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オカメインコのエサ|病気にさせない究極の食事メニューとは?

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何が主食?

●セキセイインコ、オカメインコ、コザクラ インコ、ボタンインコ、カナリアは種子を主食とする穀食 性、ブンチョウとジュウシマツは種子が主食で、時に昆虫などを食べる雑食性です。
●オカメインコはセキセイインコとほぼ同じエサと考えてよいです。体が大きいので大きなエサにも対応できます。
オカメインコ
●種子(シード)を主食とする方法と完全栄養食であるペレットを与える方法があります。欧米では鳥の研究が日本より進んでいるので、ペレットが普及していますが、日本の家庭では、ほとんどがシードが多いです。シードの方が安価で、どこでも購入できます。鳥はペレットよりも好んでよく食べてくれますが、鳥の健康を考えるとペレットがお勧めです。
●シードだけを食べていても元気に長生きする鳥もいますが、それは上手くバランスをとって食べているのか、個体差だと思います。できれば健康で長生きできる可能性が高くなるよう、ペレットに切り替えたいです。
●鳥の種類、季節的要因、繁殖期、換羽期、成長段階などによって、シードの種類や配合を変えたり、ペレットの種類を変えることが必要になります。ペレットの方が配合などを変える面倒さがありません。

まずは鳥の栄養のことを知ってください

●鳥の栄養素の推奨値についての報告は以下のような報告があります〔独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 編 2009〕。

種類 粗タンパク 粗脂肪 エネルギー
オウム目(セキセイ、オカメ、ラブバード) 12% 4% 320 kcal/100 gのエサ
スズメ目(ブンチョウ、ジュウシマツ、カナリア) 12% 4% 350 kcal/100 gのエサ

●ヒナや幼若鳥、換羽期などでは、粗タンパクは約20%が必要とされています〔Roudybush et al.1986〕。
●タンパク質は成長に不可欠な栄養素で、必須アミノ酸のバランスも優れています。成期のヒナや幼若鳥では、成鳥や老鳥と比較して 高タンパク質のエサが必要で、繁殖期や換羽期の成鳥もタンパク質を多く必要とします。
オカメインコ
●脂肪はエネルギー源となりますが、過剰に摂取すると肥満脂肪肝などの問題を起こしますので注意して下さい。皮下脂肪が沈着すると、重たくて飛ばなくなったり、羽が抜けたりするような症状も見られます。

これがポイント!
・野生のオカメインコは色々な種子(シード)を食べている
・シードは炭水化物が多い種子と脂肪が多い種子の2種類がある
・炭水化物が多いシードはタンパク質が少なく、アミノ酸のバランスも悪い
・脂肪が多いシードは肥満と脂肪肝になるのが怖い
・シードだけを主食にすると、様々な栄養性の病気の原因になる
・シードを主食にする場合は、野菜やボレー粉、カトルボーンなどの補助飼料を与えたり、サプリメントをエサや水に混ぜて投与する

シード

●インコ・オウム用やフィンチ用として一般的に販売されている種子のエサは、色々な種子が配合された混合餌(ミックスシード)です。その種子の配合は、鳥の種類、季節的要因、繁殖期、換羽期、成長段階などによって異なります。
●シードは炭水化物が多い種子と脂肪が多い種子の2種類があります。これらの種子は個別でも購入できますが、ミックスシードとして混ざった状態で売られています。味のバリエーションもあり、鳥は喜んで食べてくれます。
●ミックスシードを主食にした場合は、全ての種子をまんべんなく食べることが理想です。2~3日くらいのエサを浅いエサに入れて、全てを食べてから追加のエサを足す方法をお勧めします。
ミックスシード 

炭水化物が多い種子

●炭水化物が多い種子は、アワ、ヒエ、キビ、カナリーシードなどの穀類の種子で、ミックスシードの大半の配合を占めています。。炭水化物(澱粉)が豊富で、80~90%を占めるので〔須藤 1981〕、嗜好性が良いのです。しかし、栄養のバランスが悪く、粗タンパクは約 10%、粗脂肪は2~5%で、鳥にとってタンパク質が低いです。

●炭水化物が多いと食べすぎてカロリー過剰になり、肥満の原因になります。特にカナリアシードは糖質が多く、好んで過食する傾向にあります。
●穀類の種子はビタミンやミネラルも少ないので、脚弱くる病などの栄養性の病気の原因になります。
オカメインコ脚弱

脂肪が多い種子

●ナタネ、エゴマ、麻の実、ヒマワリなどは脂肪が多い種子で、通常のミックスシードでも少量配合されています。脂肪が多いと、さらに嗜好性が良くなり、穀類の種子よりも好んで食べてくれます。粗タンパクは20~30%で〔須藤1981〕、 必須アミノ酸もバランスよく含まれ、成長期のヒナや幼若鳥、繁殖期や換羽期には十分なタンパク質が含まれています。しかし、脂肪が多いので、食べすぎると肥満脂肪肝になる恐れがあります。
●オカメインコではクチバシが大きいので、ヒマワリの種子などもむいて食べれますので、とても大好物です。

