1. TOP
  2. 2 カナリアの飼育
  3. カナリアのエサ|病気にさせない食事メニュー!

カナリアのエサ|病気にさせない食事メニュー!

2 カナリアの飼育 この記事は約 11 分で読めます。

何が主食?

●セキセイインコ、オカメインコ、コザクラ インコ、ボタンインコ、カナリアは種子を主食とする穀食 性、ブンチョウとジュウシマツは種子が主食で、時に昆虫などを食べる雑食性です。
●種子(シード)を主食とする方法と完全栄養食であるペレットを与える方法があります。

シード派?ペレット派?

●鳥の種類、季節的要因、繁殖期、換羽期、成長段階などによって、種子の種類や比率が異なり、ペレットの種類を変えることが必要になります。
レモンカナリア

えっ?ずっと同じエサじゃだめなの?

まずは鳥の栄養のことを知ってください

●栄養素の推奨値についての報告は以下のような報告があります〔独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 編 2009〕。

種類 粗タンパク質 粗脂肪 エネルギー
オウム目(セキセイ、オカメ、ラブバード) 12% 4% 320 kcal/100 gのエサ
スズメ目(ブンチョウ、ジュウシマツ、カナリア) 12% 4% 350 kcal/100 gのエサ

●ヒナや幼若鳥、換羽期などでは、粗蛋タンパクは約20%が必要とされています〔Roudybush et al.1986〕。
●タンパク質は成長に不可欠な栄養素で、必須アミノ酸のバランスも優れています。成期のヒナや幼若鳥では、成鳥や老鳥と比較して 高タンパク質のエサが必要で、繁殖期や換羽期の成鳥も蛋白質を多く必要とします。
●タンパク質が欠乏すると成長不良や栄養性嘴羽毛形成不全が起こり、クチバシや羽毛の変形がみられます。

タンパク質は重要!

●カナリア専のエサは高脂肪のシードミックスが多いく使われますです。脂肪の多いエサは、繁殖期や鳴くのに多くのエネルギーを使うためといわれています。このようなシードを常に与えすぎると肥満や脂肪肝になるため、近年ではあまり適さないとの考えも出てきています。
●基本的に繁殖期を控えた初春から高脂肪のシードを増やし、繁殖を終えて換羽になる頃から少しづつ減らし、夏には最低限に減らします。秋から再び増やし始め、初春まで一定量に抑える方がよいと言われています。

シード

●インコ・オウム用やフィンチ用として一般的に販売されている種子のエサは、色々な種子が配合された混合餌です。その種子の比率は、鳥の種類、季節的要因、繁殖期、換羽期、成長段階などによって配合が異なっています。
●アワ、ヒエ、キビ、カナリーシードなどの穀類の種子がエサとして使われています。これらの種子は個別でも購入できますが、混合餌(ミックスシード)と呼ばれる混合された商品として売られているのが大半で、味のバリエーションがあり、鳥は喜んで食べてくれます。カナリアはあまりアワを好みません。ミックスシードは、ヒエ、アワ、キビ、カナリアシードが中心となって配合され、粗タンパクは約 10%、粗脂肪は2~5%です。炭水化物(澱粉)が豊富で、80~90%を占めます〔須藤 1981〕。他にも、ナタネ、エゴマ、麻の実、ヒマワリなどの脂肪が多い種子も少量使われています(詳しくは後述)。

●炭水化物が多い、ヒエ、アワ、キビ、カナリアシードなどの種子は食べすぎるとカロリー過剰になり、肥満の原因になります。理由は不明ですが、特にカナリアシードは好んで過食する傾向にあります。ビタミンやミネラルも少ないので、脚弱くる病などの原因になることがあります。
●ナタネ、エゴマ、麻の実、ヒマワリなどの脂肪が多い種子は、どの鳥においても嗜好性がよく好んで食べてくれます。粗タンパクが20~30%で〔須藤浩 1981〕、 必須アミノ酸もバランスよく含まれ、優れたエサです。成長期のヒナや幼若鳥、繁殖期や換羽期には、配合する量を増やしてください。しかし、脂肪も多いのが欠点で、食べすぎると肥満並びに脂肪腫、脂肪肝になります。
●鳥の基礎代謝率は哺乳類よりも高く、小型の鳥ほど高くなります。特にフィンチ(ブンチョウやジュウシマツなど)の基 礎代謝率は高く、他の鳥と比較す ると約50~60%高いです〔Walsberg 1983〕。したがって、フィンチのミックスシードは、ナタネやエゴマなどの種子が多く配合され(黒色にみえる種子)、オウム・インコ用のミックスシードと比べてカロリーが高くなっているのです。

●日本では多くが種子を主食にして与えられ、種子は栄養の偏りがあるエサなので、野菜やボレー粉、カトルボーンなどのビタミン・ミネラル飼料を与えたり、サプリメントを種子に振りかけたり、飲水に混ぜて与えることが定番になっています。

シード派には野菜とサプリ必須!

