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ナミヘビの飼育(特別保存版Ver1)

2 ナミヘビ この記事は約 7 分で読めます。 164 Views

ヘビ女子集まれ~

●コーンスネーク、アオダイショウ、キングスネーク、ミルクスネークは飼いやすいナミヘビ科の仲間です。
●ヘビは他の爬虫類と比較して容易である。ケージが小さくて済むし、紫外線が不要で、世話に手間がかからない、同じエサで飼えるという点があげられます。最近、女性の飼育者が増えています。
●ヘビは神経質な性格のため極力環境変化をさせないためにも、世話は最小限にとどめた方がよいです。環境の変化やストレス等から拒食してしまうこともあるからです。

飼育

ヘビは爬虫類の中でも、場所をとらずにコンパクトに飼うことができ、いたって飼育は簡単といえるでしょう。適切な環境とエサを整えやすいので、病気になることは他の爬虫類と比べて少ないです。湿度不足による脱皮不全や湿度の過多による皮膚病などは頻繁にみられます。

飼育頭数

●繁殖以外では基本的に1つのケージに1頭のヘビを飼います。複数での飼育は避けるべきです。エサをめぐって2頭がからみあってストレスになります。

1ケージに1頭で飼育して!

ケージ

●ヘビは活発でなく、飼育下ではエサを食べる時間以外にはあまり活動しません。しかし、飼育ケージの長径は全長の2/3、短径はトグロを巻いた時の直径の1.5倍位が理想です。体長1m前後までのヘビならば60cmのケースで飼育できます。しかし、活動的なアオダイショウなどは広いケージに入れると行動的になり、大きく成長するともいわれています。1頭のヘビを鑑賞目的で飼育したい人は、大きなケージに入れて、木や岩などをレイアウトして飼育しています。
●ケージはガラス製の水槽あるいはプラスチックやアクリル製のケースを使用します。しかし、ヘビは小さい隙間から脱走するため、水槽やケースはしっかりと蓋ができるものがよいです。蓋がきちんとできるという点で、プラスチックケースが向いているかもしれません。
ナミヘビプラケース飼育 ヘビの脱走
脱走に注意!

床敷の素材は特に種類は問いません。ヘビは大量の排泄物し、また水容器の中に入って水浸しにすることが多く、床敷きは交換しやすいものを使用してください。一般的にウッドチップなどを使用しますが、利便性を考えるとペットシーツや新聞紙でもよいです。湿度を上げたい時、脱皮前などはウッドチップに散水をしたり、水に浸した水ゴケなどを局所に置いたり、シェルターの中だけに入れたりするような工夫がなされています。
カリキン飼育
●水槽内に水容器とシェルターのみを設置し、床敷を敷きます。テラリウムのように木や岩をレイアウトして飼育もできますが、しっかりと掃除管理もしてください。
ナミヘビ飼育 ナミヘビ飼育 ナミヘビテラリウム飼育

●ナミヘビは半樹上性のため、流木などを設置すると、好んで登ることがありますが、必ずしも必要とは限らりません。なお、アオダイショウは流木や壁を登りますので脱走も得意です。

ナミヘビテラリウム飼育

水容器

●水容器は飲水としてだけでなく、暑い時、脱皮前に全身を浸すために水につかります。そして湿度をあげる効果もあります。
ヘビ
●水容器をひっくり返すことが多いため、適度な重さがあり安定性のある形状の容器を使い、中でトグロをまいても水がこぼれない程度の水を入れます。
●自作で水容器を作ることもできますが、天井の蓋に孔を設けているのは、ヘビの通りぬけのためだけでなく、水をこぼさないようにするためです。また、水容器の中で排泄するヘビがいるため、水が汚れてたらすぐに替えてください。
ナミヘビ水容器 ナミヘビ水容器

シェルター

●ナミヘビは巣穴で生活するため、トグロを巻いた状態で体が収まるくらいのシェルターを用意します。シェルターは、市販の製品以外に、植木鉢を削ったものなどが使えます。
●シェルターは隠れるだけでなく、脱皮をする際に皮を脱ぐための引っかかりとしてシェルターを利用するため、素材の表面はザラザラした製品がよいです。
ナミヘビシェルター カリキンシェルター

シェルターと水入れは必須!

温度

●温度管理はケージの底面に設置するパネルヒーターのみで問題なく、至適環境温度は、つまりヒーターが接している高温な部分で、昼は25~29℃、夜は20~25℃の設定にしてください。ヒーターを敷く面積はケージの3分の1から半分くらいの面積を目安に敷きましょう。
●ヘビは食前と食後で代謝を変えるため、食後は体を温めて消化を助けます。食後の低温はヘビの消化不良や便秘の原因になります。
低温で飼育をすると、ヘビは肺炎になりやすいので注意しなければなりません。
●夏の暑い時は、エアコンなどで室温を調整してください
ナミヘビ飼育パネルヒータ ナミヘビ飼育夜用保温球

冬に寒くなると冬眠することがあるので、注意してください。

寒いと胃腸が動かくなくなる!

