1. TOP
  2. 2 水ガメの飼育
  3. 専門獣医師が解説する水ガメのフィルターの選び方|ネットで買えるお薦め商品ベスト8!

専門獣医師が解説する水ガメのフィルターの選び方|ネットで買えるお薦め商品ベスト8!

2 水ガメの飼育 この記事は約 7 分で読めます。 6,945 Views

フィルターって役に立つの?

水ガメは水槽に水に入れて飼育をしますが、カメは熱帯魚よりも排泄物や食べかすによって水が汚れやすく、水換えは頻繁に行わなければなりません。ろ過フィルターを使うと、水をきれいに保ってくれるため、水換えの頻度を伸ばすことができます。しまし、ろ過フィルターが汚れてくると、過能力が落ちてしまい、これも頻繁に掃除をしないといけません。フィルターの水のろ過能力はもちろんですが、メンテナンスも楽にできる商品が理想になります。

選び方

水ガメに使えるフィルターの種類は、外部式、上部式、底面式、外掛け式、投げ込み式に分けられています。さらにフィルターは使用する水槽サイズで選ばないといけないので、初心者にとって、どれを選んだらよいか悩みます。

上部式フィルター

水槽の上部に乗せて使う、熱帯魚の水槽でよく使用されているのが上部式です。基本的に横幅は水槽と同じ大きさなので、見栄えがよくありません。
水槽の中に入れたポンプから水を汲み上げ、上部のろ材の入れたろ過槽でろ過して、水槽に水を戻す仕組みです。ろ過槽の容量が大きいために多くのろ材を使用でき、ろ過能力が高く、メンテナンスがしやすいのが特徴です。30cm以下の水槽や150cm以上の大型水槽の場合、適合するサイズの上部フィルターが少ないです。水深の浅い水槽では水を吸い上げられなく、水槽の水の深さによっては使用できないこともありますので注意して下さい。フィルターの作動音やろ過槽から水槽への水の落下音が気になる方は向いていませせん。

外部フィルター

水槽の外にろ過槽を設置し、モーターを使って水槽とろ過槽の間で水を循環させてろ過をするのが外部フィルターです。ろ過槽が大きいのでろ過能力も高いです。フィルターの作動音が小さく、水槽内部は見た目がスッキリします。フィルターはパーツが多く、フィルターの掃除をこまめにしなければなりません。しかし、交換できるパーツが販売されており、きちんとメンテナンスをすれば長く使うことができます。外部フィルターの多くは30cm以上のサイズの水槽用に作られたもので、小型水槽に適応する外部フィルターは少ないです。値段も高めで、大型水槽で大きなカメを飼育している場合以外は、あまりおすすめできません。

外掛けフィルター

水槽の縁に引っ掛けて使用する外掛けフィルターは、コンパクトで、値段も安いため手軽に使用できます。ろ材は活性炭などの吸着性のものが使われているため、ろ過能力がやや弱く、定期的に交換しなければなりませんが、メンテナンスしやすいです。外掛けフィルターは45cm以下の小型の水槽によく使われています。

底面フィルター

床面フィルターは水槽の床に敷いて使います。水槽の半分くらいの面底にフィルターの床板を設置し、その上に底砂(大磯砂などの砂利が理想)を3~5㎝くらい敷き詰めます。エアポンプや水中モーターで水を循環させて、底床に水を通し、すのこのような役割をして水を綺麗にします。底面フィルターの使用に必要になるエアーポンプや水中ポンプ、床石は別売りになります。フィルターの床板のろ材に加えて、底砂のろ材も使用するためにろ過能力は高くなります。フィルターは作動音はあまりせず、他のフィルターに比べて水流を弱く、エアポンプを使って水を循環させた場合、エアレーションの効果も期待できます。底面フィルターの欠点は、水槽の床に使用するために、食べかすなどのゴミが溜まりやすくなるので、頻繁に水を通したり、分解してメンテナンスが必要になります。掃除が大変になるので、大型水槽には向きません。

投げ込みフィルター

水ガメでは最も使用されるのは投げ込みフィルターです。フィルター本体を水槽の中に入れて使用するため、水中フィルターとも呼ばれています。フィルターの中では一番の安く、手軽に使用されています。欠点はろ材容量が小さいので、ろ過能力も低いこと、エアーポンプを作動させると音が気になることです。そして、見栄えが悪いかもしれません。メインのフィルターのろ過能力に不安を感じる方が、サブフィルターとして使用していることも多いです。

お薦め商品

第8位 テトラ テラリウムフィルター TF-60

 

