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イグアナってどんなトカゲ?|知らないといけない生態と特徴

1 イグアナの生態と特徴 この記事は約 6 分で読めます。 348 Views
イグアナ

恐竜みたいな姿の心優しいトカゲ

●グリーンイグアナは、単にイグアナと呼ばれるくらいポピュラーな大型のトカゲです。大型で恐竜を連想させる風貌をしていますが、草食性なうえ、性格もとても温厚です。
イグアナ

2m近くになる大型のトカゲ!

●日本では約20年前にイグアナのブームが起こり、安い価格で販売されていたこともあります。当時は流通数もとても多く、販売価格も一時は1000円くらいになったこともあります。しかし、適切な飼育法が広まっておらず、多くが1~2年で亡くなっていました。

日本でイグアナブームあった?

●グリーンイグアナは成長とともに身が大きくなることから飼いきれなくなり、一部の飼育者は遺棄をすることがあります。そのため、日本の温暖な地方(石垣島など)では定着している可能性が示唆され、生態系への影響が懸念され、要注意外来生物に指定されています。なお、ワシントン条約の付属書II掲載種でもあります。

分類・生態

分類

有鱗目イグアナ科グリーンイグアナ属
学名: Iguana iguana
英名:Green iguana
別名:タテガミトカゲ

分布

メキシコから南米大陸北部

グリーンイグアナ分布地図

生態

●環境:多湿の熱帯雨林に生息しています。
●行動
・昼行性であるため、昼間だけ活動をし、水辺に張り出した樹上に登って生活をしています。

・オスは1本の木に1頭で生活し、その木にメスを呼び寄せてハーレム状態の縄張りを作ります。
・基本的に樹上性ですが、時にエサを求めて地上に移動することもあります。


・樹上にいながら天敵の危険を感じると、水に飛び込んで泳いで逃走することもあります。

●食性:草食性で、木や植物の葉、花、果実などを食べています。
●寿命:野生では約8年ですが、ペットでは約15年という報告があります。

気に登るのが大好き!

身体

全長:90~120cm(最大180cm)

特徴

性格・行動

●脳の体重に対する重量が最も大きな爬虫類なので、頭がよいです。飼い主を認識し、人によく馴れます。
●発情期以外は温和ですが、オス同士は大きな喧嘩をするので注意してください。
●個体同士のコミュニケーションは特徴的で、求愛ならびにデイスプレー、威嚇、縄張りの主張の際に、デューラップを広げたり、頭部を縦に振り動かす(ボビング:Bobbing)、攻撃をする際には噛みついたり、尾を打ちつけたりもします。
イグアナオス 

ボビングの動画を見て↑↑↑ 超かわいい

●特に発情したオスは狂暴で攻撃的になり、あたりかまわず噛みついてくるので注意しないといけません。
イグアナ
●落ち着いた状態でいると、舌を常に出していることが多く、舌を出して寝ていることもあります。その理由は分かりません。

あの~舌が出ていますけど?

身体

●発達した大きな尾は頭胴長よりも長く、樹上で平衡感覚をとるのに役立っています。

●幼若体の体色は、名前のグリーンイグアナの通りに明緑色ですが、成体になるにつれて、くすんでくるため、灰褐色~黒褐色、オレンジ色になります。
グリーンイグアナ グリーンイグアナ

グリーンでいるのは小さい時だけ・・・

●尾には太い黒色の縞模様が入っています。グリーンイグアナは尾を自ら切るこちがあります(自切)。

●頭の後ろから尾にかけて棘状のタテガミのようなクレスト(Crest)がみられ、別名のタテガミトカゲの由来になっています。
 
●鼓膜の下に円形の大型の鱗(鼓膜下大型鱗:Subtympanic scale)がみられます。

タテガミと丸いホッペがいけてます!

●脱皮は皮膚の古い角質がはがれ落ちることです。トカゲは元の角質から新しい角質ができる時に、その間に休みがあるため、古い角質は浮いてはがれ落ちます。新陳代謝がよいと脱皮の頻度は短くなりますが、頻度の決まりはなく、環境や体調により、回数はかわります。グリーンイグアナは、体の各部位が所々にポロポロと脱皮します(部位脱皮)。
イグアナ部分脱皮
●喉の下に大きな襞(デューラップ:Dewlap)が発達しています。デューラップは特にオスに発達し、内部の舌骨で支持されています。興奮や威嚇の際にデューラップが広げられます〔Frye 1995〕。性的なシンボルなのでしょう。
 

喉下のデューラップは男らしさ

●指の数は前足後足ともに5本あります。
●グリーンイグアナの頭頂部の真ん中に第3の目があります。小型で透明な嚢状構造の円形の構造物が存在し、頭頂眼(とうちょうがん)(Pariental eye)と呼ばれています。頭頂眼を収容している孔を頭頂孔(とうちょうこう)と呼びます。実際は物をみることはできないですが、第3の目とも呼ばれる光を感受する場所で、明暗を感じたり、方向を感覚的にとらえています。頭頂眼と脳の一部が神経でつながっており、頭頂眼が光を感知して性ホルモンの産生を行う役目もあります。その他にも体温調節、ビタミンD産生を担っているという報告もあります〔疋田 2002〕。
頭頂眼 頭頂眼

えっ!頭に第3の目があるの?

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参考文献

■Barten SL.Lizards.In Reptile Medicine and Surgery.Mader DR ed. WB Saunders, Philadelphia.p47-61.1996
■Cole CJ.Femoral glands in lizards:A review.In Herpetologica22.199-206.1996
■Frye F.Iguana Iguana, Guide for Successful Captive Care. Malabar,Florida:Krieger Publishing Company.1995
■McKeown S.General husbandry and management.In Reptile medicine and surgery.Mader DR ed.WB Saunders Philadelphia.p9-19.1996
■Rodda GH.Biology and Reproduction in the Wild.In Biology,Husbandry and Medicine of the Green Iguana.Jacobson ER ed.Krieger Publishing Company.Florida.p1-27.2003
■疋田努.爬虫類の生理.爬虫類の進化.東京大学出版.東京2002

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