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スローロリス・ピグミースローロリスの飼い方(特別保存版Ver2)

 2019/05/14 2 原猿類 この記事は約 5 分で読めます。 1,144 Views
ロリス

ゆっくりと動くサル?

●名前の通りにゆっくりと動くサルですが、いざとなると素早く動くことができます。どんな飼い方がよいのでしょうか?

飼育

●法的な規制があるサルで、スローロリス属は2007年のワシントン条約の改正を受け、絶滅のおそれのある野生動物の「種の保存法」に関する法律の施行令が改正され、国内流通規制の対象となりました。販売・頒布目的の陳列及び広告、販売、譲渡等が原則として禁止され、あらかじめ個体を環境大臣の登録(登録票)を受けることにより、販売や譲渡が可能になります。個体登録を受けずに販売や譲渡をすると、5年以下の懲役または500万円以下の罰金が科せられます。
●環境大臣の登録票を受けるには、マイクロチップの挿入が必要になります。
●ペットショップやブリーダーから入手する際は、親個体の登録を受けているかどうか明確に確認した上で購入してください。

サルの飼育をする心構えを読んでください!

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飼育頭数

●単独生活をしているので、基本的に1頭で飼育をしてください。

ケージ

●専用のケージがないので、猫やオウムなどの金属製の金網ケージで飼育しましょう。運動量はそれほど多くないので、極端に大きなものを用意する必要はないです。
●手先が器用なので脱走防止の為に、網目が細かく出入り口は開けられないように鉤をしてください。
●ケージ内には止まり木、エサ容器や給水器、小屋・巣箱などをレイアウトを設置してください。
●手先が器用で人と同じように物を扱います。エサ容器はひっくり返さないように重い陶器製のものを選ぶべきです。

●樹上性であるため、高さのあるケージに、耐久性のある太い樹木や枝を止まり木として用意し、木々の間を移動できるようにしましょう。
  

小屋・寝具

●昼は顔を隠すように身体を丸めて休むため、身体が隠れるくらいの大きさの小屋・巣箱を用意するか、あるいは、寝具として布やタオルを与えると中で休みます。昼はケージを毛布などで暗くすると安心します。

床敷

床敷は種類を問いません。小屋・巣箱で休むために、金網床でかまいません。

温度・湿度・照明

温度

●熱帯にいるサルなので、暑さに強く、寒さに弱いです。気温は最低でも26~27℃を保つようにして下さい。約20℃以下になると休眠して動かなくなります。
●冬の寒い時は、保温器具で寒さを防ぐ工夫をし、夏は冷房や送風などで温度が上がりすぎないように注意してください 。

湿度

●高温多湿な環境な地域に生息していますので、飼育下では人にとって不快な環境かもしれません。

表:温度・湿度

項目 数値
温度 26-30℃
湿度 50-80%

照明

●夜行性の動物なので、夜に活動しますので、日光浴をさせる必要はありません。昼間は暗い部屋あるいはケージにカバーなどをかけるなどしてください (照明)。

食事

エサ

●原猿用のペレット(モンキーフード)を主食に、野菜、果物、昆虫ミルワームなど与えてください。基礎代謝率が低い動物で、過食や果物を与えすぎると、すぐに肥満になります。
果物や昆虫を多く与えるような食事メニューは、くる病・代謝性骨疾患などの骨の病気になりやすいです。原猿用モンキーフードが入手できない場合は、ドックフードなどの栄養が整ったエサをメニューに加えてください。

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●原猿用モンキーフードが入手できない場合は、ドッグフードをふやかしたものなどを補助的に与えてください。

●モンキーフードをふやかして与えていると水をあまり飲まないかもしれません。
●壁掛け式のボトルタイプか皿タイプの給水器で水を与えます。

ケア

●ケージの中にロリスを入れてエサを与えるだけという単調な飼育は、成長や健康維持、繁殖のみならず、精神的的なストレスの原因になります。
●ロリスが持つ野生本来の行動を発現できるような環境作りのために、生息地に適応した体の特徴や生態を環境エンリッチメントに沿って考えてください。ロリスの場合、ケージを広くする以外に、夜行性であることがポイントになります。

静かな環境

●基本的に夜に起きて行動し、昼は熟睡しています。
●臆病でデリケートであるため、普段はのんびりとして大人しいですが、驚いた時などはすばやい動きで、飼い主を噛んだり、狭い隙間に入りこんだりしますので注意してください。大きな音や驚かすようなことは避けましょう。
●環境に馴れるまでの間は、そっとしておいてあげるのがよいです。

人との接触

●他のサルと異なり、基本的に言葉を理解したり、意思疎通をすることは難しく、コミュニケーションをとるというよりは、ロリスの生活のタイミングや性格を知って、それに合わすような感覚でいてください。
●性格や飼育された環境により、まったく噛まないロリスもいますが、毒液が唾液に含まれているので噛まれないようにだけ注意しましょう。
●空腹時は目の前の物をエサと思い噛んだり、また、正面からくるも物に恐怖を抱き、攻撃するかもしれません。指などを顔の正面から近づけることはやめてください。

ポイントはコレ!
●大きな金属製の金網ケージで飼う
●木と寝具を設置する
●26℃以上に保温する
●エサは原猿用モンキーフードが入手できない時はドックフードを代用
●夜行性
●環境に馴れるには時間をかける

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