見栄え優先ならコレ!岩場の中に水中ヒーターが隠れていますので、カメの甲羅干しの島にもなる画期的なデコレーションタイプのフィルターです。岩場を水が流れるなんで、アクアテラリウムとしても最高です。60~120cm水槽に使用できます。

 

第7位 ニッソー パワーマスター 915

 

90 cm以上の水槽ならコレ!上部フィルターで、ろ過槽内も汲みあげた水をシャワーパイプにより酸素が十分に溶け込ませ、ろ材のバクテリアも活性化させる優れものです。上部フィルターの中でも値段も安いので、コストパフォーマンスに優れています。

 

第6位 スイサク 水作エイトコア

 

手軽な投げ込み式ならコレ!アクア老舗メーカーのスイサクのロングセラーヒット商品「水作エイト」の最新商品がこれです。ろ過率を上げるために六角形をし、特殊3層のろ材を使い、上下の2カ所から水を吸い取るパワーアップ商品です。別売りの水質改善カートリッジを取り付ければ、さらにパワーアップ!サイズもミニ、S,M、Lと60㎝水槽までならいけます。別売りのパイプユニットを取り付けて、ボトムプレートを接続すると床面フィルターとしても使えます。

 

第5位 低水位でも使えるパワーフィルター

 

水が少なくても使える外掛けフィルター!最低水位約4cm、水量15L以下で使えます。他の外掛けフィルターより手軽で、小さな水槽に適しています。機械的、化学的および生物学的機能の3重ろ過機能で、エアーレーション効果も期待できます。

 

第4位 コトブキ プロフィットフィルターX3

 

静かでスリムデザイン外掛けフィルター!外掛けフィルターは美観を損ねますが、プロフィットフィルターはかっこよいです。X3は30~45cm水槽用ですが、小型のX1、X2シリーズ、そして外掛けフィルターでは珍しい60㎝水槽以上で使えるBigというシリーズもあります!

 

第3位 コトブキ ボトムボックス600

 

床面フィルターならコレが一番!60cm以上水槽に使用しますが、水槽サイズに合わせて縦横に、何枚でも連結でききます。床板も底面も開口し、ボトムボックスの箱型床板は特許取得で、綺麗な水にすることを追求しました。水の拡散パイプによりエアストーンは不要で細かいアワが作られます。600(60㎝水槽用)以外にも、水槽の大きさに合わせて300と450の小さいシリーズもあります。

 

2位 スイサク タートルフィルター〔PRO〕L-2

 

高機能投げ込みフィルター!90cm水槽にも使用できる優れもので、ろ材はゼオライトを使用し、アンモニアまでも浄化してくれます。ろ材の交換もワンタッチ、多方向から水の取り込み、流水調節機能まで付いています。吸盤により、縦・横どちらでも設置ができます。60~90㎝水槽用のL1という小さいサイズもあります。

 

1位 ジェックス e~ROKA PF381

 

多機能&高機能投げ込みフィルター!工夫次第でいろいろ使えます。水の排出もノーマルの他にシャワーパイプ?エアレーション?シェルターを縦の設置?横の設置?流量調節機能により強め?弱め?ろ材も活性炭とフィルタースポンジを使い、ろ過能力をパワーアップさせ、作動音も気になりません。e~ROKA PF381は45~60cm以下の水槽用ですが、他にも、45㎝以下水槽用のPF201、60~90cm水槽用のPF701のシリーズもあります。

 

 

まとめ

水ガメの健康のためにも水をきれいにすることはあたり前のことです。面倒な水替えの頻度を減らすためにフィルターを使ってください。カメの種類やエサの量で、フィルターの汚れ具合も異なり、実際に使ってみないと、その効果は分かりません。自分のカメと水槽に合ったフィルターをぜひ見つけてください。

\ SNSでシェアしよう! /

水ガメ情報室|専門獣医師による飼育と病気の解説の注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

水ガメ情報室|専門獣医師による飼育と病気の解説の人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

関連記事

  • 専門獣医師が解説するイシガメ・クサガメ・アカミミガメの飼育〔Ver.3〕

  • 専門獣医師が解説する水ガメのペレットの選び方│ネットで買えるお薦め商品ベスト6!

  • 専門獣医師が解説するカメを病気知らずで長生きさるコツ

  • 専門獣医師が解説する水ガメの水槽の水量

  • 専門獣医師が解説する爬虫類の病気と飼育の関連性~まずは読んで!

  • 専門獣医師が解説する水ガメの水槽の選び方|ネットで買えるお薦め商品ベスト6!