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ウサギのパスツレラ症|ウサギ好きなら知っておいて!

 2020/05/16 3 ウサギの病気 この記事は約 5 分で読めます。 2,756 Views
ウサギの白い涙

パスツレラって有名!

ウサギのパスツレラ菌による感染症は、「鼻炎や肺炎を起こす原因となり、白い涙や目ヤニ、鼻水などが見られる」とよく聞きます。結膜炎鼻炎(スナッフル)、内耳炎(斜頸)、肺炎、膿瘍など多くの病気が発生します。パスツレラ菌はウサギだけでなく、人をはじめ牛や豚などの家畜、犬猫、ハムスターなど多くの哺乳類で発生が報告されています。特に猫から人にうつることが有名で、動物から人へから感染する人獣共通感染症です〔澤田 2011,澤田 2003〕。

沢山種類のパスツレラ!

パスツレラ感染症を起こすパスツレラ菌は、Pasteurella multocida(パスツレラ・ムルトシダ)(P. multocida),P. canisP. pneumotropicaP. stomatisP. aerogenesP. dagmatisなど少なくとも10菌種以上が存在します〔澤田 2011,澤田 2003〕。ウサギにパスツレラ感染症を起こすのはP.multocida(パスツレラ・ムルトシダ)ですが、他の動物にも感染して病気を起こし、猫から人への感染、そして牛の出血性敗血症、豚の萎縮性鼻炎、鶏の家禽コレラなどが有名な病気があります。

パスツレラ・ムルトシダによる感染症

  • ウサギのパスツレラ症
  • 猫から人へ感染するパスツレラ症
  • 牛の出血性敗血症
  • 豚の萎縮性鼻炎
  • 鶏の家禽コレラ

ウサギはパスツレラのキャリア!

パスツレラ菌は犬や猫,ハムスター,ウサギなどの口や鼻の中、爪に常在しています。P. multocida(パスツレラ・ムルトシダ)は多くの健康な動物においての常在菌で、犬の口で55~75%、猫の口で60~97%、猫の爪で20%と非常に高率です〔澤田 2011〕。
ウサギスナッフル
多分ウサギでも同じで、鼻などの呼吸器にかなりの確率で常在していると考えられています(キャリア)。キャリアとは無症状で、菌を持っているだけですが、動物にストレスがかかると、細菌が増殖して発症します。
ウサギ

ウサギの症状は?

鼻炎や副鼻腔炎から肺炎へと進行します。発病初期は、くしゃみや鼻水などの鼻炎(スナッフル)だけですが、次第に鼻水が膿の色に変化します。

ウサギスナッフル

ウサギは鼻を手でこするので前足についたり、全身をなめる、あるいは血管の中を通って全身に広がり、肺炎肝炎腎炎内耳炎・中耳炎関節炎などが別に発生するもともあり、重症化すると敗血症に陥って死亡します〔澤田 2011,澤田 2003〕。

ウサギ膿

ウサギのパスツレラは人にかかる?

近年,犬猫は飼い主である人に密着しているので、人への感染が増加しています。人では感染により、咬傷、蜂窩織炎膿瘍、関節炎、鼻炎などを起こし、高齢者や免疫が低下している人では、敗血症、肺炎、髄膜炎、心内膜炎など重症化します〔澤田 2011、澤田 2003、竹本ら2012〕。人のパスツレラ感染症の起因菌として報告されている大半はパスツレラ・ムルトシダです〔原 2012〕。ウサギから人に感染するのか?ということですが・・・パスツレラ菌のパスツレラ・ムルトシダと言っても色々なタイプがあり(菌が保有する莢膜や内毒素等の病原因子)、そのタイプが感染やどの動物にうつるのか等に大きく関与すると考えられていますが〔澤田 2011,澤田 2003〕、詳細は分かっていません。

家禽コレラ、牛の出血性敗血症、豚の萎縮性鼻炎などは、パスツレラ・ムルトシダによるものですが、それぞれ原因となるタイプが違うため、感染する動物と症状が異なります。したがって、ウサギのP.multocidaによるパスツレラ感染症も人にかかるのかは、よく分かっていません。

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まとめ

日常的に動物と頻繁に接触し ている人は感染のきっかけを得やすいです。ウサギは子供がペットとして飼育する機会が多いですが、子供は大人に比べて免疫力が不十分で、簡単に感染症にかかりやすいです。ウサギに接した後の手洗いやケージの掃除には注意して下さい。

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参考文献

■澤田拓士.パスツレラ感染症.人獣共通感染症.木村 哲,喜田宏編集.改訂版.p290-294.医薬ジャーナル社. 大阪.2011
■澤田拓士.パスツレラ科と感染症.獣医微生物学.見上彪監修.第2版.p68-70.文永堂出版.東京.2003
■竹本正明、岡本健、福田健太郎、盧尚志、井本成昭、中澤武司、松田繁、田中裕.軽微な猫掻傷により敗
血症性ショックをきたしたPasteurella感染症の一例.日本集中治療医学会雑誌19.231-235.2012
■ 原弘之.人獣共通感染症としてのパスツレラ感染症.日本集中治療医学会雑誌19.158-160.2012

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