●鳥の基礎代謝率は哺乳類よりも高く、小型の鳥ほど高くなります。特にフィンチ(ブンチョウやジュウシマツなど)の基 礎代謝率は高く、他の鳥と比較す ると50~60%高いです〔Walsberg 1983〕。したがって、フィンチのミックスシードは、ナタネやエゴマなどの種子が多く配合され(黒色に見える種子)、オウム・インコ用のミックスシードと比べてカロリーが高くなっています。

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ミックスシードの欠点

●日本では多くの飼い主がシードを主食にし、結果的に栄養の偏りがあるエサなので、野菜やボレー粉、カトルボーンなどの補助飼料を与えたり、サプリメントをエサや水に混ぜて投与することが定番になっています。
●ミックスシードでは、鳥は好きな種子から食べ始め、つぎ足される種子を鳥が待っているという悪循環になっています。必然的に栄養の偏りが起こります。栄養性のクチバシと羽の変形(栄養性嘴羽毛形成不全)、脚弱くる病甲状腺腫(甲状腺機能亢進症)が代表的な病気です。

栄養性嘴羽毛形成不全

●クチバシも羽もアミノ酸からできています。タンパク質を構成しているアミノ酸が足りないだけでなく、バランスが悪くてもクチバシや羽が変形したりします。

脚弱

●ビタミンやミネラル欠乏により、足の神経に異常が見られ、足の神経がマヒしたり、痛がります(多発性神経炎)。両後足が開いて開張した状態(開張脚(ペローシス))にもなります。

くる病

くる病とはカルシウムが足りないことで骨の異常が見られる病気です。カルシウム以外にビタミンDが少ないことも問題となります。ビタミンDはエサからとる以外に、野生では日光浴によって自分の体内で合成します。しかし、室内飼育の鳥はガラス越しの日光浴が行われ、ビタミンDの生成に必要な紫外線を遮断してしまいます。ビタミンDはカルシウムの吸収を促進する役目をしますので、ただカルシウムだけを与えてもダメです。実際はマグネシウムやリンなどのミネラルも複雑に関与します。

甲状腺機能亢進症

●種子には羽の状態や脂肪の代謝に関わる甲状腺ホルモンの材料のヨウ素が全く含まれていません。甲状腺腫(甲状腺機能低下症)の原因はシードが主食になっていることです。

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皮つき?むき餌?

●種子は皮付き(殻つき:からつき)と皮なしのむいたもの(むき餌:むきえ)があります。皮や殻つきは胚芽の栄養があり、殻を剥く行動を促進する効果もあり、普段は皮や殻つきの種子をお薦めします。
●粟穂(あわほ)と呼ばれる穂軸についたアワの実などは鳥がついばむ行動を施し、鳥のストレス対策にもなります。

●むき餌は食べやすいのが特徴で、胃腸にトラブルがある鳥や老鳥に向いています。夏の湿気で腐敗しやすいのが欠点です。

野生でもシード食べてるのに何故悪いの?

●野生で食べているのは新芽や発芽前の種子で、芽を出して花を咲かせたり実をつけるために栄養があり、バランスもとれた状態のものです。しかし、エサの種子は花や実をつけた後のもので、栄養が全く異なります。野生下では種子以外にも、様々な食物を摂取し、上手くバランスをとっています。

シードの与える量

●まずはエサ入れにミックスシードを入れて1日で食べる量を測り、鳥の体重も同時に測定して下さい。標準体重範囲であれば今の食べている量で問題ありません。他に野菜やボレー粉、カトルボーンなども食べていますが、カロリーの大半はシードになります。
●鳥の栄養状態は標準体重と筋肉の付き方で判断します。体重が重たくても筋肉質である鳥もいます
●肥満と判断した場合は、シードの量を減らす必要があります。反対に痩せている場合はシードの量を増やしたり、脂肪の多いシードを多く与えて下さい。それでも体重が増えない場合は病気の可能性がありますので、動物病院で診察を受けましょう。

鳥の栄養状態の評価(キールスコア)と標準体重はコチラ!

これがポイント!
・基本は皮や殻がついているシードを与え、消化の悪い鳥には皮や殻なしにする
・シードを与える量と鳥の体重を測って、エサの量を調整する

野菜

●ビタミン・ミネラルが豊富でバランスがと れたコマツナ、チンゲンサイ、ニンジン、ダイコンの葉などの緑黄色野菜を菜挿しに入れて与えて下さい。ゆでたカボチャやニンジンなども甘味があるので好んで食べてくれます。

