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リスザルの飼育(特別保存版Ver2)

 2019/05/13 3 真猿類 この記事は約 7 分で読めます。 2,334 Views
リスザル

ストレスのない環境を!

●リスザルはストレスを非常に嫌います。性格的なこともあり、狭いところ、嫌なことを明確に表現します。わがままにだけはしないで下さい。

飼育

●わがままな子供ように扱いましょう。十分に運動させて、しつけもしっかりとやって下さい。
リスザル

サルの飼育をする心構えを読んでください!

飼育頭数

●群れで生活をしていますが、ペットとして複数飼育を行うことは管理が難しく、多くは1頭で飼育されます。そのような時には飼育者とのコミュニケーションが重要となります。
リスザル

ケージ

●ケージは大きいものが理想的ですが、サルが立っても窮屈さがない程度が最低限必要となります。リスザルは激しく動き回るため、必然的に大きなケージが必要になり、最低でもオウムなどの金網の大型鳥類用のケージがお薦めです。
リスザルケージ  リスザルケージ
●ケージ内にはエサ容器や給水器などをレイアウトして設置して下さい。エサ容器や給水器はリスザルが遊んで外さないように、しっかりとした商品を選らびましょう。

木の枝・ハンモック

●樹上性で、行動的に縦横無尽に動き回るため、木の枝や棚(踊り場)、あるいはハンモックなどを設置して、立体的に動ける空間レイアウトを作ります。

トイレ

●決まった場所でトイレをする習性はありませんが、
オムツをしつけることは可能です。

床敷

床敷は種類を問いません。ハンモックなどで休むために、金網床でかまいません。糞やオシッコが床網の下に落ちるので、頻繁に掃除をしましょう。

●賢くて手先が器用であるため、ケージの鍵をいじったり、脱走しようと考えるため、鍵はしっかりとしたものをつけましょう。とにかくリスザルはケージから外に出ようと考える賢さがあるので、注意して下さい。
リスザル

温度・湿度・照明

温度

●熱帯にいる動物なので、暑さに強く、寒さに弱いです。温度は約30℃を保つようにして下さい。
●冬の寒い時は、保温器具で寒さを防ぐ工夫をし、夏は冷房や送風などで温度が上がりすぎないように注意しましょう(温度・湿度)

湿度

●熱帯で多湿な環で生活しているので、冬などは加湿器をつけてあげましょう。

照明

●昼行性の動物で、室内飼育の場合には紫外線ライトを設置するか、あるいは温暖な季節には、ケージに収容した状態で日光浴をさせるべきです(照明)。紫外線不足の飼育では、カルシウムの吸収が阻害され、くる病・代謝性骨疾患などの骨の病気になりやすいです。

くる病のリスザル

食事

エサ

●新世界猿用ペレットを中心に、野菜や果物、動物性タンパク質(昆虫ミルワーム、ゆで卵、ピンクマウス)などを与えます。
 

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●ペットのサルのエサで問題となるのは、嗜好的な理由からペレットをあまり好まず、人の食物や果物などを欲しがり、偏食になることです。

●リスザルをはじめとする真猿類はビタミンCを身体内で合成できないため、エサから与えなければなりません。1~4mg/kg/日が必要量とされています〔Holmes  1984〕。サプリメントや果物や野菜などからも摂取させてもよいでしょう。
リスザル  リスザル

●サル用ペレット(モンキーフード)は新世界ザル用を与えてください。新世界ザル用のペレットの粗タンパクは20~25%が理想とされています〔Johnson 1981〕。特に真猿類用のペレットにはビタミンCとカルシウム代謝に必要なビタミンDが強化して含まれ、ビタミンC欠乏症代謝性骨疾患を予防します。
●エサは1日に体重の3~5%の食べますが〔Johnson 1981〕、エサの多くは遊んだり、こぼしたりして無駄になるので、より多量の給餌を行う必要があります。1日に1回全量を給餌器に入れて与えるより、2~3回に分けて与えてください。
●サル用のトリーツ(モンキービスケット)なども補助的に与えることができます。
リスザルペレット
●太りやすいので肥満に注意して下さい。リスザルでは巨大に成長する脂肪腫がよくできます。
リスザル

●飲水は給水ボトルを使用して与えるのが最適で、糞や尿による汚れをなくし、水で遊ぶことを防げます。床に置くタイプの給水器であると、容器で遊んだり、放り投げたりすることもあるので注意して下さい。

ケア

●ケージの中にリスザルをいれてエサを与えるだけという単調な飼育は、成長や健康維持、繁殖のみならず、精神的的なストレスの原因になります。
●リスザルが持つ野生本来の行動を発現できるような環境作りのために、生息地に適応した体の特徴や生態を環境エンリッチメントに沿って考えて下さい。リスザルの場合、ケージを広くすること含めて、ストレス対策がポイントになります。
●群れで生活をするために、仲間とコミュニケーションをとっています。飼い主とのコミュニケーション以外にも、ストレス発散のために豊富な運動や遊びを積極的に取り入れることが望ましいです。ストレスが溜まると、ストレスになり、しつけも難しくなります。
リスザル
●性成熟後や発情期を迎えると、飼育者に対して突然襲い掛かることも珍しくはありません。野生では群れの社会生活からルールを学びますが、ペットのサルは性成熟前から単独で飼育されているため、そのようなルールが分かっていません。
●性格的にも飼い主とのコミュニケーションを取りたがる傾向が強いので、在宅時は一緒に遊んであげる時間をつくってあげましょう。

運動

●リスザルは活発で、運動量も多いです。ケージから出して部屋の中で自由に運動させる時間も必要です。

玩具

●リスザルは玩具にも興味を示します。しかし、玩具はサルによって好みが異なり、玩具に飽きてしまうこともあり、ローテーションをしたり、新しい玩具を用意しなければなりません

コミュニケーション

●知能が高いので、しつけも行うことができますが、きまぐれな性格の個体も多く、長い目でみてあげてください。抱っこしたり、スキンシップをとりたいのであれば、慌てずにゆっくりと馴らしていきましょう。無理に触ろうとしたり、つかまえようとしたりすると、その後は警戒され、接触できなくなります。信頼度を高めていかなければなりません。
リスザル
●部屋の中で遊ぶ時は、物が崩壊されたり、齧り壊されたりしますので、注意してください。いたずらをされた時など、簡潔に「ダメ」といえば、最低限分かってくれるようになるはずです。
リスザル
●刺激を受けやすい性格で、興奮すると容易に脱糞や失禁します。幼体期からオムツをつける訓練も不可能ではないですが、大人になったら難しいです。
リスザルおむつ  リスザルおむつ

自主検疫

●首輪や胴輪、リードを装着して外へ散歩に連れ出してあげることもできます。しかし、散歩に馴らす訓練が必要ですので、時間をかけて行って下さい。外では逃走以外にも、トラブルの可能性があります。サルを散歩するというのは珍しく、人が集まってくることがあります。一般の方からすれば、サルは怖い病気を持っているかもしれないという印象があり、触ると病気になるという考えを持っている人もいます。実際に人から病気をもらい、また人に病気をうつすので、自主検疫や定期検査が必要なのです。

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リスザル

爪切り

●平爪で、人用の爪切りで切ることができますが、とても難しいです。
リスザル爪  リスザル

これがポイント!
●遊んでたわむれさせる
●ケージの中だけでは要求不満
●暖かくする
●日光浴か紫外線ライトをあてる
●ビタミンCを特別に与える
●エサはペレットがベスト
●知能が高くしつけもできる
●オムツできる
●胴輪やリードに慣れさせる

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