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モルモットの雌雄鑑別と繁殖│どんどん増えます!

 2019/03/05 1 モルモットの生態と特徴 この記事は約 6 分で読めます。 5,618 Views
モルモット胎児

あっという間に大人!すぐに子供産んじゃいます!

●モルモットは成長が早いため、メスでは約2ヵ月以内で成熟することもあり、早めにオスとメスを分けて飼わないと繁殖してしまいます。
●意外と雌雄鑑別が難しいです。

雌雄鑑別

●モルモットの雌雄鑑別は他のげっ歯類よりも難しいです。その理由は生殖孔と肛門の距離の差が少ないからです。
●メスの外陰部はY字の浅い溝がみられます(膣溝)。

モルモットのメスの陰部 モルモットのメスの陰部

●オスは生殖孔(包皮の開口部)が円形をしており、生殖孔に圧力をかければペニスが出てきます。もし、ペニスについてもっと知りたい方はこの本を読んでください。
●オスは明確な陰嚢がなく、鼠径輪が閉じていないため、陰嚢はわずかに膨らんでいる程度です。

   

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繁殖

●モルモットは1年中繁殖ができる周年繁殖動物ですが、繁殖に適しているのは過ごしやすい春と秋です。
●繁殖させることは意外と簡単ですが、生まれたモルモットのことをしっかりと考えてください。自分で飼えるのか?もし飼えないのであれば里親を探さなければなりません。
●メスは初産が生後7~8ヵ月齢を過ぎると骨盤の結合部分が癒合することで硬くなり、難産になりやすくなります。繁殖を希望するならば、早めに初産を経験させましょう。

性成熟

●オスは約70日齢で性的な成熟を迎え、精子が作れるようになります。メスは30~45日齢で子供をつくれる体になります〔Carpenter et al.1996〕。

発情

●発情したメスは15~17日周期で、1~1.5日の発情期を迎えます〔Manning et al.1984〕。発情すると、外陰部は赤色を帯びてわずかに腫大しますが、分かりにくいです。

交配

●交配は、まずはお見合いからです。基本的にオスとメス1頭ずつで行います。モルモットは雌雄での相性の選択が難しく、相性が悪ければすぐにケンカが始まります。
モルモット繁殖
●それぞれのケージを並べて、お互いの匂いをかがせて存在を意識させます。発情したオスはメスの臭いを嗅いで、「グルルル、グルルル」と特有の鳴き声を出します。
●馴れてきたらメスをオスのケージに入れて交尾をさせます(オスをメスのケージに入れると、メスがオスを攻撃する可能性が高いので注意してください)。
●メスはオスを気にいると、ロードシス(Lordosis)と呼ばれる尾を上げた姿勢がみられます。これは交尾を許容しているのです。
●交尾はオスがメスの背中に回ってペニスを挿入します。
●交尾ができているかの確認は、メスの陰部に膣栓がついているか否かで判定できます 。
●交尾をしない場合は別の日に再び行ってください。相性が悪い場合はペアの組み合わせを変えます。
モルモット
●交尾後はオスとメスは別々のケージに戻します。確実に妊娠させたい場合は、数日以内にもう一度交配をさせてください。
●本来群れで生活しているので、1頭のオスに対して1~10頭のメスを同居させてハーレムにするとよいという考えもあります〔Guide for the Care and Use of laboratory Animal 1985〕。

妊娠・出産

●妊娠期間は63~72日と、他のげっ歯類と比較して長いです〔Kaiser et al.1986〕。お腹の中で子を大きく育ててから出産するというシステムをとっているのです。
●妊娠診断は動物病院で、触診、レントゲン検査やエコー検査で行います。
●妊娠した子供の数によりますが、後半になるとお腹が大きくなってきます。この時期に巣箱の用意をします。
●妊娠中のモルモットには栄養価の高いエサが必要になりますので、ペレットは繁殖期用のものに変えるとよいでしょう。
●産まれてくる子供の数は、1~7頭です〔Kaiser et al.1986〕。

赤ちゃん・子育て

●新生子は、すでに目が開いており、毛も生えて発育した状態で産まれ、姿は大人のモルモットと同じです。既母親から母乳を10~14日間もらいながら、既に歯も生えていますので、柔らかいエサやふやかしたペレットなら食べることもあります。

●最初は柔らかいエサで慣れさせ、離乳するようになったら徐々に固いエサに変えていきましょう。
  

●消化機能が完全に発達するの少し時間かかりますので、完全な離乳は約21日齢以降が理想です。
モルモット子育て
●子育ては母モルモットだけで行いますので、安心して子育てができるような環境や食事の管理を行ってください。出産後は神経質になるため、ケージ内は暗くして、静かにしましょう。
●モルモットは出産後10~12時間で排卵が始まり、妊娠することができます(後分娩発情)。しかし、この時点で妊娠させることは負担になります。出産直後にケージ内にオスを入れないでください。

表:繁殖知識

性成熟 オス 約70日齢 メス 30- 45日齢〔Carpenter et al.1996〕
繁殖形式 周年繁殖
発情周期 15-17日(13-21日)発情期 1-1.5日〔Manning et al.1984〕
妊娠期間 63-72日〔Kaiser et al.1986〕
産子数 1-7頭〔Kaiser et al.1986〕
離乳 約21日齢〔Kaiser et al.1986〕
これがポイント!
・雌雄鑑別は難しい
・繁殖は簡単
・妊娠期間は約60日
・赤ちゃんなのに毛が生えて自分で動ける
・出産半日後で妊娠できる

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参考文献
■Carpenter JW,Mashima TY,Rupiper DJ eds.Exotic Animal Formulary 2nd ed.WB Saunders.Philadelphia.1996
■Guide for the Care and Use of laboratory Animal.U.S.Department of health,Education and Welfare.Public Health Service.NIH.1985
■Kaiser S,Kruger C,Sachser N.The guinea pig.In The UFAW Handbook on the Care &amp:Managment of Laboratory Animals 6th ed. Poole TB ed.Longman Scientific &amp:Technical.UK.p380-398.1986
■Slade LM,Hintz HF.Comparison of digestion in horses, ponies, rabbits and guinea pigs. Journal of Animal Science 28.842-843.1969

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