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ツノガエルの飼育(特別保存版Ver.2)

 2020/10/26 2 カエルの飼育 この記事は約 8 分で読めます。 2,344 Views

1頭づつをケージで飼って!

ツノガエル類は、動くものには同じカエルでも補食するため、サイズの違うカルを共食いする可能性があります。基本的に単独で飼育するのが好ましいでしょう。

ケージ

野生では土の中に潜っている時間が長いです。ほとんど動かないカエルなので、体のやや大きいくらいのスペースでもよいです。しかし、多くが綺麗なテラリウムなどのレイアウトを作りたいという希望から、大きな面積の水槽を用意したがりますが、掃除の手間などを考えて選びましょう。他の動物に比べて小さなケージで飼育することができるのが、ツノガエルの飼育の容易差と魅力でもあります。空間認識力を欠くともいわれ、ケースの大きさによって成長にも差は生じません。本来は土の中に潜って過ごしているので、大きなケージを用意しても落ち着ける場所を見つけ、体を潜らせて目だけ出す状態となりますので、ケージのの大きさに対してのストレスは掛かりません。
ベルツノガエルの飼育
指に吸盤がないので、壁に張り付いたり、角をよじ登ったりもしませんが、何かの拍子に跳ね出してしまうことがあります。ケージは水槽またはプラスチック製のケージ、またはアクリルのケースに、ステンレスメッシュ製や穴あきのプラスチック製等で通気性のよい蓋をするとよいでしょう。

床敷と湿度

ツノガエルは湿った土の中に潜って生活しており、水辺には繁殖期以外には近よりません。基本的な飼育環境では、湿った土に含まれる水分が体と接している状態が理想です。乾燥してくるとカエルが乾燥し、休眠状態(コクーン)に入ります。湿気のある環境を水槽や床敷を使って作ります。飼育にはカルキ抜きした水を使うのが理想です。飼育環境として、水張り飼育、ウールマット床敷飼育、両生類用ソイル床敷飼育、テラリウム飼育の4つの方法があります。
ツノガエル飼育

水張り飼育(水飼い)

容器の中におぼれない程度の少量のを張り、その中にカエルを入れてシンプルに飼育する方法です。絶えず清浄な水へのアクセスができるように定期的に水替えして下さい。水はカルキ抜きをしたものを使用しましょう。水飼いは、水がカエルの糞やオシッコなどの排泄物、食べカスで汚れやすいのと、高温環境では水温が容易に上昇するので、カエルにとって暑くなりすぎることに注意して下さい。
ツノガエル飼育

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床敷飼育

地上性のカエルの生態を再現するように床敷を設置する飼育です。本来、ツノガエル類は水中ではなく湿った土に潜んで生活をしています。カエルは目だけを出して床敷に潜り、獲物を待ち伏せします。しっかりとした地表を再現することで、丈夫な足腰づくりに役立ちます。

床敷としてヤシガラ土、両生類用ソイルなどの土砂系、水ゴケ、ピートモスなどの植物系を使用して下さい。これらの床敷を敷くとカエルは目だけを出して床敷に潜るカエルを観察できます。エサに砂系床敷は付着させないように注意して下さい。少量であれば自然に排出されますが、多量に誤飲すると消化器閉塞を詰まらせるおそれがあります。湿度を保つのであれば水ゴケを敷くとよいですが、エサと共に大量に誤飲すると、中途なサイズの小砂利等と同様に危険です。

両生類用ソイル

上述の床敷以外にも両生類用ソイルを床敷として敷くことが有用です。両生類用反ソイルとは微粒ソイル(土壌)を固めた物で、粒の一粒一粒が多孔質で(多数の)小さな穴が開いててる)、その隙間にバクテリアを貯え、phを安定させ、水質を長期間維持する効果があります。さらに土壌に活性炭の微粉末を混ぜて粒状に固め、汚れやアンモニアを吸着するフロッグソイル(半地中性・地表性のカエル用床敷)が、ツノガエルの床敷として人気が高いです。
ツノガエル

誤飲したフロッグソイルは粒の形状から他の砂系床敷よりも消化器官閉塞になることが少なく、糞と一緒に排泄されやすいです。

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ウールマット床敷飼育

熱帯魚の濾過フィルターの濾材に使うウールマットは保水性があるため、床敷として使用できます。ウールマットは、糞などによる汚れも確認しやすいです利点もあります。ウールマットの厚さの半分くらいに水を張り、ケージの床に敷きます。
ウールマット ツノガエルウールマット飼育
床敷は排泄物などで汚染されると、体表からアンモニアを吸収し、自家(アンモニア)中毒を起こすため、汚れたら頻繁に取り替えて下さい。床敷の交換や掃除を頻繁に行うことを考えれば、ウールマットの床敷が簡易です。
ツノガエルウールマット飼育

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薄くて高性能です!