●ミックスシードでは、鳥は好きな種子から食べ始め、つぎ足される種子を鳥が待っているという悪循環になっています。必然的に栄養の偏りが起こります。
●ミックスシードを主食にした場合は、全ての種子をまんべんなく食べることが理想です。2~3日くらいのエサを浅いエサに入れて、すべてを食べてから追加のエサを足す方法をお勧めします。

ミックスシードは80%食べてから継ぎ足し

表:種子の栄養成分

エネルギー(kcal) タンパク質(g) 脂肪(g) 繊維質(g) 糖質(g) カルシウム(g)
ヒエ(皮) 307 9.9 4.8 8.3 61.3 33
アワ(皮) 307 9.9 3.7 7.0 63.5 21
キビ(皮) 299 12.7 3.8 9.1 57.1 20
カナリーシード 379 11.5 5.6 12.0 65.6 50
小麦(殻) 335 13.0 3.0 2.4 66.9 30
大麦(殻無) 341 10.6 2.8 1.4 69.4 40
オート麦(殻無) 372 13.5 5.6 1.1 66.5 30
エン麦 317 13.0 6.2 12 65.3 55
オーチャードグラス 13.8 4.3 12.0 60.7
トウモロコシ(生) 350 8.6 5.0 2.0 68.6 5
ナタネ 19.0 43.4 10
エゴマ 544 17.7 40.0 14.2 15.2 390
ニガーシード 20.0 44.0 13.0 25.0 440
ソバの実 300 10.8 2.8 9.0 61.0 42
麻の実 463 29.5 27.9 22.1 9.2 130
ヒマワリ 611 19.9 56.4 2.7 14.1 95
サフラワー 517 16.2 38.5 34.3 78

皮:皮つき 殻:殻つき 殻無:殻なし 生:生 日本食品標準成分表より100g中の含有量

ミックスシードの選び方とお薦め商品はコチラ!

●種子は皮付き(殻つき)と皮なしの剥いたもの(剥き餌:むきえ)があります。殻つきは胚芽の栄養、殻を剥く行動を促進するなど、殻つきの種子の方が望ましいです。また、粟穂と呼ばれる穂軸についたアワの実などは鳥がついばむ行動を施し、ストレス対策にもなります。剥き餌は食べやいのが特徴ですが、夏の湿気で腐敗しやすいです。

●鳥が痩せている、太っているかなどの栄養状態を確認して、エサの量を調節して下さい。

鳥の栄養状態の評価(キールスコア)はコチラ!

野菜

●ビタミン・ミネラルが豊富でバランスがと れたコマツナ、チンゲンサイ、ニンジン、ダイコンの葉などの緑黄色野菜を菜挿しに入れて与えてください。
●レタスやハクサイなどの淡色野菜は相対的 にビタミン・ミネラルの含有は低いですが、水分の補給になります。
●ホウレンソウに含まれるシュウ酸は カルシムと結合し、カルシウムの吸収を阻止 することから避けたほうがよいです。アブラナ科のキャベツなどの野菜は甲状腺腫の原因となるゴイドロゲンという物質が含まれているため、あまり多くは与えないでください。
●果物は甘味が強いため嗜好性が高いが、肥満や糖尿病の原因にもなるので可能な限り控えましょう。

色揚げ剤

●カラーカナリアでは羽毛の色を鮮やかにするため、換羽期にカロチンなどの色素からなる色揚げ剤を、エサに混ぜることが勧められています。色揚げ剤とともに脂肪が多い種子を多く与えると、色素が油分とともに肝臓や体腔内脂肪に蓄積します。
●換羽期以外にも色揚げ剤を与えることは意味がなく、健康も害するので注意してください。

ビタミン・ミネラル飼料

●特に種子を主食としている鳥では、栄養のアンバランスが起きやすいため、ボレー粉(牡蠣の殻を乾燥して砕いたもの)やカトルボーン(Cuttlebone:イカの甲を乾燥させたもの)などの副食を与えて、ビタミンやミネラルを補給します。

●ボレー粉はカルシウムの補給以外にも、グリットと呼ばれる胃の中の砂粒になり、エサを細かくすり潰す働きをします。ボレイ粉は色がついているものもありますが、その色素には信頼性がないので、無色のものを使ってください。

ボレイ粉は色がついていないもの!

お薦めボレー粉はコレ!

 

●カトルボー ンはインコ・オウム向けのものです。カナリアのクチバシでは崩すことができずに食べることができません。

お薦めカトルボーンはコレ!

