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イシガメってどんなカメ?|知らないといけない生態と特徴

1 水ガメの種類・生態・特徴 この記事は約 5 分で読めます。 290 Views
イシガメ

石亀は日本で2種類います

●日本に生息するイシガメは、ニホンイシガメとヤエヤマイシガメの2種類がいます。
本州、四国、九州に分布する日本固有種のニホンイシガメが有名で、学名のjaponica は日本のという意味です。石垣島や西表島にはマイナーですが、ミナミイシガメの亜種であるヤエヤマイシガメがいます。
●ペットとして流通しているのはニホンイシガメが圧倒的に多く、ニホンイシガメを通称、イシガメと呼びます。

ニホンイシガメ

●ニホンイシガメは生息地の破壊や水質悪化、アカミミガメなどの外来種の移入などにより個体数が減少し、2013年にはワシントン条約附属書Ⅱ掲載種になっています。

分類・生態

分類

カメ目潜頸亜目イシガメ科イシガメ属
学名:Mauremys japonica
英名:Japanese pond turtle
別名:イシガメ、銭亀
 

分布

日本(本州、四国、九州)
ニホンイシガメ分布地図

生態

環境:山のふもとにある池、湖沼、河川、湿原などきれいな水場
活動
・昼行性で、夜は泥の中や池や浅瀬のふちで休んでいます。

・冬になると冬眠して越冬します。
食性:雑食性で、子魚、イモリやカエルなどの両生類、甲虫などの昆虫、巻貝、エビやカニなどの甲殻類、ミミズなどの軟体動物、植物の葉や花、藻などを食べています〔安川2007(1)〕。
寿命:30~40 年

身体

甲長:15~20cm

特徴

性格

●大人しく、やや神経質な面もあります。

身体

●背甲はオレンジ色を帯びた褐色系の色をしていますが、色の幅が多様です。頭や手足、尾は暗い色をしています。
 
●背甲の後方の縁は、のこぎり状でギザギザしています。しかし、年をとるとそのギザギザがすり減ってきます。

オレンジ色で、お尻がキザキザしているニホンイシガメ

●背甲に縦中央に走る1本のキール(隆起)がみられます。
●幼体は背甲の黄色みが強いことから、その色と丸い甲羅を昔の硬貨に見立てて、銭亀(ぜにがめ)とも呼ばれています。他の幼体のカメより尾が長いのも特徴です。

●腹甲は黒~暗褐色をしています。

●頭と顔は尖って細く、頭のわき~首の側面に不明瞭な黒色の模様が入ります。

シャープな顔をしているニホンイシガメ

●オスは首の脇の模様が薄くなり、黒くなることが多いです。また、年をとると甲羅が摩耗したり、藻類が生え、甲羅の色が暗い色になってきます〔安川 2007(1)、安川 2007(2)〕。
 ニホンイシガメ
●指には鋭い爪と小さな水かきを備え、水場も陸場にも対応できます。

ヤエヤマイシガメ(ミナミイシガメ)

●ヤエヤマイシガメは沖縄地方に生息するカメで、中国などに分布するミナミイシガメの亜種です。
●京都、大阪、滋賀にもいますが、外来種として移入したと考えられています〔安川 2007(1)〕。
●ミナミイシガメは個体数が激減し、2003 年にはワシントン条約附属書Ⅱ掲載種になっており、ペットショップでの流通も少なくなってきています。ペットとして販売されているのは滋賀県産の野生(WC)個体出回っているようです。また、京都市の天然記念物にも指定されています。
●ヤエヤマイシガメの学名のkami は、八重山諸島の方言で、カメという意味です〔安川2007(2)〕。

分類・生態

分類

分類:カメ目潜頸亜目イシガメ科イシガメ属
学名:Mauremys mutica kami
英名:Yellow pond turtle
別名:ヤエヤマミナミイシガメ
ヤエヤマイシガメ ヤエヤマイシガメ

分布

日本(石垣島、西表島、波照間島、与那国島)、中国
ミナミイシガメ分布地図

生態

環境:池沼、川低、湿地,小さな水路など浅く底が砂泥質の穏やかな流れや止水、農業用ため池や水田など。
行動:半水生もしくはやや半陸生の夜行性が強いです。
食性:雑食性でニホンイシガメとほぼ同じです。基本的に冬眠はしません。
寿命:30~40年

身体

身体:甲長15~19cm

特徴

性質

●ニホンイシガメと比べると、やや気性が荒いです。

身体

●ミナミイシガメの学名のmuticaは「滑らかな」という意味で、ニホンイシガメと比べると背甲が滑らかで丸みを帯び、背甲のキールが不明瞭です。背甲は褐色系で濃淡の幅があります〔安川 2007(1)、安川 2007(2)〕。
ミナミイシガメ 

丸いぞ!ミナミイシガメ

●腹甲の各甲羅にあるまだら模様は、基亜種のミナミイシガメと比べて不明瞭で、つながらないことが多いです。
●頭は灰褐色や黄褐色、淡褐色で、目の後方に黄色の筋模様が入ります。
●指には鋭い爪と小さな水かきを備え、水場も陸場にも対応できます。

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参考文献
■安川雄一郎.イシガメ属、イシガメ属とその近縁属の分類と自然史(前編).クリーパー39.クリーパー社.東京.p18-44.2007(1)
■安川雄一郎.イシガメ属、イシガメ属その近縁種の分類と自然史(後編).クリーパー40.クリーパー社.東京.p30-67.2007(2)
■安川雄一郎.アカミミガメ属(スライダーガメ属)の分類と自然史1.クリーパー36.クリーパー社.東京.p18-57.2007(3)

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