」という意味で、症状を指しますので、病気の名前ではありません。

間違えてます!スナッフルは病名ではないです!

なぜなるの?

●鼻炎を起こすパスツレラ菌が有名ですが、他にもボルデテラ菌など数多くの細菌も原因となり、複数の細菌が原因となることが多いです。

ウサギスナッフル

スナッフルはパスツレラ菌によるものとはかぎりません

●鼻水は肺炎で起こる可能性もありえます。鼻腔の下には奥歯(臼歯)が位置しますので、歯の根っこ(根尖)が伸びて鼻腔に影響したり、歯の膿瘍が鼻炎を起こすことも多いです。
●偶然に牧草の小片や粉が鼻腔に入りこんで、鼻炎が起こることもまれにあります。
●温度変化や乾燥し過ぎることで、くしゃみをするウサギもいます。
●飼い主がウサギのいる部屋でタバコを吸ったり、アロマをたいたりするなどのことで、くしゃみもします。
●スナッフルは慢性化したり、生涯にわたり時々症状がみられることが多いです。その理由は、ウサギの鼻腔の軟骨が迷路状に複雑な構造をしており、ここに細菌がすみかを作りやすいからです。ウサギの白色の粘液性のねっとりとした鼻水は、抗生物質が浸透しにくくさせ、慢性化して治りにくする原因になります。

ウサギスナッフル

検査は?

●鼻炎を起こす細菌がパスツレラ菌であるのか、ボルデテラ菌やその他の細菌によるものかは、鼻水を培養して原因菌を見つけだす検査をします(微生物検査/細菌培養検査)。さらに、原因菌に対して、有効な抗生物質を調べることもできます(感受性試験)。効かない抗生物質を投薬しても無駄になるだけです。
●レントゲン検査では、肺炎の有無や歯のトラブルを確認します。鼻腔内は骨の中にあるので、鼻の骨や軟骨が炎症により溶けている位にひどくならない限り分かりません。下のレントゲン写真はうさきの顔を横から撮影したものです。青矢印は鼻腔内に白く映り、骨や軟骨が変形しているのが疑われます。黄色矢印は上顎の奥歯にトラブルがあり、それぞれ鼻腔に影響していると思われます。なお、鼻の中に入りこんだ牧草などの異物は、残念ながらレントゲンには映りません。

●鼻腔の骨や軟骨が溶けていないか、牧草等の異物が鼻腔に入り混んでいないかなどの、詳細を知るにはCT検査を行います。
ウサギ鼻腔CT写真 ウサギ鼻腔CT写真
正常なCT写真:鼻の軟骨が迷路状になっています
ウサギ鼻炎CT写真
異常な鼻のCT写真:右鼻は鼻水が溜まっているため灰色に映っていますが、左側は正常で空気が通っているために黒色に映っています。

鼻水だけがつまっている!

ウサギ鼻腔CT写真
異常な鼻のCT写真:左鼻に異物が入りこんでいます〔青丸〕

異物が鼻に入り込んでいる!

ウサギ鼻腔骨融解CT写真
異常な鼻のCT写真:鼻の軟骨が解けて変形しいます!

鼻腔の骨が炎症で変形している!

治るの?

●基本的には抗生物質を投与しますが、ウサギには与えてはいけない抗生物質の種類があるので注意します。細菌培養で検出した原因菌に、感受性試験で効果のある抗生物質を選ぶのがベストです。また、幼体のウサギは抗生物質に弱いので、慎重に与えないといけません。
●鼻水を溶かす粘液溶解剤や坑ヒスタミン剤、坑炎症剤なども併用することもあります。ネブライザー(噴霧治療)をウサギでも行います。薬剤の含まれた霧で満たした箱の中にウサギを入れ、鼻腔の奥に直接薬剤を浸透させます。
ウサギネブライザー
●鼻腔の骨や軟骨が溶けていたり、歯が関与しているスナッフルは、多くは完治することはないです。

予防はどうするべき?

●細菌感染を起こさないように、温度管理はしっかり行いましょう。
●牧草の粉やゴミが舞うような不衛生な環境はいけません。もちろんウサギのいる部屋でタバコを吸ってはいけません。

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