テラリウム飼育

植物などと一緒に飼育するテラリウムを作る飼育は美観に優れ、見ていてもとても癒されます。しかし、植物のメンテナンスおよび掃除が面倒という欠点があります。汚れが目立たないレイアウトが多いので、糞の発見や掃除の頻度が減ることが欠点になる場合があります。ツノガエルはあまり動きませんが、植物以外のレイアウトを複雑に作ると皮膚に外傷を負うことがあるので注意して下さい。
ツノガエル外傷

温度

至適環境温度域は20~28℃で、春から秋で人が普通に過ごせる室温であれば温度管理の必要がないです。冬の極度の低温には弱いため、パネルヒーターなどを使用しますが、乾燥には弱いので十分に気をつけて下さい。
ツノガエル飼育

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色々な大きさがあるので選んで!

照明

基本的に照明は不要ですが、日内リズムをつける目的として昼間は明るく、夜間は暗くした方がよいです。ケージ内に植物を入れた場合、その成長のために光は不可欠となります。観察の目的からも何らかの観賞魚用の蛍光灯を利用してもよいです。

食事

エサ

カエルは基本的には動くものしか食べません。ツノガエルは活発に動き回って補食するのではなく、環境にとけ込んで待ち伏せして補食するスタイルを持ちます。

ツノガエルは肉食性で、基本的にカエルの大きさに合わせた(カエルの体長の半分以下のエサ)ワームやコオロギなどの昆虫ピンクマウスやラット、金魚やメダカなどの小魚などを与えます。
ツノガエル採食
視覚に頼ってエサを探すため、ピンセットでエサをつまんで鼻先で揺すってやれば、死んでいても生き餌でも食べます。つまり、基本的に動くものには飛びついてくる習性があるので、動きを認識できれば、エサに飛びついてきます。この時に指を目の前にかざす指をかまれるので注意して下さい。エサを揺する動きはごくわずかでもよく、あまりオーバーに目の前で動かすと、かえって怯えてしまいます。
ツノガエル採食 ツノガエル採食 ツノガエル採食
ツノガエルは大食漢なので大きなエサも口にします。大きすぎたり、与えすぎると消化管閉塞便秘が起こり、お腹が膨らんできますので加減をみてエサは調節しましょう。

ツノガエル用の栄養の整った魚粉の配合飼料(パックマンフード)も市販されています。水で練って、カエルの大きさに合わせたダンコ状にして与えます。
パックマンフード パックマンフード

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給餌の間隔は変態直後の子ガエルで毎日~2日に1回、成長と共にエサの大きさを増しながら給餌間隔を伸ばしていきます。成体の場合はピンクマウスを餌とした場合、おおよそ1~2週間に一度の給餌で十分です。コオロギやワームなどを飼育ケージ内に放ち、自然に捕食させる給餌方法もあるが、多くのカエルはエサに怯えて、拒食を起こすことが多いです。

ケア

ハンドリング

カエルをはじめとする両生類は毒液や粘液を皮膚から分泌します。毒液は人体にどれだけ影響するかは不明で、あまり触り過ぎないようにして下さい。掃除等のためにカエルを触った後は必ず手を洗いましょう。
ツノガエル

掃除と水管理

常に水に接していなければならない両生類は、飼育の際に乾燥しないように水を足したり、汚れたら掃除をしなければなりません。カエルを始めとする両生類の皮膚は爬虫類と異なり、水分を吸収します。糞やオシッコ(アンモニア)、生き餌の食べ残しなどの有害成分が、自らの皮膚を介して吸収し、病気になります。これを自家(アンモニア)中毒と呼ばれ、多くが死んでしまいます。

水飼いでは乾燥により水の減る量は季節で異なりますので、水面が下がっていたら補充して下さい。ウールマット飼育では、水の蒸発加減も湿度によりますが、1週間前後でマット自身が乾燥してきます。水飼いやウールマット飼育では糞の汚れが目立ちますので、糞を見かけたら水の交換と掃除をすることが理想になります。ウールマット以外の床敷を使うと糞が見つからないことがあるのが欠点になります。

多くのカエルの糞をする頻度は7~10日に1回になりますが、硬い糞だけならば取り除くだけでも大丈夫ですが、水飼いやウールマット飼育では、水全体そしてウールマット全体が汚れるので、掃除をすることになります。面倒かもしれませんが、その方がカエルの健康を保つためにも最善の策になります。掃除が面倒な方は、フロックソイルを床敷に使用することをお勧めします。基本的に最低でも1週間に1回は水槽やケース全体を綺麗に掃除して下さい。

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