1. TOP
  2. 3 イグアナの病気
  3. 専門獣医師が解説するトカゲの指欠け

専門獣医師が解説するトカゲの指欠け

3 イグアナの病気 この記事は約 3 分で読めます。 6,964 Views

指欠け・指飛び/爪欠け・爪飛び

トカゲは指の感染や炎症、損傷により、指が腫れたり、出血がよく起こります。その結果、一部の指が曲がってしまったり、あるいは指がとれてしまうことも多く、指が欠けることを指欠け(指飛び)と呼ばれ、一般的な疾病です。

爪だけが生えていないのが爪欠け(爪飛び)と呼ぶこともあります。

原因は?

仲間とのケンカや咬傷以外にも、ケージの金網や木、シェルターなどに指が引っかけたり、脱皮不全で血行が阻害されて、炎症や壊死を起こします。ケージや水槽から外に出たくて、壁や床をカリカリと擦ることも原因になります。樹上で木に捕まって生活しているグリーンイグアナの指は長いために、ケージの中で平面の壁が多くを占めたり、金網であると、擦れたり、引っかけやすくなります。ヒョウモントカゲモドキやアオジタトカゲなどは、体の割に指は細くて小さいので、脱皮不全を起こしやすい特徴があります。指欠けは損傷だけのこともありますが、脱臼骨折まで起こしていることもあります。

どうなるの?

炎症が治れば指がもとの状態に戻る場合もあれば、脱臼や骨折が起こっていると変形したままのこともあり、壊死が起こると指が取れて指欠けになります。爪は根元に爪を伸ばす細胞があるので、炎症や損傷で細胞が失活することで爪が伸びなくなります。指欠けや爪欠けは、単に飼育を目的とするならば、通常の生活には問題はありませんが、繁殖する場合は、指や爪で相手を押さえつけられないなどの支障があるかもしれません。

対策は?

外傷の原因対策として、ケージや水槽を広くしたり、木に登れる、潜れる程度の床敷などのレイアウトの変更など工夫して下さい。脱皮不全であれば、湿度を上げるなどの策を練りましょう。

殺菌消毒ならばコレつけて!マイクロシンAHWスキンケア!

 

何これ!すごいじゃん!もっと早めに教えてよ!皮膚の赤みやカサカサやフケ症などの皮膚トラブルに使えるスキンケア商品で、細菌、真菌(カビ)、ウィルスに使え、炎症も抑えます。体に優しいpH中性のスーパーオキサイド水(超酸化水)で、副作用がなくトカゲに安心して使えますね。体液と浸透圧が同じなために刺激がないので、目、鼻、口など粘膜にも使えるのがうれしいです。トカゲが本来持っている治癒力もアップさせる優れものです。

赤くなって腫れている時は抗生物質つけて!

 

動物用抗生物質!常備薬として買っておくと何かに使えます。

\ SNSでシェアしよう! /

イグアナ情報室|専門獣医師による飼育と病気の解説の注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

イグアナ情報室|専門獣医師による飼育と病気の解説の人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

関連記事

  • トカゲの代謝性骨疾患(MBD)〔Ver.2〕

  • 専門獣医師が解説するトカゲの卵関連疾患〔Ver.2〕メスの宿命

  • 専門獣医師が解説するトカゲの尾の疾患

  • 専門獣医師が解説するトカゲの膀胱結石〔Ver.2〕