 

●塩土は赤土に砂、ボレー粉や塩分を若干加 えて乾燥させたもので、ミネラルの補給として与えます。オウム・インコではクチバシの伸びすぎの予防にも役立ち、フィンチに与える場合は砕く必要があります。ただし、塩土は塩分が多いため多飲多尿になる傾向があり、積極的にはお勧めしません。

塩土は控えてください

サプリメント

●種子や飲水にビタミン・ミネラル剤の粉や液体を添加します。
●総合ビタミン・ミネラル剤が主体ですが、脚弱などの鳥にはビタミンBが強化されたもの、換羽期にはアミノ酸が強化されたものなどがあり、目的別に使用するとよいでしょう。
●サプリメントの味により、嗜好性が変わるので、エサをあまり食べなくなったり、水を飲まなくなることもあります。様子をみながら与えてください。

おいしいビタミン・ミネラルサプリメントならコレ!

 

お求めは写真をクリック!(動物病院専用)

 

飲み水に入れてみて美味しいので飲んでくれます!液体タイプの総合ビタミン・ミネラル剤ですが、血の材料となる鉄も入っているので、病気がちの鳥や体力のない鳥、老鳥に向いています。Dr.ツルも病気を患ってエサを食べない鳥によく処方しています。

 

野菜嫌いな鳥のための栄養ビタミン・軟便対策サプリメントなれコレ!

 

草食動物用流動食 Vercure Exo.(ヴェルキュア エキゾ)30g

30g(お求めは写真をクリック⇧)(動物病院専用)

草食動物用流動食 Vercure Exo.(ヴェルキュア エキゾ)100g

100g(お求めは写真をクリック⇧)(動物病院専用)

 

他にはない野菜の粉!変性しないビタミン!肥満防止のセルロースとデキストリン!腸活のグルタミン酸配合の魔法のサプリ!下痢を予防するグルタミン酸が配合されている唯一のサプリです。野菜を主原料にした細かい粉で使いやすさも抜群です。野菜の甘味があり、水に溶いて飲ませてください。ティースプーン1/4杯を50㏄の水に溶かして使います。この商品は専門獣医師であるDr.ツルが開発に協力しました。

ネットではここでしか売っていない!

 

コレステロールを下げて肝臓を強くするタウリン配合ビタミンB剤ならコレ!

 

タウビタB

お求めは写真をクリック!(動物病院用)

 

鳥にも使える脂肪肝対策ならタウビタB!脂肪をカットし肝臓を強くするタウリン配合の液体の複合ビタミンB剤です。味もよいので、鳥は水の中に混ぜて与えてください!味もよし、サプリ効果も抜群です!

ネットではここでしか売っていない!

ペレット

●ペレットとは人工飼料のことで、必要な栄養素を粒状に固めたものです。シード(種子)では不足しがちな栄養素も補うことができ、栄養バランスがよいです。
●ペレットは色や形が単調なものが多く、シードよりも、消化性に優れている特徴があります。
●野菜などの副食は食事メニューのバリエーションをつけるために加える程度でよいとされ、全体の10%位を目安にして与えてください。しかし、あまり美味しくないのか、なかなか食べてくれないのが欠点です。
●シードを主食としてきた鳥はペレットに切り替えてもなかなか食べてくれないことが多いです。急にシードからペレットに変えるのではなく、少しずつ馴らしていく覚悟でいてください。
●ペレットには、着色料や糖類が添加されていないものが理想です。しかし、インコでは色つきのペレットを好む傾向にあり、着色料は天然由来のものを使用しているものを選んでください。
●色のついたペレットを食べているカナリアでは、糞に色がつくので、病気の早期発見が遅れる可能性があります。果物の成分を添加することで、着色もされ、匂いもつきますが、果物を常に食べている状態になると、肥満以外にも糖尿病の原因になります。
●ペレットはシードよりも日持ちがしないので、保管に関しても、しっかりと対応するべきです。
●鳥の種類によって大きさや形状が異なります。また、幼若鳥用、繁殖期や換羽期用のペレットもあります。

鳥のペレットの選び方とお薦め商品はコチラ!

●種子を主食とする鳥では、ヒナや幼若鳥の時からペレットを給餌しないと、切り替えは難しいです。ペレットは種子よりもおいしくないので、成鳥においていきなり切り替えてもなかなか食べてくれません。

ペレットを食べてくれない時はコチラ!

●水入れの中の水は、ホコリやエサの殻、排泄物、羽などが入り、すぐに汚れてしまいます。また、鳥水入れに入ってしまうこともあります。最低でも1日1回は水の交換をしてください。

鳥のこともっと勉強したいならこの本!

 

獣医系専門学校指定教科書!カナリアなのこと詳しく書かれています!

\ SNSでシェアしよう! /

カナリア情報室|専門獣医師による飼育と病気の解説の注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

カナリア情報室|専門獣医師による飼育と病気の解説の人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!