●レタスやハクサイなどの淡色野菜は相対的 にビタミン・ミネラルの含有は低いですが、水分の補給になります。
●ホウレンソウに含まれるシュウ酸は カルシムと結合し、カルシウムの吸収を阻止 することから避けたほうがよいです。アブラナ科のキャベツなどの野菜は甲状腺腫(甲状腺機能低下症)の原因となるゴイドロゲンという物質が含まれているため、あまり多くは与えないで下さい。
ホウレンソウ
●オカメインコは穀食性で基本的に種子を食べています。果物などの甘味が強いものも好みますが、大量に食べると、消化管が果糖(果物の糖分)に対応できないため、腸内細菌が崩れて軟便になったり、肥満糖尿病の原因にもなりますので、可能な限り控えましょう。

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補助エサ

●特に種子を主食としている鳥では、栄養のアンバランスが起きやすいため、ボレー粉(牡蠣の殻を乾燥して砕いたもの)やカトルボーン(Cuttlebone:イカの甲を乾燥させたもの)などの副食を与えて、ビタミンやミネラルを補給します。

ボレー粉

●ボレー粉はカルシウムの補給以外にも、グリットと呼ばれる胃の中の砂粒になり、エサを細かくすり潰す働きをします。ボレイ粉は色がついているものもありますが、その色素には信頼性がないので、無色のものを使いましょう。

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カトルボーン

●カトルボーンはインコ・オウム向けのものです。フィンチのクチバシでは崩すことができずに食べることができません。

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塩土

●塩土は赤土に砂、ボレー粉や塩分を若干加 えて乾燥させたもので、ミネラルの補給として与えます。オウム・インコではクチバシの伸びすぎの予防にも役立ち、フィンチに与える場合は砕く必要があります。ただし、塩土は塩分が多いため多飲多尿になる傾向があり、積極的にはお勧めしません。

これがポイント!
・緑黄野菜を中心に与える
・ボレー粉は白い自然色のものを与える
・塩土はしょっぱ過ぎる

サプリメント

●種子や飲水にビタミン・ミネラル剤の粉や液体を添加します。
●総合ビタミン・ミネラル剤が主体ですが、脚弱などの鳥にはビタミンBが強化されたもの、換羽期にはアミノ酸が強化されたものなどがあり、目的別に使用するとよいでしょう。特にオカメインコは脂肪肝が多いので、肝臓を強くし、ダイエットできるサプリメントが良いと思います。最近は色々なサプリメントが販売されています。
●サプリメントの味により、嗜好性が変わるので、エサをあまり食べなくなったり、水を飲まなくなることもあります。様子をみながら与えて下さい。

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・ビタミン・ミネラル?
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ペレット

●ペレットとは人工飼料のことで、必要な栄養素を粒状に固めたものです。ペレットだけで必要な栄養が補えるように作られているので、補助飼料やサプリメントを与えると過剰摂取になりやすいので注意して下さい。

良い点は?

●ペレットはシード(種子)では不足しがちな栄養素も補うことができ、栄養のバランスがとれています。シードよりも消化が良いので、胃腸にトラブルがある鳥に向いています。
●栄養が十分にとれているので、野菜や補助飼料などの副食は食事メニューのバリエーションをつけるために少し加える程度でよいとされ、全体の10%位を目安にして下さい。
●ペレットには、着色料や糖類が添加されていないものが理想です。しかし、インコでは色つきのペレットを好む傾向にあり、着色料は天然由来のものを使用しているものを選んで下さい。
●ペレットの大きさや形状が異なる商品が沢山ありますので、オカメインコは小型~中型インコ向けのペレットが適しています。また、幼若鳥用、繁殖期や換羽期用のペレットもあります。

悪い点は?

●ペレットは色や形が単調なものが多く、あまり美味しくないのか、なかなか食べてくれないのが欠点です。着色料や果物などの甘い成分が添加されていない商品が理想ですが、さらに嗜好性が落ちるので食べてくれなくなります。
●着色されたペレットを食べている鳥では、糞に色が付くので、病気の早期発見が遅れる可能性があります。
●果物の成分が添加されたペレットは嗜好性が高くなりますが、着色もされ、匂いもつきますが、肥満糖尿病の原因になります。
●ペレットはシードよりも日持ちがしないので、保管に関しても、しっかりと対応するべきです。

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シードからペレットへの切り替え

●シードを主食としてきた鳥はペレットに切り替えてもなかなか食べてくれないことが多いです。
●種子を主食とする鳥では、ヒナや幼若鳥の時からペレットを給餌しないと、切り替えは難しいと思って下さい。ペレットは種子よりもおいしくないので、成鳥でいきなり切り替えてもなかなか食べてくれません。急にではなく、少しずつならしていく覚悟でいて下さい。

ペレットを食べてくれない時はコチラ!

これがポイント!
・シードを主食の時は、野菜、ボレー粉、カトルボーン、サプリメントも与える
・塩土は特別不要
・栄養バランスのとれたペレットに切り替える
・ペレットへの切り替えはゆっくりと時間をかける

●オカメインコは乾燥地帯で生活をしているので、基本的にあまり水を飲みませんが、毎日新鮮な水を与えて下さい。

これがポイント!
・セキセイインコはあまり水を飲まない
・綺麗な水を毎日交換はしておくべき

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