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ウサギのスナッフル|間違った情報が多すぎるので正しく解説!

 2018/12/06 3 ウサギの病気 この記事は約 5 分で読めます。 26,387 Views
ウサギスナッフル

スナッフルって?

ウサギがくしゃみをしたり、鼻水がでると、スナッフルという病気と言われています。しかし、診断していませんか?スナッフル(Snuffle)とは、「鼻をふんふんいわせる」、「くしゃみ」「鼻がつまる」「鼻水がでる」という意味で、症状を指す言葉で、病名ではありません。

鼻汁を前足でこするので、鼻汁がくっついたり、皮膚炎になっていることもあります。

なぜなるの?

細菌や真菌感染、歯のトラブル、異物、アンモニアなどの刺激と原因は様々です。

ウサギスナッフル

細菌感染

鼻炎を起こすパスツレラ菌が有名ですが、他にもボルデテラ菌など数多くの細菌も原因となり、複数の細菌が原因となることもあります。また、肺炎の原因菌が鼻炎を起こすきともありえます。

歯のトラブル

鼻腔の下には奥歯(臼歯)が位置しますので、不正咬合により歯の根っこ(根尖)が伸びて鼻腔に影響したり、根尖膿瘍があると鼻炎を起こします。

異物

偶然に牧草の小片や粉が鼻腔に入りこんで、鼻炎が起こることもまれにあります。

刺激

温度変化や乾燥し過ぎることで、くしゃみをするウサギもいます。オシッコのアンモニア、タバコの煙吸、アロマをたいたりすることも原因になることがあります。

慢性化する理由は?

スナッフルは慢性化したり、生涯にわたり時々症状が見みられることもあります。その理由は、迷路状に複雑な構造をしているウサギの鼻腔の軟骨に細菌が定着しやすく、軟骨が溶けていることがあります。異物も排出せずに残っている限り、症状は続きます。ウサギの白色の粘液性の鼻水は、抗生物質を浸透しにくくさせ、慢性化して治りにくする要因になります。

ウサギスナッフル

検査は?

検査は鼻水の検査とCT検査が有効になります。鼻炎を起こす細菌は鼻水を培養して原因菌を見つけだす検査をします(微生物検査/細菌培養検査)。さらに、原因菌に対して、有効な抗生物質を調べることもできます(感受性試験)。効かない抗生物質を投薬しても無駄になるだけです。なお、レントゲン検査では、肺炎の有無や歯のトラブルを確認できなくはないですが、軟骨が炎症により溶けている位にひどく場合しか診断できませんなお、鼻の中に入りこんだ牧草などの異物は、残念ながらレントゲンには映りません。

青矢印は鼻腔内に白く映り、骨や軟骨の変形した所見、黄色矢印は上顎の奥歯のトラブルと思われ、それぞれ鼻腔に影響している。

鼻腔の軟骨が溶けていないか、牧草等の異物が鼻腔に入り混んでいないか、歯のトラブルの詳細はCT検査による診断がベストです。

正常

ウサギ鼻炎CT写真

右鼻は鼻水が溜まっているため灰色に映っていますが、左側は正常で空気が通っているために黒色に映っています。

ウサギ鼻腔CT写真

左鼻の青丸は、鼻腔に異物が入りこんでいることを示しています(青丸)。

ウサギ鼻腔骨融解CT写真

鼻腔の軟骨が変形しています(青三角)。

治るの?

基本的には抗生物質を投与しますが、ウサギには与えてはいけない抗生物質の種類があるので注意します。細菌培養で検出した原因菌に対して、感受性試験で効果のある抗生物質を選ぶのがベストです。また、幼体のウサギは抗生物質に弱いので、慎重に与えないといけません。鼻水を溶かす粘液溶解剤や坑ヒスタミン剤、坑炎症剤なども併用することもあります。ネブライザー(噴霧治療)をウサギでも行います。薬剤の含まれた霧で満たした箱の中にウサギを入れ、鼻腔の奥に直接薬剤を浸透させます。
ウサギネブライザー

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鼻腔の骨や軟骨が溶けていたり、歯が関与しているスナッフルと診断された場合は、多くは完治することはないです。

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予防はどうするべき?

細菌感染を起こさないように、温度管理はしっかり行いましょう。牧草の粉やゴミが舞うような不衛生な環境はいけません。もちろんウサギのいる部屋でタバコを吸ってはいけません。

これがポイント!
・スナッフルは病名ではない
・パスツレラ菌とはかぎらない
・レントゲンでも原因が分からないことが多い
・原因は色々・・・鼻水だけがつまっている、異物が鼻に入り込んでいる、鼻の骨が炎症で変形している・・・CTスキャンで分かる
・細菌の検査で的確な薬を選んで
・ネブライザーは有効

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