専門獣医師が解説するセキセイインコの品種〔Ver.2〕高級セキセイと呼ばれます?
なんと品種は5000種以上?
品種改良が行われ、羽色や模様のバリエーションは5000種以上もあります。さらに羽の形や体の大きさなどが異なる多数の品種が作られて流通しています。
野生種に近いものが並セキセイインコ(ノーマル)と呼ばれ、緑色と黄色のグリーン系と青色と白色のブルー系がいます。色のバリエーショングリーン系、ブルー系、イエロー&ブルー系(イエローフェイス)、全身1色の単色系に分かれます
セキセイインコの白眼の部分を、アイリス・リング(Iris ring)と呼ばれています。
雛や幼鳥ではアイリス・リングはなく、生後半年ほどで現れてきます。成鳥になった後にアイリス・リングが無いハルクインという品種もいます。
品種の呼び方は愛好家や専門家によって、違いがあります。一般的には、イエローフェイス・オパーリン・バイオレットなどのように、品種+色で呼ばれます。ノーマル(並セキセインコ)以外の色変わりを高級セキセイインコと呼ばれています。
ノーマル(グリーン系)
最も原種に近いカラーです。頭から背中にかけて細かい黒色のさざ波模様がしっかりと残っており、並セキセイインコと呼ばれています。
ノーマル(ブルー系)
ノーマルのグリーン系の黄色色素が欠損して、羽色が青色になっています。羽の青色は濃いものは コバルト やバイオレット 、薄いものは ライトブルーなどと呼ばれています。
オパーリン
ノーマルと似ていますが、頭と背中のさざ波模様がまだらになったり、抜けています。羽の模様は残っている場合は、後ろ姿をみたときに、V字に模様がなくなっているのが特徴です。背中は胸と同じ色が出ます。宝石のオパールを思わせる美しい乳白色が現れることから、オパーリンと名付けられました。
下の写真で右はオパーリン、左はノーマル(ナミセキセイインコ)です。
レインボー
レインボーは頭が黄色のイエローフェイスのオパーリンです。顔は白色で、背中や羽の縞模様が薄く、黄色から青色へにじむような色の移り変わりは、虹(レインボー)のようで美しいです。全体的に淡い色のものをパステルカラーレインボーと呼ばれます。
ハルクイン
頭部と胸部の色が一色で、下腹部のみ色が出ています。背中と羽のさざ波模様は消えて、まばらに残っている程度です。成鳥になってもアイリス・リングが出ないのも特徴です。
下の写真で左がハルクインです。
アルビノ
黒色色素が欠損し、全身が白色で、目は赤目をしています。
全身が白色で、目が黒目であると、ホワイトブラックアイと呼ばれます。
ルチノー
全身が黄色で、目は赤目をしています。頬の模様が白色であるのも特徴です。
パイド
パイドとは白斑という意味ですが、翼や体幹の一部に羽色が抜けていることを指します。頭の羽色が黄色なら、腹部も黄色く色が抜け、頭部が白色なら腹部も白色の色抜けのパターンが多いです。
ウイング
背中や羽のさざ波模様が薄くなっているカラーです。グリーン系のウイングをイエローウイング、ブルー系のウイングをホワイトウイングと呼びます。
スパングル
羽の模様が外縁側に縁取りしたような模様で、その縁取りがスパンコールの飾りに似ていることから、スパングルと呼ばれています。
ファロー
ファローとは淡褐色のカラーを指します。本来のセキセイインコにある黒い模様が、茶色を帯びた灰色をしています。目は赤目です。
巻き毛セキセイインコ
日本で作られた品種で、頭や背中の羽が巻き毛になっています。頭部に逆立った羽毛が現れる梵天(ぼんてん)、背中にも現れる羽衣(はごろも)、腹部にも現れる腹巻(はらまき)など、多数のバリエーションがいます。
梵天セキセイインコ
ジャンボセキセイインコ
名の通りひと回り大きなセキセイインコです。おでこが張り出していて、目が毛に埋もれているようにみえます。性格はおっとりしています。
・ノーマルは原種に近く、さざ波模様がある
・さざ波模様消えたのがオパーリン
・オパーリンでカラフルな虹色レインボー
・ぬいぐるみの目をしたハルクイン
・体白色黒目のホワイト
・体白色赤目のアルビノ
・体黄色赤目のルチノー
・色抜けパイド
・さざ波が薄いウイング
・パーマかけた巻き毛
・大きなジャンボセキセイ
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えっ、ここまではちょっと・・・
持っているの、ちょっと恥ずかしいかも?