湿度

湿度は40~60%が理想です。ヘビが全身浸かれる水容器に水を入れて用意してあげましょう。ヘビはこの水容器からも直接水を飲みます。
●湿度対策としてウエットシェルターを使用するとよいです。ウエットシェルターは隠れ家にもなるし、素焼きで作られているので、水滴がシェルターの表面から染み出して湿度をあげる効果もあります。大型のウエットシェルターを使用すれば、1m未満のヘビならば中でトグロを巻いて隠れることができます。
●床敷を湿潤な床材を使うことで、湿度を上げる方法もとられていますが、細菌や真菌が増殖しやすいのが欠点です。

照明

●コーンスネーク、アオダイショウ、キングスネーク、ミルクスネークは、夜行性~薄明薄暮の生活パターンなので、紫外線ライトを設置する必要はありません。昼も明るすぎる場所にケージを置かないでください。

食事

エサ

●ヘビは非常に効率よくエネルギーを使うため、大きな餌を1回与えれば、しばらくはエサを食べなくても問題ありません。しかし、生後2年位までの幼体には週に2回~4日に1回くらいの間隔でエサを与え、それ以上になると週に1回で十分です。
カリキン コーンスネーク採食
●エサはマウスを主食とし、与えるマウスの大きさはヘビの頭よりも少し大きい位が適当です。ヘビの頭部と同じあるいはやや大きい程度の大きさのマウスが適切です。幼体であればピンクマウスのS、50cm程度ならばピンクマウスのL、1m程度ならばアダルトマウスのMからLを与えてください。冷凍マウスは解凍して38℃くらいの温度にして与えます。噛まれないようにするために長いピンセットで、エサをヘビの目の前に動かすと食いつくいていますが、マウスを置いておけば勝手に食べるヘビもいます。
●ヘビは餌と飼い主の指を区別ができないことが多いので、長いピンセットを使う理由は、マウスの臭いが手につかないようにするためもあります。
●ヘビが大きな餌を飲み込めますが、無理矢理大きなエサを与えないでください。ヘビはエサを食べた後に代謝を高めるので、特に体を温めてあげてください。ヘビは消化する能力に種差や個体差が大きく、食べた後にどれくらいで排泄するのか、そして糞の状態をよく観察してください。週に1回の給餌であれば、排泄も週に1回程度です。

ヘビ排泄物
●ヘビは脱皮前はエサを食べない特徴があります。脱皮前は目が白くなり、体の色がくすんでいます。しばらくして脱皮が終わった後にエサを与えてください。
●マウス以外にも、ウズラなどを食べるのであれば与えることもあります。エサには時々爬虫類用のビタミンやカルシウムなどのサプリメントを添加してください。しかし、ヘビは匂いに敏感なので、サプリメントの粉をエサにかけると拒食する場合は、サプリメントの粉をゼラチンカプセルにいれて、マウスの口の中や皮膚の下に忍ばせてください。

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●軟便や下痢気味の消化力の弱いヘビは、マウスの尾と手足は除去し、背中の皮も除去してください。また、毛のはえていないピンクマウスの小さいエサを与えることも消化不良の予防には有効です。

エサやりはうんちを見ながら考えよう!

●湿度を上げるためにケージの中に水容器を入れておきますが、この水を飲むことが多いです。体を水に浸したり、排泄もするので、汚れたらこまめに水を替えてあげましょう。
水を飲むヘビ

ケア

脱皮対策

●特別なケアは要りませんが、脱皮前には湿度をあげて、脱皮が上手くできるにしてください。
●床敷やシェルターなどに皮を引っかけて脱皮をしますので、脱皮が下手な場合は、バークチップの木片や磁器製のウエットシェルターなどを用意してあげましょう。
ミルクスネーク脱皮
●脱皮は1ヵ月に1~2回位起こります。ヘビの脱皮は完全脱皮と呼ばれ、全身の鱗が一気に剥けます。
ヘビ完全脱皮 ヘビ完全脱皮
●脱皮前には目が白濁し、エサを食べませんが、これは普通の現象です。
ヘビアイカプセル

脱皮対策は重要!

ハンドリング

●ヘビは人とのスキンシップを特別とる必要がありません。人がヘビを掴んで楽しむことがありますが、ハンドリングとも呼ばれています。
●人に馴れていないヘビにバンドリングを行うと、ストレスになり、拒食の原因になったり、強くつかむことで吐くこともあるので、注意してください。
ヘビの咬傷

ハンドリングはほどほどに・・・

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